【夏闘乱2019】猪八重萩玄【東軍】
「2年生だよ?先輩だよ?一年って早いなぁ~……」
「一年間心剣の授業も訓練も頑張ったからねぇ~、俺も少しは強くなったかな?勉強はぁ~……エヘヘ」
「深水ちゃんは“主”だし、書人は調子悪いし、俺が、俺が頑張んなきゃいけないんだっ!!」
(どうしよう、どうしよう……後ろを振り返りたいのに、振り返って声をかけたいのに、動けない、声が出ない…………怖い)
◆コチラ【illust/74041305】無事(?)に進級しました!
夏闘乱2018:【illust/68853085】
冬闘乱2018:【illust/72070284】
◆猪八重 萩玄(Shugen Inohae)/2年/172cm/71㎏/男/7月6日生まれ
一人称:おれ
二人称:キミ、呼び捨て(男子)、~ちゃん(女子)、~先輩など
脳天気にゆるふわ頭でしゃべるお気楽男子。成績は頑張って中の上、体育など頭を使わず体を使う授業はそこそこ成績が良い。心剣の技能も、大振りで隙が多いながらも一撃一撃の攻撃力は高い。
とある縁で胡蝶結家の一人娘と彼女の従者と共におまけの従者として玉鋼学園で勉学に励んでいる。
心剣【Défense de sanglier】:猪の牙のような質感の騎士の長剣。鞘は無く、必要な時に具現化するタイプ。具現化すると瞳が燃えているようなオレンジ色に輝く。一撃一撃が非常に重く、また力を貯めて一気に打ち込むことも可能。その際は彼の切り開いた道筋が陽炎で揺らめく。
◆“従者”ってなんだろう……。少し前まで全く縁のなかった肩書が自分に付いてから、彼なりに真面目に一生懸命考え始め、少しずつでも変わり始めたその時に、己の弱さを思い知った。
◆関係者様(敬称略)
胡蝶結 深水(深水ちゃん)【illust/74936215】:拾ってくれたおうちの子。同い年ではあるけれど、母のような姉のような心の拠り所。そんな彼女が離れて行ってしまったら…?
「今回も頑張ろうね~。深水ちゃ…さまは主なんだから、後ろでどーんと構えててよ!」
(俺が相手を止められなかったから?“主”が攻撃されたのに、心配するどころか怖くて動けもしない情けない奴だから?…………俺の事なんて、もういらない?)
鹿乃寺 書人(書人)【illust/74936223】:一緒に従者をしてる同い年の子。“従者”としてのお手本で先生みたい。いつか必ず追いついて、一緒に“従者”にならなくちゃ。
「書人まだ調子悪そうだし、今回は俺が頑張るよ!俺が頑張れば、その分書人無理しなくていいでしょ?」
「………………ごめん、ごめんね。……こんなの、“従者”だなんて、言えない……よね」
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六条 竜洞(竜洞)【 illust/75288223 】:綻びかけていた連携を、さらにぐずぐずに崩された相手。昔の事を鮮明に思い出させられ弱い所を見透かされ、少し怖いと思ってしまった相手。でも向き合わなくちゃ。そうしたらきっと強くなれる。
「………………………………あの、さ!………………この間は、ありがとう。すごいね、君の心剣。俺なんて全然動けなかったや。………………ねぇ、あの時、さ……君の目に、俺はどう映った?」
◆おでこが熱い、目の前がにじむ、耳をふさいでいても聞こえる悲鳴と物が壊れる音。地獄のような悪夢だ。そう夢だ、きっとこれは全部夢。目が覚めたらびっしょりかいた汗をお母さんが優しくぬぐって、優しく、強く抱きしめてくれるはず。そうに決まってるんだ。
……そんな事を考えて耐えていた事を不意に思い出した。そう、これは夢だ。夢であってほしい。
「――っ、深水様!!」
“主”の名を呼ぶ声に含まれた感情に、さぁっと血の気が引いた。切られた肩と開いた額の古傷だけが熱く脈打っている。
振り向かなきゃ、振り向いて“主”に駆け寄って、声をかけて、必要なら手当てをして、自分は大丈夫だと言いたい。言わなければ。心では心配している、頭ではわかている、でもなぜだか体は動かない。喉が詰まる。視界がにじむ。動けない……。
周りの音は遠いのに、さっきもう一人の“従者”が上げた声がずっと頭に響いている。その声が、過去に聞いた、倒れた家族を呼び叫ぶ声と重なって反響する。
怖い
振り返るのが怖い。振り返ったら、目の前にまたあの地獄のような悪夢が広がっているのではないかと思ってしまう。そんなはずはないのに、これは所詮学校行事だ。そんな命にかかわる怪我など負わされるはずはないのに。
………どうしても、怖いのだ。
「一年間心剣の授業も訓練も頑張ったからねぇ~、俺も少しは強くなったかな?勉強はぁ~……エヘヘ」
「深水ちゃんは“主”だし、書人は調子悪いし、俺が、俺が頑張んなきゃいけないんだっ!!」
(どうしよう、どうしよう……後ろを振り返りたいのに、振り返って声をかけたいのに、動けない、声が出ない…………怖い)
◆コチラ【illust/74041305】無事(?)に進級しました!
