20190430発

…森の中に警察が駆け付けるまで三十分程…それから、事情聴取に一時間程拘束され、藍達は予約を入れたビジネスホテルに到着…シャワーを浴びて、一段落後、携帯端末で仕事の依頼状況を見ていると、「良いか？」ドアのノック音と白井の声「待ってろ」出入り口のドアを開けて、白井を招き入れる…「ご遺体の掘り起こしは明朝からだと」ベッドに腰を下ろす藍「立ち会うのか？」白井「まさか」備え付けの椅子に目線を向ける藍に、その椅子に腰を下ろす白井…しばしの沈黙…「被害者は不倫相手だと」藍の言葉「ひどい話だな」と白井「もっとも、奥さんも重度のギャンブル依存症でIRを出禁になってるがな」「どっちもどっちだな」白井に目線を向けつつ、携帯をいじる藍…「こんな事は結構あるのか？」と白井「年に一回はあるな」と藍「大変だな」「三回目で慣れたよ」…再びの沈黙…「一瞬、お前じゃないかと思ったぞ」苦笑を浮かべる白井に、疑問の表情の藍「メガネ」「…シャワー浴びてた…」…と、携帯の操作が一段落「似合わんか？」目を細めての問い掛けに「映画で見た葵のコスかと思った」と答える白井「そんなつもりはないんだがな…」…意識していない微笑みが藍の表情に浮かぶ…ってカンジで…