【ポラリス】氷花【第3期】
「どうどう。いい子だね」
企画元:ポラリスの英雄歌【illust/80979654】
こちらの企画に引き続き、分家として参加させていただきます。
---
□氷花 (ひのはな) Dianelda-ディアネルダ
[ 運命数:0/総ポイント:20pt/所属国:白雨国 ]
母:風花【illust/83995926】(20pt)
父:ヴェルディアさん【illust/84090412】
「みてみてお母さん、麓のほうに綺麗に咲いていたの。これはお母さんにあげる。こっちは雪輪にと思うの。ふふ、きれいだねえ」
「お父さんは外にいたのでしょ? どんなところだった? 私もいつか行ってみたいな。
なあに、心配はいらないよ? 自分のことは守れるもの。お母さんが困ったら、お父さんも困っちゃうものね?」
同年の兄弟 :薄氷さん【illust/85477182】
「みんなが薄氷兄さん、って呼ぶから、私も呼んでみたし、兄だと思ったりもしたのだけど。
でもわからないよね。私たち、同じ冬にうまれたのだから。ね、うすらい?」
「とても儚いけど、彼の方が私より強かった。私、喧嘩しても手を緩めちゃった。いつも……どうしてか」
妹:雪輪さん【illust/85477099】
弟:雪果【illust/85456412】
「妹と弟がいるんだ。おなじ卵から生まれた可愛い双子。
妹は木の実を拾ってあげるところころ笑って喜ぶ子。弟は自分を出すのが下手、さびしいけど強い子だった。
……そうだね。この冬は帰るのも、いいのかもね」
---
出で立ち幼い傭兵の女。白焔と雪塵に身を包み、見ればいつも蛇を愛でている。
陽光を厭うようで、常に陰に潜み、あるいは夜に人前に現れる。
特異な体質により、荒っぽい仕事こそよく達成するようではあるものの、
よっぽど事情がない限り好んで雇う者は少ない。
……気軽に側に寄るには危険な温度がまとわりついているためである。
時にぞんざいな客に目を付けられることもあるようだが、気にせずねじ伏せている様子。
「ハク、ゴウ。気が強いからこの子たち、いつも出てくるでしょう? これはギン。
この子は、一頭だけ目の色が違うの。私の母さんとお揃い。ヒョウ、と呼んでるのだけど――
……ああ、そっか。教えたことなかったんだ、名前。あるんだよ、この子たち。
兄弟がつけていたから私も同じようにしてみたの」
降りはじめた白雨がつぎつぎ、雪片と化して傍を横切っていった。
吹き流れていく雪の向こう、思わず振り返って見た先。
まだ戻れる距離に聳えた山。名残惜しさはあれど、引き返さなかった。
冬の始め、まだ地面が赤く散らかる秋の末。
龍は、誰にも何も告げず、滑り出すように山間を抜けた。
---
▼
こちらの系譜は続投予定でしたが、3期結果に該当したため絶命となります。
「私を罪だと呼ぶなら、私の自由を阻む世界も罪なのではないの。……お返事は?」
企画元:ポラリスの英雄歌【illust/80979654】
こちらの企画に引き続き、分家として参加させていただきます。
---
□氷花 (ひのはな) Dianelda-ディアネルダ
[ 運命数:0/総ポイント:20pt/所属国:白雨国 ]
母:風花【illust/83995926】(20pt)
父:ヴェルディアさん【illust/84090412】
「みてみてお母さん、麓のほうに綺麗に咲いていたの。これはお母さんにあげる。こっちは雪輪にと思うの。ふふ、きれいだねえ」
「お父さんは外にいたのでしょ? どんなところだった? 私もいつか行ってみたいな。
なあに、心配はいらないよ? 自分のことは守れるもの。お母さんが困ったら、お父さんも困っちゃうものね?」
同年の兄弟 :薄氷さん【illust/85477182】
「みんなが薄氷兄さん、って呼ぶから、私も呼んでみたし、兄だと思ったりもしたのだけど。
でもわからないよね。私たち、同じ冬にうまれたのだから。ね、うすらい?」
「とても儚いけど、彼の方が私より強かった。私、喧嘩しても手を緩めちゃった。いつも……どうしてか」
妹:雪輪さん【illust/85477099】
弟:雪果【illust/85456412】
「妹と弟がいるんだ。おなじ卵から生まれた可愛い双子。
妹は木の実を拾ってあげるところころ笑って喜ぶ子。弟は自分を出すのが下手、さびしいけど強い子だった。
……そうだね。この冬は帰るのも、いいのかもね」
---
出で立ち幼い傭兵の女。白焔と雪塵に身を包み、見ればいつも蛇を愛でている。
陽光を厭うようで、常に陰に潜み、あるいは夜に人前に現れる。
特異な体質により、荒っぽい仕事こそよく達成するようではあるものの、
よっぽど事情がない限り好んで雇う者は少ない。
……気軽に側に寄るには危険な温度がまとわりついているためである。
時にぞんざいな客に目を付けられることもあるようだが、気にせずねじ伏せている様子。
「ハク、ゴウ。気が強いからこの子たち、いつも出てくるでしょう? これはギン。
この子は、一頭だけ目の色が違うの。私の母さんとお揃い。ヒョウ、と呼んでるのだけど――
……ああ、そっか。教えたことなかったんだ、名前。あるんだよ、この子たち。
兄弟がつけていたから私も同じようにしてみたの」
降りはじめた白雨がつぎつぎ、雪片と化して傍を横切っていった。
吹き流れていく雪の向こう、思わず振り返って見た先。
まだ戻れる距離に聳えた山。名残惜しさはあれど、引き返さなかった。
冬の始め、まだ地面が赤く散らかる秋の末。
龍は、誰にも何も告げず、滑り出すように山間を抜けた。
---
▼
こちらの系譜は続投予定でしたが、3期結果に該当したため絶命となります。
「私を罪だと呼ぶなら、私の自由を阻む世界も罪なのではないの。……お返事は?」
51
118
2391
2020-11-04 16:29
Comments (0)
No comments