カバーン級巡洋艦

銀河連邦の巡洋艦です。
カバーン級は対艦戦闘を主眼に置いた巡洋艦であり、主砲は６０ｃｍレーザー砲です。この主砲により同等クラスの艦船ならば火力面では有利であり、また機動性にも優れカバーン級は速力と火力を活かした一撃離脱戦法で敵艦隊を苦しめます。
しかしカバーン級はこの能力に特化しているため、対空戦闘能力の不足や、同クラスの艦と比べてもあまりに貧弱な防御力、劣悪な居住設備などの問題も抱えていました。

カバーン級は主にエイリアン戦争で活躍していました。より大型のエイリアン同盟軍巡洋艦などにも火力面では対抗できましたが、やはり防御上の弱点もあり戦闘を行うにはリスクも付きまといました。
カバーン級は正面からの艦隊戦ではなく、その機動力を活かし敵艦隊の背後に回りこみ空母や非武装の輸送艦などに対する奇襲攻撃を行ったりしています。
しかしステルス性能は持っていないために奇襲に使うにしてもその使いどころはなかなか難しいという問題もありました。
後に防御力の問題は致命的とし、ある程度の装甲を施したタイプも建造されています。またさらに後期型では下後部の砲塔を廃止して大型のシールド発生装置を搭載したタイプも建造されました。
連邦は中央国の後継国家であり、中央国時代には戦艦で似たようなコンセプトのグラディエーター級を建造しましたが、これもやはり防御力の低さが仇となっていました。その反省を踏まえてカバーン級では船体を小型化して回避能力を高めさらに機動性を確保することでその弱点を補おうを考えましたが、やはりものには限度があったようです。

余談ですが、カバーン級は当初、敵対勢力たるエイリアン同盟軍からはその見た目から「ミニ戦艦」と思われていた時期がありました。
小型の船体に大型の武装と装甲を施した脅威の艦として恐れられていましたが、実戦で対艦ミサイルを撃ち込んだらあら不思議、一発で戦闘不能になったためにまた別の意味で衝撃を受けました。

３枚目の画像は帝国軍の同規模の巡洋艦ゲートキーパー級との比較です。
ゲートキーパー級は防空巡洋艦であるため、単純な比較はできませんがそれでもカバーン級の主砲の大きさがわかるかと思います。

・スペック

全長：300ｍ

武装：
60cm3連装軽マグナムレーザー砲塔×5

他に
12cm連装レーザーキャノン砲塔
4cm連装ビームレーザー砲塔
など

搭載：
なし

エンジン：
核融合炉×2