〈私家版【妖怪道五十三次】〉御油：秋葉山三尺坊

秋葉山三尺坊：あきはさんさんじゃくぼう

密教の秘経の一つである『天狗経』にある四十八天狗の一人で、静岡県浜松市天竜区春野町領家の秋葉山本宮秋葉神社に奉られているとされる。
もとは人間であり、荒行の果てに生きながら天狗になったものであるとされ、後桃園天皇の御時に起きた御所の大火を鎮めたという逸話があり、火伏の神として崇められ、江戸期には参拝の為の「秋葉講」が組まれるほど人気であったとされる。

＜剣のデザイン＞

鍔：剣花菱（秋葉神社の社紋）
柄頭：羽団扇

荒行の末生きながら天狗になり、さらにその上修業をして火伏せの力を手に入れるほど真面目な三尺坊様は、人にも厳しいようで、麓の宿で雉料理を食べた男を投げ落とした、という話もあるほどです。白狐に乗った姿で描かれる事が多いので、白狐型エアライドに乗って頂いてみました。