夏闘乱2018:【illust/68853085】
冬闘乱2018:【illust/72070284】
◆猪八重 萩玄(Shugen Inohae)/2年/172cm/71㎏/男/7月6日生まれ
一人称:おれ
二人称:キミ、呼び捨て(男子)、~ちゃん(女子)、~先輩など
脳天気にゆるふわ頭でしゃべるお気楽男子。成績は頑張って中の上、体育など頭を使わず体を使う授業はそこそこ成績が良い。心剣の技能も、大振りで隙が多いながらも一撃一撃の攻撃力は高い。
とある縁で胡蝶結家の一人娘と彼女の従者と共におまけの従者として玉鋼学園で勉学に励んでいる。
心剣【Défense de sanglier】:猪の牙のような質感の騎士の長剣。鞘は無く、必要な時に具現化するタイプ。具現化すると瞳が燃えているようなオレンジ色に輝く。一撃一撃が非常に重く、また力を貯めて一気に打ち込むことも可能。その際は彼の切り開いた道筋が陽炎で揺らめく。
◆“従者”ってなんだろう……。少し前まで全く縁のなかった肩書が自分に付いてから、彼なりに真面目に一生懸命考え始め、少しずつでも変わり始めたその時に、己の弱さを思い知った。
◆関係者様(敬称略)
胡蝶結 深水(深水ちゃん)【illust/74936215】:拾ってくれたおうちの子。同い年ではあるけれど、母のような姉のような心の拠り所。そんな彼女が離れて行ってしまったら…?
「今回も頑張ろうね~。深水ちゃ…さまは主なんだから、後ろでどーんと構えててよ!」
(俺が相手を止められなかったから?“主”が攻撃されたのに、心配するどころか怖くて動けもしない情けない奴だから?…………俺の事なんて、もういらない?)
鹿乃寺 書人(書人)【illust/74936223】:一緒に従者をしてる同い年の子。“従者”としてのお手本で先生みたい。いつか必ず追いついて、一緒に“従者”にならなくちゃ。
「書人まだ調子悪そうだし、今回は俺が頑張るよ!俺が頑張れば、その分書人無理しなくていいでしょ?」
「………………ごめん、ごめんね。……こんなの、“従者”だなんて、言えない……よね」
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六条 竜洞(竜洞)【 illust/75288223 】:綻びかけていた連携を、さらにぐずぐずに崩された相手。昔の事を鮮明に思い出させられ弱い所を見透かされ、少し怖いと思ってしまった相手。でも向き合わなくちゃ。そうしたらきっと強くなれる。
「………………………………あの、さ!………………この間は、ありがとう。すごいね、君の心剣。俺なんて全然動けなかったや。………………ねぇ、あの時、さ……君の目に、俺はどう映った?」
◆おでこが熱い、目の前がにじむ、耳をふさいでいても聞こえる悲鳴と物が壊れる音。地獄のような悪夢だ。そう夢だ、きっとこれは全部夢。目が覚めたらびっしょりかいた汗をお母さんが優しくぬぐって、優しく、強く抱きしめてくれるはず。そうに決まってるんだ。
……そんな事を考えて耐えていた事を不意に思い出した。そう、これは夢だ。夢であってほしい。
「――っ、深水様!!」
“主”の名を呼ぶ声に含まれた感情に、さぁっと血の気が引いた。切られた肩と開いた額の古傷だけが熱く脈打っている。
振り向かなきゃ、振り向いて“主”に駆け寄って、声をかけて、必要なら手当てをして、自分は大丈夫だと言いたい。言わなければ。心では心配している、頭ではわかている、でもなぜだか体は動かない。喉が詰まる。視界がにじむ。動けない……。
周りの音は遠いのに、さっきもう一人の“従者”が上げた声がずっと頭に響いている。その声が、過去に聞いた、倒れた家族を呼び叫ぶ声と重なって反響する。
怖い
振り返るのが怖い。振り返ったら、目の前にまたあの地獄のような悪夢が広がっているのではないかと思ってしまう。そんなはずはないのに、これは所詮学校行事だ。そんな命にかかわる怪我など負わされるはずはないのに。
………どうしても、怖いのだ。
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2019-05-27 22:11
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