監督生と愉快な仲間達(27)～事件解決編～

窮奇が消える間際の最後の足掻きの言葉が胸を突き刺す。

『所詮は何処にも馴染めぬ世界が産んでしまった邪魔物が！！』

『貴様に幸せになる未来なぞない！！』

『地獄の果てで貴様が孤独に苛まれるのを楽しみに待っているぞ！！』

言われなくても分かってる

どうせ私は『どこにいてもいないのと同じ』存在だ

ただ、ほんの少しここの人達が仲良くしてくれるだけ

そう、仲良くしてくれる時点でおかしいのだ

きっと、窮奇の言う通り孤独になる日が近いのだろう

こいつは『世界』が寄越した警鐘だ

浮かれるな

という『人』の中に入れる存在では無い事を思い出せという警鐘だ

わかってるよ

別れの日が近い事くらい分かってる

抵抗はしない

でも、我儘を言っていいなら

私に関わってしまった彼らに、幸せを与えて欲しい

この『世界の産んだ異物』を満足させたご褒美だと

どうか、彼等の残りの人生に祝福を

輝かしい未来があらんことを

あぁ･･･窮奇お前の言うことは正しい

幸せなんか来ない

安心して地獄の底から見てるがいい

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⚔️｢そういえばずっと気になっていたのだが｣
❄️｢なんですか？｣
⚔️｢あの殺し合いしなくて残念だったという言葉なんなんだ？｣
❄️｢あぁあれですか･･･｣
⚔️｢もし聞いてもいいなら教えてくれると助かる｣
❄️｢あまり気分のいいものでは無いですよ？｣
⚔️｢構わない｣
❄️｢まず私のいた日本や中国といったアジアと呼ばれるエリアは黒髪が最も美しいとされる風潮があり、ある意味時が止まったままの妖達はその傾向がさらに強い｣
⚔️｢監督生は珍しい方になるんだな｣
❄️｢そうなりますね。そして黒髪には力が宿るとされています｣
⚔️｢ふむ｣
❄️｢そのまま取り込んでも彼等の力になりますが、妖達は綺麗なものより少し汚れた力を好みます｣
❄️｢だから窮奇はあの集められた女性を1箇所に集めて殺し合いをさせて生き残った女性を食べて力をつけるつもりだったのでしょう｣
⚔️｢それは･･･なんだか･･･｣
❄️｢人は極限状態に陥ったら何でもします、特に狂った末の狂気は妖の大好きな力を持つんですよ｣
⚔️｢恐ろしいのだな、妖は｣
❄️｢ただこちらの世界の方は魔法が使えるので咄嗟に魔法壁を貼れるレオナ先輩のお姉さんがいらっしゃいましたし、小さな子すら狂気に飲まれずにすんだんでしょうね｣
⚔️｢そうか、言い難いことをありがとう｣
❄️｢いえ、こういう世界ではありふれたあり前の事ですので｣
⚔️｢それとは別に、何か言われていたが、大丈夫か？｣
❄️｢大丈夫ですよ、ただ現実に引き戻されただけです｣
⚔️｢そうか。紅茶のおかわりはどうだ？｣
❄️｢頂きます｣
⚔️｢あぁ･･･次はカモミールとかどうだろうか？｣
❄️｢よろしくお願いします｣

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マリアンヌ(晩餐の時間をお伝えに来たのですが、今邪魔しては行けないと乙女の勘が告げておりますわ！あぁそういえば、勢い余って銀の君とお揃いで作ってしまったドレス着て頂きましょう！きっと美しいですわ！！)

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シル監の小説が出来ましたので近いうちに上げます！！！
やっとくっつくようになりました！！！
LINE画像との繋がるのでキリのいいところであげたいと思います！

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それとフォロワー1000人超えました！皆様フォローありがとうございます！！
記念に早くシル監くっつけます(笑)

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