ステルス要塞艦　冥雷級

全長10000ｍ級のステルス要塞艦。

【illust/60877362】アイソサリーズ級をベースに船体後部に銀河間をまたいで超距離ワープ機能付きの大型弾道ミサイルを大量に搭載し、銀河規模の国家を殲滅することが可能な打撃力を保有する戦略要塞艦として日本局が開発建造した。

艦橋や内装部、兵装部分はカタリナ社日本局の冥級シリーズの要塞艦と共通規格化されている。

冥桜級【illust/56094758】
冥月級【illust/61457915】
冥雪級【illust/66266194】

長大な船体下部の甲板には様々なオプションの外装や武装、兵装備、設備が取り付け可能で、多彩な任務を行うことが可能な汎用性を重視した設計思想が取り入られてる。両面を接続した重連仕様での運用も可能。

ちなみに冥雷とは処刑する前に最後に聞かせてやる雷の音のことを示す。
カタリナ社日本局系列の宇宙国家は、死に対する特別な思想を持っており、特に封建時代の道徳観念のもとでは、不始末が生じた場合にその責任をみずから判断し、自分自身で処置する覚悟を示すことで名誉を保つ社会的意味が根強く残り、「自決」また「自裁」とも称された。
有名なもので「切腹」が宇宙時代でも存在し、自死のみならず処刑方法としても採用されたが、切腹させることは「切腹を許す」と表現され、切腹の場所には新しい畳を重ねて敷き、幔幕をめぐらすなど念入りに整えられ、対象者を特別待遇に扱い、名誉を保証する処刑方法であった。

これは相手の名誉を守るだけでもなく、処刑を行う自分の名誉も守る意味合いも強く、特に特殊上級階級に当たる格のある敵には、処刑する前に、至れり尽くせりで、処刑前に最後にやるお花見や景色を魅せてやったり、処刑前に生き別れになった敵の肉親を捜して面会させたり、処刑する前に敵の要望を可能な限り実現させたり、女を与えて性交させ子孫を残させたり、美味しい最後の晩餐を食べさせたり、最後の一年間を健康で豊かな精神で過ごさせたり、けがや病気を治させたりと、普通に生きている以上に幸せな環境を整えて処刑することが最大限の礼儀だと考えていた。

相手が一国の王族や貴族、名だたる武将、政治家などでこれらの特別待遇な名誉ある処刑が盛大に行われ、一種のお祭りめいた不思議な風習になっており、これらの風習によって、例えば敵の占領地だったり植民地だったりする所の反動主義活動を抑える要因になっていたり、日本系列宇宙国家独特の「敵と言えども敬意を持って接するという文化」が宗教とからんでいた。

また宇宙時代になっても一種の迷信めいた考え「祟り」というものを真剣に信じている日本系宇宙移民が半数以上いたことも原因の一つとなっている。

この日本系宇宙移民独特の文化を、他の宇宙勢力たちは「日本人の死生観は宇宙の謎の一つ」と困惑することが多い。