妖怪道五十三次之内 土山:叱蟹僧都
鈴鹿峠を越える馬子たちが歌ったという「鈴鹿馬子唄」には「坂は照々鈴鹿は曇るあいの土山雨が降る」というひと節があるというが、心配を他所に、土山の宿は穏やかな天気となった。平安の世の武官坂上田村麻呂を祀るという田村神社への参詣の折り、この地の伝説に登場するという蟹にまつわる飴を買い求める。「死んだ蟹の血が凝ってできた」という噂を聞いたせいか、少し血なまぐさかったような気もするが、きっとこれは気のせいであろう。
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2017-01-15 22:30
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