【花冠】エリュシーク【マドイビト】
「早く次を命じてくれ」
「頭の中で声が響く間は、何も考えなくて済む」
エリュシーク・グラディアレス Elyseek・Gladiares 現行世界:illust/57184334
男性/184cm/??歳
一人称:俺 二人称:お前
妻✧幽眠王 菊花:illust/59982937
1期:illust/57197330 悠眠王:illust/57624192
娘✧菫花:illust/57689698 異世界のゆめ:illust/60090858
娘✧矢車:illust/57922176
◆種族
アスル・ト・バレ(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7013237)
◆スキル
◇蒼の血<瘴呼>
穢れた青い血はかつての破邪の力を無くし亡者と瘴気を呼び寄せる。
後悔を抱いた魂は引き寄せられ、首なしの骸骨のような姿で他者を襲う。
◇夢への恐れ
眠りを必要とせず動ける幽鬼の如き身体。しかし眠らなければ何れは徐々に精神に異常を来す。
✧呼応相手
いざなふは まぶしきひかり ゆめのおと 異なる世の子孫夢花くん:illust/59739834
「お前は………………そうか、この世界の俺と、あいつの…………不愉快だ、その目も、その髪もその顔も……」
「消えろ、さもなくば、お前も殺してしまいそうだ……!」
「お前は俺を、どうしたいんだ。俺に眠りは必要ない。俺は二度と夢を見ない」
「…………お前はあいつに似ているが、お節介な所はあまり似てないな。彼女を追い掛けてるのは、いつも俺の方だったのに……」
「俺は眠らない、夢は見ない、故にこの悪夢の続きから覚めることもない!俺は!眠りの先に彼女がいなかったらどうしたら良いかもう何も分からない……!!」
「勝手にしろ、お前に着いて行った先に彼女がいなかったら笑ってくれ。彼女がいても俺を覚えていなかったら……殺してくれ」
強引な青年にとうとう折れて、彼の導きの後を追った。
たしかに彼女の面影を持っているのに、彼は全く彼女には似ていなかった。
野に咲く花の綿毛のように自由に俺を翻弄したと思えば、気まぐれな猫よりも突然に寝入ってしまう。いつだって彼女の手を掴んでいたのは俺の方からだったのだから。
辿り着いた空間は暗闇だった。
心地良いのに重苦しい闇の中、醒めない悪夢の中でも一度たりとも忘れなかった姿が横たわっている。
近づく足が、伸ばした左手がみっともなく震えていた。
彼女を殺した俺には名を呼ぶ資格がない。
彼女を抱き起す為の腕はもう片方しか無いから、満足に抱えてやることもできない。
何より狭間に落ちた彼女はきっと、俺のことを覚えていない。
それでも隣に膝をついて、恐る恐る触れた頬の感触をそっと確かめた。忘れるはずがない、何度も繰り返したあの言葉。震える声で呟く。
「菊花、すまない、許してくれなくて構わないからこれだけは……おはよう、おはよう菊花、これは誰にも渡せない俺の役目なんだ」
「もう二度と俺が間違えないように、連れていって」
「頭の中で声が響く間は、何も考えなくて済む」
エリュシーク・グラディアレス Elyseek・Gladiares 現行世界:illust/57184334
男性/184cm/??歳
一人称:俺 二人称:お前
妻✧幽眠王 菊花:illust/59982937
1期:illust/57197330 悠眠王:illust/57624192
娘✧菫花:illust/57689698 異世界のゆめ:illust/60090858
娘✧矢車:illust/57922176
◆種族
アスル・ト・バレ(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7013237)
◆スキル
◇蒼の血<瘴呼>
穢れた青い血はかつての破邪の力を無くし亡者と瘴気を呼び寄せる。
後悔を抱いた魂は引き寄せられ、首なしの骸骨のような姿で他者を襲う。
◇夢への恐れ
眠りを必要とせず動ける幽鬼の如き身体。しかし眠らなければ何れは徐々に精神に異常を来す。
✧呼応相手
いざなふは まぶしきひかり ゆめのおと 異なる世の子孫夢花くん:illust/59739834
「お前は………………そうか、この世界の俺と、あいつの…………不愉快だ、その目も、その髪もその顔も……」
「消えろ、さもなくば、お前も殺してしまいそうだ……!」
「お前は俺を、どうしたいんだ。俺に眠りは必要ない。俺は二度と夢を見ない」
「…………お前はあいつに似ているが、お節介な所はあまり似てないな。彼女を追い掛けてるのは、いつも俺の方だったのに……」
「俺は眠らない、夢は見ない、故にこの悪夢の続きから覚めることもない!俺は!眠りの先に彼女がいなかったらどうしたら良いかもう何も分からない……!!」
「勝手にしろ、お前に着いて行った先に彼女がいなかったら笑ってくれ。彼女がいても俺を覚えていなかったら……殺してくれ」
強引な青年にとうとう折れて、彼の導きの後を追った。
たしかに彼女の面影を持っているのに、彼は全く彼女には似ていなかった。
野に咲く花の綿毛のように自由に俺を翻弄したと思えば、気まぐれな猫よりも突然に寝入ってしまう。いつだって彼女の手を掴んでいたのは俺の方からだったのだから。
辿り着いた空間は暗闇だった。
心地良いのに重苦しい闇の中、醒めない悪夢の中でも一度たりとも忘れなかった姿が横たわっている。
近づく足が、伸ばした左手がみっともなく震えていた。
彼女を殺した俺には名を呼ぶ資格がない。
彼女を抱き起す為の腕はもう片方しか無いから、満足に抱えてやることもできない。
何より狭間に落ちた彼女はきっと、俺のことを覚えていない。
それでも隣に膝をついて、恐る恐る触れた頬の感触をそっと確かめた。忘れるはずがない、何度も繰り返したあの言葉。震える声で呟く。
「菊花、すまない、許してくれなくて構わないからこれだけは……おはよう、おはよう菊花、これは誰にも渡せない俺の役目なんだ」
「もう二度と俺が間違えないように、連れていって」
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2016-11-29 03:58
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