イース:「魔法」が消失した日【レトロゲー絵日記29】
「イース」は私をファンタジー馬鹿にしてくれた、特別なゲームですね。みなさんにもそういうゲームありません? 私はそういうのがいくつもあって困りますw
「我々魔物は魔法から生まれた生き物…」と語る、黒真珠=魔法そのものの化身とも言えるダーム。
それを倒して黒真珠を破壊した瞬間、魔法の存在を担保していたものが消え、世界から魔法自体の存在が無くなる、というストーリーラインは実に美しかったですねえ。
In Game でも、ダームを倒して、通常のボス戦後の「HPとMPの全回復シーケンス」が始まったかと思いきや、HPは回復していくのに、MPは逆にどんどん減っていってゼロになってしまい、その後も自然回復しない…という表現には、鳥肌が立ちましたね。
なんたって、それについて余計な説明も言及も一切無しってのが良かった。 ていうかそんなもんが1ミリでもあったら台無しですよね。
ストーリー全体としては、壮大ながらも流れとしてはシンプルだったかと。
魔法の危険性に気付きながらも、便利さに溺れて魔法依存となって滅びたイースが、外部からの来訪者を介してその過ちにどうけじめを付けていくのか。
本作は700年もの時を越えた、壮大な「後始末」のお話だったと思います。
にしても、その壮大なストーリー、ゲーム内時間おそらく一ヶ月もかからない時間で駆け抜けてるんですよね。 とんでもない疾走感です。
設定が、とにかくかっこよくてしびれましたね。
まず魔法と言うものがある。それは後で分かるが禁術的な「黒真珠」の存在によるものだった。
魔法を媒介する手段として、魔法金属「クレリア」がある。イースではクレリアが多く算出した。
後にクレリアは「銀」のことだとわかる。
そしてその力を御するために「イース文字」が発達した…。
今考えると「電気(というか原子力)とシリコンとプログラミング言語」の移し変えだなーとか思うんですが、80年代前半のあの時期にこの発想はすごかったなあと。
それに、その移し変えだと分かった上でも、ファンタジーへの変換と言うか翻訳に実に違和感が無い。
別件ですが、ファンタジー小説「レイチェルと滅びの呪文」を読んだ時に「これ、クラッカーとサーバーの関係の移し変えだけど、肝心の魔力については何も考えてないじゃん」と気付いて作者プロフィールを見たら「元SE」とあってげんなりしたのを思い出しました。
こっちでげんなりした理由は、イースの「魔法の力は負の力の反作用である」とかの作り手の視点や、「クレリア」みたいな気の利いたファンタジーネタが無かったことなのかな…。(「クレリア」は似たファンタジー用語で「ミスリル銀」があるので、うまいことこれにミスリードされて「シリコン」を感じにくくなっているのかもしれない)
比較対象として面白いかもですね。
どうせならもっと割り切ってファイヤーウォールやマルウェアを、誰にも気付かせないくらいに上手にファンタジー翻訳するくたいやってほしかった。
…イースの話に戻します。
イースは音楽も良かったですよね~。 お気に入りを上げたら切りがありませんが、やっぱり「ダームの塔」と「Ys2オープニング」は外せませんね。
サントラCDも馬鹿みたいに買いましたもん。
イース1、2、3、4 はPCエンジン版があって、そのシリーズでのBGM担当が米光亮という人なんですが、この人のアレンジについてはファンの間でも意見が分かれてますよね。
この人はサントラCDでアレンジバージョンを手がけていた実績からPCエンジン版に抜擢された人で、ファルコムの人じゃないんです。
私は、曲として聞くなら本家ファルコムのJDKバンド派ですが、ゲーム中にゲームの劇伴として聞くなら米光さんのアレンジに軍配を上げますね。
JDKバンドは良くも悪くもミュージシャン志向なので、盛り上がって欲しい曲の間奏部分に「しっとりとした泣きのギターソロ」とかを入れてきたりするので…。
(確かエターナル版のボス戦曲とかがそうだった気が…違ったらごめんなさい)
そんなこんなで、どっちもCDとして保管してますし、新しいのが出たら買ってます。
とまあ、こんな具合に、このゲームは私にとって特別なゲームなので、語り出すと止まりませんね……。
中二時代に、作品性の高いコンテンツで頭をやられてしまうと、普通に人生を踏み外します。私はこの「イース」のおかげで、ファンタジー馬鹿になってしまい、今もそれが治癒しておりません。 そしてイースの続編が出るたびにあーだこーだと言いながら買ってプレイしてしまいます。
でも、そういう体たらくでいるのも、ある意味で幸せなのではないか……そう思ったりもしてます。
ここまでだいぶ長文になりましたが、私のブログサイトのコラムの方も、通常のレトロゲーム絵日記なら2500文字前後なんですが、余裕の4000文字越えになってて笑いました。
ブログサイトと、このPixivの「レトロゲーム絵日記」テキストは、まあ、かぶる所はありますがコピペはしてないですし、別ネタも必ず入れるように書いてます。
テキストの間に関連イラストを挟んだレイアウトをしたり、レイヤー別に書き出したりとかでちょいちょい工夫もしてます。
よろしかったらこちらも見ていただけると嬉しいです。
↓ ↓ ↓
【Osakana's FishBowl】レトロゲーム日記「イース」
↓ ↓ ↓
https://www.semiro.info/diary/game_pic_diary/retrogame-ys/
