改造少女

「こいつ、なかなか頑丈にできてますな」
「そうだな。まさか、あの国がここまで技術力があるとは…」

男達は目の前に捕えた少女を見ながら言った。少女は某国に住んでいたが、研究材料として誘拐され、敵対する国に監禁されていた。

「人間じゃないのに、涙をながせるとは…よく見ても人間と区別が付きません」
「髪の毛は本物を使ってるようだ。あの国にはアデランスとかそういう手慣れた会社があるから、それらの技術を使ったのだろう」
「リーブ21というのもありましたが…」
「そうだな。あの国はなかなか髪の毛には厳しいからな」
「そうなのですか？」
「ああ。もっとも、我が国も昔は辮髪だったがな…」
「さすがにこの時代に辮髪というのは…」
「そうだな。さて、この研究体をもう少し分解してみるとしようか」
「ええ」

終