大同海運　日章丸

日章丸、かつてイランから石油を輸送したことで有名なタンカーであり、「海賊と呼ばれた男」にも登場しますが、その名前は戦前に完成したタンカーが始まりでした。
出光商会を中心とした共同出資による会社、昭和タンカー所属、大同海運運行のタンカーは、曲線を多用したデザインをしており、その見た目とは裏腹に数百馬力の出力を節約するほどの優秀なスタイルでした。
そんな美しいタンカーも、助成を受けて建造されたことから海軍に徴用され、昭和19年2月24日、ダバオ湾口で潜水艦からの魚雷攻撃を受け、撃沈されました。

出光は徴用された日章丸の事をまだ根に持っているようで、アルファベット表記化が進む出光タンカー所属船の中で唯一漢字表記となっています。
無策な海上護衛が引き起こした惨劇は、今も船会社に深く深く刻み込まれています。

さて、出光とかかわりが深い日章丸ですから、モチーフをギリシャ神話、そしてマークの元であるアポローン…は男性ですのでもう片方マークであるダプネーを元として描きました。
…出光さん、問題ないでしょうか？

NISSHO MARU
http://www.combinedfleet.com/Nissho_t.htm
Nissho Maru - Nissyo Maru (1938~) Nissho Maru - Nissyo Maru (+1944)
https://wrecksite.eu/wreck.aspx?209718
Nissho Maru Class Auxiliary Oiler
http://www.combinedfleet.com/Nissho_c.htm