【アヴェルニア】戦闘中の不具合【防衛戦】
交流できてなくて申し訳ないです……!!!
ルビーがなんか頑張ってる話です。
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暗く、黒く、重く、息が詰まるような雲の下で、魔物をガンガンと狩っていく。
こんな事態になるまで俺達に黙って子供のおつかいのような行事をさせて、
民間人を危険に晒す教師やマラン卿に苛立ちを隠せなかった。
こんなことの為に生徒を使うな、とか。
俺には時間が残ってないんだ、とか。
色々、自分勝手な思考が浮かんでは消えていくけど。
結局投げ出さないで頑張って動いてる俺達にはご褒美くれてもいいんじゃねぇかな。
これでご褒美なしとか、ご褒美しょぼかったら絶対教師共を殴ってやる。杖で。
地面の土から作った岩で、もう何体目かもわからない魔物達を着々と減らしていく俺は、
内心すごく焦っていた。
「………サファイア、そろそろ交代してくれ、キツイ……!」
サファイアの”音”が聞こえない。
いつもは、拗ねつつも”あぁ分かった、サボリ魔はこれだから”とか文句を言いながら
代わってくれたり、反応をくれていたのに。それが一向にないのだ。
サファイアに残された時間なんて、実は俺にも分からない。
”永遠に続く魔法”なんてのは存在しない。だから俺達にかけられた魔法だって、いつかは切れてしまう。
産まれてから魔法をかけられたから……少なくても20数年?ちょっとか?そこらは経ってる。
さすがに普通の封印魔法でも数年続けばいい方だ。大概は定期的にかけ直すようなものだから。
だから、さすがにそろそろ綻んじゃうかな~?とは思っていたんだけど。
「はっ……こんなに…急にくるもんかね………はぁ…っ」
呼吸が苦しい。酸素を取り込むのが辛い。
自慢ではないが、一つの体で2人分の活動する以上体力をつけなきゃすぐにへたれてしまうから、
同級生の中でも上位に入るだろうってくらいの体力はつけてきた。レグルスにも引けは取らないと思う。
だが、本来ならバテることもないタイミングでバテてきている。このタイミングでそれはやめてほしい。
魂を封じ込めておく魔法が切れかかっているんだろうと予想はつくけれど、
もしそれがマジなら、サファイアが俺と交代した瞬間アウトだ。
俺は分からないけど、サファイアの魂がもたなくなる。体の持ち主の俺でさえこんなに
ゼーゼー言ってるのに今変わったら逆にヤバイ気がする。でも代わってほしい。マジでキツイ。
火なんて生まれてこの方扱ったこともないのに、体が熱いような、周りが燃えてるような、
酸素濃度下げられたみたな、そんな感じの錯覚さえしている。
気を失いかけてるんだなって、自分のことなのにすごく客観的に感じていた。
今トんだら、魔物に殺されるか魂抜けてサファイアか俺のどちらかが死んじまう。
いや、もしかしたら二人ともあの世へいけちまうかもしれない。
それはねぇーよ、せっかく卒業後の進路楽しみになったとこなのに。
とにかく今は踏ん張らなきゃダメだ。視界歪みまくって全然平衡感覚ないけど…
気合でなんとかしよう。うん、頑張れがんばれガンバレ俺。今倒れたら死ぬぞ。妹が。
それじゃよくないだろうがよ。
何のために俺がファフニール入ったと思ってる。
魔物退治する為じゃない。
民間人を助ける為じゃない。
そんな崇高な目標なんて持ってない。
ただ、”妹に生きてもらいたい”から一択だ。
たった一人の身内だぞ?助けたいとかなんとかしたいと思うのが普通だろうよ。
自分の子供を実験台にしといて、その代償に死んだ両親も。
俺達の特異な体質を気味悪がってすぐに捨てた育ての親も。
奇怪な目で俺達を睨み苛めて遠ざけるガキどもも。
全部見返してやる。俺達元気に生きてますよ~wって盛大に煽ってやる。
なんなら王の隣でふんぞり返って笑ってやる。
…いや、王の前じゃふんぞれねぇか。
とにかく、それが俺の最大の目標であり生きる目的なんだから、ここで寝るわけにはいかない。