「我々魔物は魔法から生まれた生き物…」と語る、黒真珠=魔法そのものの化身とも言えるダーム。
それを倒して黒真珠を破壊した瞬間、魔法の存在を担保していたものが消え、世界から魔法自体の存在が無くなる、というストーリーラインは実に美しかったですねえ。
In Game でも、ダームを倒して、通常のボス戦後の「HPとMPの全回復シーケンス」が始まったかと思いきや、HPは回復していくのに、MPは逆にどんどん減っていってゼロになってしまい、その後も自然回復しない…という表現には、鳥肌が立ちましたね。
なんたって、それについて余計な説明も言及も一切無しってのが良かった。 ていうかそんなもんが1ミリでもあったら台無しですよね。
ストーリー全体としては、壮大ながらも流れとしてはシンプルだったかと。
魔法の危険性に気付きながらも、便利さに溺れて魔法依存となって滅びたイースが、外部からの来訪者を介してその過ちにどうけじめを付けていくのか。
本作は700年もの時を越えた、壮大な「後始末」のお話だったと思います。
にしても、その壮大なストーリー、ゲーム内時間おそらく一ヶ月もかからない時間で駆け抜けてるんですよね。 とんでもない疾走感です。
設定が、とにかくかっこよくてしびれましたね。
まず魔法と言うものがある。それは後で分かるが禁術的な「黒真珠」の存在によるものだった。
魔法を媒介する手段として、魔法金属「クレリア」がある。イースではクレリアが多く算出した。
後にクレリアは「銀」のことだとわかる。
そしてその力を御するために「イース文字」が発達した…。
今考えると「電気(というか原子力)とシリコンとプログラミング言語」の移し変えだなーとか思うんですが、80年代前半のあの時期にこの発想はすごかったなあと。
それに、その移し変えだと分かった上でも、ファンタジーへの変換と言うか翻訳に実に違和感が無い。
別件ですが、ファンタジー小説「レイチェルと滅びの呪文」を読んだ時に「これ、クラッカーとサーバーの関係の移し変えだけど、肝心の魔力については何も考えてないじゃん」と気付いて作者プロフィールを見たら「元SE」とあってげんなりしたのを思い出しました。
こっちでげんなりした理由は、イースの「魔法の力は負の力の反作用である」とかの作り手の視点や、「クレリア」みたいな気の利いたファンタジーネタが無かったことなのかな…。(「クレリア」は似たファンタジー用語で「ミスリル銀」があるので、うまいことこれにミスリードされて「シリコン」を感じにくくなっているのかもしれない)
比較対象として面白いかもですね。
どうせならもっと割り切ってファイヤーウォールやマルウェアを、誰にも気付かせないくらいに上手にファンタジー翻訳するくたいやってほしかった。
…イースの話に戻します。
イースは音楽も良かったですよね~。 お気に入りを上げたら切りがありませんが、やっぱり「ダームの塔」と「Ys2オープニング」は外せませんね。
サントラCDも馬鹿みたいに買いましたもん。
イース1、2、3、4 はPCエンジン版があって、そのシリーズでのBGM担当が米光亮という人なんですが、この人のアレンジについてはファンの間でも意見が分かれてますよね。
この人はサントラCDでアレンジバージョンを手がけていた実績からPCエンジン版に抜擢された人で、ファルコムの人じゃないんです。
私は、曲として聞くなら本家ファルコムのJDKバンド派ですが、ゲーム中にゲームの劇伴として聞くなら米光さんのアレンジに軍配を上げますね。
JDKバンドは良くも悪くもミュージシャン志向なので、盛り上がって欲しい曲の間奏部分に「しっとりとした泣きのギターソロ」とかを入れてきたりするので…。
(確かエターナル版のボス戦曲とかがそうだった気が…違ったらごめんなさい)
そんなこんなで、どっちもCDとして保管してますし、新しいのが出たら買ってます。
とまあ、こんな具合に、このゲームは私にとって特別なゲームなので、語り出すと止まりませんね……。
中二時代に、作品性の高いコンテンツで頭をやられてしまうと、普通に人生を踏み外します。私はこの「イース」のおかげで、ファンタジー馬鹿になってしまい、今もそれが治癒しておりません。 そしてイースの続編が出るたびにあーだこーだと言いながら買ってプレイしてしまいます。
でも、そういう体たらくでいるのも、ある意味で幸せなのではないか……そう思ったりもしてます。
ここまでだいぶ長文になりましたが、私のブログサイトのコラムの方も、通常のレトロゲーム絵日記なら2500文字前後なんですが、余裕の4000文字越えになってて笑いました。
ブログサイトと、このPixivの「レトロゲーム絵日記」テキストは、まあ、かぶる所はありますがコピペはしてないですし、別ネタも必ず入れるように書いてます。
テキストの間に関連イラストを挟んだレイアウトをしたり、レイヤー別に書き出したりとかでちょいちょい工夫もしてます。
よろしかったらこちらも見ていただけると嬉しいです。
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【Osakana's FishBowl】レトロゲーム日記「イース」
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2019-05-31 20:10
Comments (2)
半キャラずらし!
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