冬を彩る鉄道~さだまさし「案山子」から
■今回のお題は「冬を彩る鉄道」です。RM誌06年2月号に「787.TSUBAMEさんは九州ネタ」とコメントいただいて、実は私自身も九州ネタを心がけていたのですが、その九州ネタで「冬を彩る」って、イメージが沸きにくいんですよね。当地、九州でも年に一度くらいは積雪するんですが、やっぱりピンとこない。拘らなければネタはいろいろあるのですが。で、今回はひねった九州ネタです。
■「城跡から見下ろせば青く細い川、橋のたもとに造り酒屋のレンガ煙突。この街を綿菓子に染め抜いた雪が消えればいお前がここを出てから初めての春」、「山の麓、煙吐いて列車が走る、木枯らしが雑木林を転げ落ちてくる。銀色の毛布つけた田んぼにポツリ、置き去られて雪をかぶった案山子が一人」。さだまさしさんの名曲「案山子」をイメージしてイラストにしました。さだまさしさんといえば、長崎出身、どうだ、九州ネタだろう!しかし、かなり無理がありますね。
■イラストは近景に案山子を置いて、雪化粧をした田んぼの中をC58の牽引する混合列車を配してみました。列車は、短い鉄橋を渡り、造り酒屋の横を通り過ぎていきます。機関車の次位に連結された茶色い客車からは暖房のスチームが暖かそうに漏れてきています。小高い山の頂には城跡の石垣が見えます。前述のとおり、特定の路線、特定の列車をイメージしたイラストではありません。
■イラストを描きながら思ったのですが、JRとなって旅客と貨物が分社化された今、かつてあちこちのローカル線で見られたミキスト(混合列車)も、もはや見ることができないものになりましたね。いや、それ以前に貨物列車自体も拠点間大量輸送が中心となって、こんなローカルな貨物列車自体、過去のものとなってしまいました。日本の田舎の風景を彩ったこんな列車のこと、いつまでも記憶の中にとどめておきたいと思います。
■初出:ネコパブリッシング社「レイルマガジン」誌2006年4月(#271)号
■「城跡から見下ろせば青く細い川、橋のたもとに造り酒屋のレンガ煙突。この街を綿菓子に染め抜いた雪が消えればいお前がここを出てから初めての春」、「山の麓、煙吐いて列車が走る、木枯らしが雑木林を転げ落ちてくる。銀色の毛布つけた田んぼにポツリ、置き去られて雪をかぶった案山子が一人」。さだまさしさんの名曲「案山子」をイメージしてイラストにしました。さだまさしさんといえば、長崎出身、どうだ、九州ネタだろう!しかし、かなり無理がありますね。
■イラストは近景に案山子を置いて、雪化粧をした田んぼの中をC58の牽引する混合列車を配してみました。列車は、短い鉄橋を渡り、造り酒屋の横を通り過ぎていきます。機関車の次位に連結された茶色い客車からは暖房のスチームが暖かそうに漏れてきています。小高い山の頂には城跡の石垣が見えます。前述のとおり、特定の路線、特定の列車をイメージしたイラストではありません。
■イラストを描きながら思ったのですが、JRとなって旅客と貨物が分社化された今、かつてあちこちのローカル線で見られたミキスト(混合列車)も、もはや見ることができないものになりましたね。いや、それ以前に貨物列車自体も拠点間大量輸送が中心となって、こんなローカルな貨物列車自体、過去のものとなってしまいました。日本の田舎の風景を彩ったこんな列車のこと、いつまでも記憶の中にとどめておきたいと思います。
■初出:ネコパブリッシング社「レイルマガジン」誌2006年4月(#271)号
かかし
kakashi
さだまさし
sadamasashi
シゴハチ
レイルマガジン
reirumagajinn
国鉄
kokutetsu
客車
kyakusha
蒸気機関車
joukikikannsha
鉄道
railway
C58
雪
snow
5
4
1330
2009-05-06 23:00
Comments (4)
tajimanokamiさん、多分それは、夢だったんですよ。そして、時を越えて今、その光景を思い出せたということは、その意味では“無駄”でなかったのではないかと思えます。
今考えると、何か夢のような光景だったのですが、視点を買えると無駄な設備だったかも>
tajimanokamiさん、こんばんは。その踏切警報機、鉄路の安全を守る案山子には違いがありません。情景が浮かんできそうですね。
思い出した事:奥羽線の夜、雪に埋もれて誰も通れない踏み切りで、立儀に明滅を繰り返していた警報機。今から思えば、何だかそれが案山子に見えなくもありませんでした。