寝たら死ぬ。多分死ぬ。それくらい意識がヤバイのは確かだけど。
「回復係は、後衛だからなぁ。護ってやんねぇと…………」
正直立ってるのかしゃがんでるのか分からんが、目の前に現れる魔物を攻撃していく。
後輩達も頑張ってるんだし、最高学年の俺が頑張らないわけにはいかない。
レグルス生も、屋根の上から弓矢で遠距離攻撃しているし、負けてらんねぇな。
サファイアだって、きっと、今何考えてるかわかんねぇけど、きっと、
無駄に高いプライドのおかげで、意地はって勝負するだろうさ。
後輩の頭だって、本当は撫でくり回してやりてぇんだろ?なら、がんばらねぇとな……。
途切れる間もなく次々に襲い掛かる魔物を、どうにか倒していった。
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◆参考作品
▼(直接的な描写はありませんが)後輩頑張ってる話
【やってやるです:illust/94942168】、【防衛戦、舞う影蝶:illust/94945842】
▼(直接的な描写はry)レグルス生が弓矢で攻撃してる話
【届くモノ届かぬモノ:illust/94889175】
▼(直接的なry)後輩の頭を撫でくり回したい話
【Asinus:illust/94165387】
第二イベ中に交流返しできなかったので、いずれ撫でまわさせて~~~!!!という欲望も兼ねて……
▼魔物
【ほころびの魔物:illust/94827544】のマギサッカー
【アヴェルニアの学生たち:illust/94650171】のラルヴァとボーンレス(後ろ姿)
精神的にも色々参り、高熱が出てます。
ふらふらですがなんとか魔物退治ができている状態なので、目立つ怪我はしていません。
死ぬかも死ぬかも言ってますがもちろん死なないのでご安心ください…!
それくらいキツイよウェ~ン 。°(´Д`)°。ってノリです。
ルビーillust/92417206
ルビーがなんか頑張ってる話です。
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暗く、黒く、重く、息が詰まるような雲の下で、魔物をガンガンと狩っていく。
こんな事態になるまで俺達に黙って子供のおつかいのような行事をさせて、
民間人を危険に晒す教師やマラン卿に苛立ちを隠せなかった。
こんなことの為に生徒を使うな、とか。
俺には時間が残ってないんだ、とか。
色々、自分勝手な思考が浮かんでは消えていくけど。
結局投げ出さないで頑張って動いてる俺達にはご褒美くれてもいいんじゃねぇかな。
これでご褒美なしとか、ご褒美しょぼかったら絶対教師共を殴ってやる。杖で。
地面の土から作った岩で、もう何体目かもわからない魔物達を着々と減らしていく俺は、
内心すごく焦っていた。
「………サファイア、そろそろ交代してくれ、キツイ……!」
サファイアの”音”が聞こえない。
いつもは、拗ねつつも”あぁ分かった、サボリ魔はこれだから”とか文句を言いながら
代わってくれたり、反応をくれていたのに。それが一向にないのだ。
サファイアに残された時間なんて、実は俺にも分からない。
”永遠に続く魔法”なんてのは存在しない。だから俺達にかけられた魔法だって、いつかは切れてしまう。
産まれてから魔法をかけられたから……少なくても20数年?ちょっとか?そこらは経ってる。
さすがに普通の封印魔法でも数年続けばいい方だ。大概は定期的にかけ直すようなものだから。
だから、さすがにそろそろ綻んじゃうかな~?とは思っていたんだけど。
「はっ……こんなに…急にくるもんかね………はぁ…っ」
呼吸が苦しい。酸素を取り込むのが辛い。
自慢ではないが、一つの体で2人分の活動する以上体力をつけなきゃすぐにへたれてしまうから、
同級生の中でも上位に入るだろうってくらいの体力はつけてきた。レグルスにも引けは取らないと思う。
だが、本来ならバテることもないタイミングでバテてきている。このタイミングでそれはやめてほしい。
魂を封じ込めておく魔法が切れかかっているんだろうと予想はつくけれど、
