装甲艦 　アドミラル・グラーフ・シュペー級

カタリナ社ドイツ局製の装甲艦。
戦艦と巡洋艦の特徴を併せ持つ独特の艦級の１隻であり、ドイツ局による公式な分類は"Panzerschiff"（装甲艦）であり。本艦は、当時のあらゆる軽・重巡洋艦よりも強力な火力を備えながら、巡洋艦と同等の速力を持つ。
長大な航続距離を持ち、通商破壊作戦を主任務として実戦投入されたが、旧式の護衛戦艦や大型で快速の巡洋戦艦、高速戦艦、長大な射程距離と索敵能力を誇るイージス駆逐艦、安価な護衛空母の登場で戦艦と巡洋艦の間に位置する本級は中途半端な戦闘艦扱いをされてしまい「弩級戦艦に砲力で、巡洋艦に速力で劣る艦」と評され艦隊では浮いた存在となってしまっている。
第一次宇宙大戦の敗戦により、新生ナチス・ドイツにはヴェルサイユ宇宙条約下で軍備制限が課せられた。 戦闘艦の新造も制限され、旧式戦艦の代艦に限って、「全長６００ｍ以下、主砲口径はヘヴィハイレーザーカノン以下の“装甲を施した軍艦”の建造が認められたことにより本級はその制限枠一杯を利用している。ドイツ海軍は戦艦などと称して他国の疑念を招かないように、ヴェルサイユ宇宙条約の条文の仏語記載にあるCuirassé（装甲艦）を独語に訳したPanzerschiffという類別名を用いて本級を建造した。

この目新しい艦に対して、英国の新聞記者は「ポケット戦艦（Pocket battleship）」とあだ名し、大日本帝国海軍でも「ポケット戦艦」の名称を用いた。 戦史叢書では「小型戦艦」とされたり。、当時の大日本宇宙帝國では一般に「豆戦艦」あるいは「袖珍（しゅうちん）戦艦」として紹介された。

しかし、大日本宇宙帝國は【illust/55896405】重巡洋艦　妙見型のような小型の戦艦を超える大きさと砲火力を有する強力な大型巡洋艦を運用しており、それより劣る本級を格上の戦艦扱いするのは、いかがなものかと物議が紛糾し、艦隊演習では「重巡」扱いにされていた。

【illust/65246060戦艦】
魔導海防戦艦　メンバルシティ級や【illust/47624051戦艦】護衛戦艦　シャトー級と何回か、通商破壊作戦中に、哨戒や船団護衛についていた、これらの戦艦と砲撃戦になったことがあったが、小型の戦艦といえども腐っても戦艦なので、砲火力、装甲面でまったく歯がたたず、速力だけは優勢だったので、本級が逃げ帰ることがしばしば発生し、ポケット戦艦は、海防戦艦や護衛戦艦に撃ち負けるという情けない戦績を残している。