もしそれがマジなら、サファイアが俺と交代した瞬間アウトだ。
俺は分からないけど、サファイアの魂がもたなくなる。体の持ち主の俺でさえこんなに
ゼーゼー言ってるのに今変わったら逆にヤバイ気がする。でも代わってほしい。マジでキツイ。
火なんて生まれてこの方扱ったこともないのに、体が熱いような、周りが燃えてるような、
酸素濃度下げられたみたな、そんな感じの錯覚さえしている。
気を失いかけてるんだなって、自分のことなのにすごく客観的に感じていた。
今トんだら、魔物に殺されるか魂抜けてサファイアか俺のどちらかが死んじまう。
いや、もしかしたら二人ともあの世へいけちまうかもしれない。
それはねぇーよ、せっかく卒業後の進路楽しみになったとこなのに。
とにかく今は踏ん張らなきゃダメだ。視界歪みまくって全然平衡感覚ないけど…
気合でなんとかしよう。うん、頑張れがんばれガンバレ俺。今倒れたら死ぬぞ。妹が。
それじゃよくないだろうがよ。
何のために俺がファフニール入ったと思ってる。
魔物退治する為じゃない。
民間人を助ける為じゃない。
そんな崇高な目標なんて持ってない。
ただ、”妹に生きてもらいたい”から一択だ。
たった一人の身内だぞ?助けたいとかなんとかしたいと思うのが普通だろうよ。
自分の子供を実験台にしといて、その代償に死んだ両親も。
俺達の特異な体質を気味悪がってすぐに捨てた育ての親も。
奇怪な目で俺達を睨み苛めて遠ざけるガキどもも。
全部見返してやる。俺達元気に生きてますよ~wって盛大に煽ってやる。
なんなら王の隣でふんぞり返って笑ってやる。
…いや、王の前じゃふんぞれねぇか。
とにかく、それが俺の最大の目標であり生きる目的なんだから、ここで寝るわけにはいかない。
寝たら死ぬ。多分死ぬ。それくらい意識がヤバイのは確かだけど。
「回復係は、後衛だからなぁ。護ってやんねぇと…………」
正直立ってるのかしゃがんでるのか分からんが、目の前に現れる魔物を攻撃していく。
後輩達も頑張ってるんだし、最高学年の俺が頑張らないわけにはいかない。
レグルス生も、屋根の上から弓矢で遠距離攻撃しているし、負けてらんねぇな。
サファイアだって、きっと、今何考えてるかわかんねぇけど、きっと、
無駄に高いプライドのおかげで、意地はって勝負するだろうさ。
後輩の頭だって、本当は撫でくり回してやりてぇんだろ?なら、がんばらねぇとな……。
途切れる間もなく次々に襲い掛かる魔物を、どうにか倒していった。
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◆参考作品
▼(直接的な描写はありませんが)後輩頑張ってる話
【やってやるです:illust/94942168】、【防衛戦、舞う影蝶:illust/94945842】
▼(直接的な描写はry)レグルス生が弓矢で攻撃してる話
【届くモノ届かぬモノ:illust/94889175】
▼(直接的なry)後輩の頭を撫でくり回したい話
【Asinus:illust/94165387】
第二イベ中に交流返しできなかったので、いずれ撫でまわさせて~~~!!!という欲望も兼ねて……
▼魔物
【ほころびの魔物:illust/94827544】のマギサッカー
【アヴェルニアの学生たち:illust/94650171】のラルヴァとボーンレス(後ろ姿)
精神的にも色々参り、高熱が出てます。
ふらふらですがなんとか魔物退治ができている状態なので、目立つ怪我はしていません。
死ぬかも死ぬかも言ってますがもちろん死なないのでご安心ください…!
それくらいキツイよウェ~ン 。°(´Д`)°。ってノリです。
ルビーillust/92417206
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2021-12-28 13:06
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