【PFSOZ】香り【イルマーレ】
祭りで賑わう道を行くアラシマル。
大量の食べ物が入った紙袋を抱え、彼は上機嫌であった。
「せっかくの祭りなんだ。姐さんにも美味いもん持っててやらねぇとな。」
彼女の喜ぶ顔を想像しながら、この間の事を思い出す。
微睡の中、思わず口から溢れた言葉。
「⋯なんか、恥ずかしい事言った気がすんな⋯」
顔が熱くなるのを感じながら思わず頬が緩む。
「楽しそうやねぇ?元気そうでよかったわぁ。」
一瞬、声がした。
鼻につくのは杏と、その奥に潜む獣の香り。
全身が硬直し、あの時の記憶が急再生される。
今、すれ違ったモノ。
その残り香を僅かに感じながら、アラシマルはただ立ち尽くす事しか出来なかった。
アラシマル【illust/102119699】
現所属ギルド:イルマーレファミリー【illust/101968120】
イシミカワ【illust/102054461】
大量の食べ物が入った紙袋を抱え、彼は上機嫌であった。
「せっかくの祭りなんだ。姐さんにも美味いもん持っててやらねぇとな。」
彼女の喜ぶ顔を想像しながら、この間の事を思い出す。
微睡の中、思わず口から溢れた言葉。
「⋯なんか、恥ずかしい事言った気がすんな⋯」
顔が熱くなるのを感じながら思わず頬が緩む。
「楽しそうやねぇ?元気そうでよかったわぁ。」
一瞬、声がした。
鼻につくのは杏と、その奥に潜む獣の香り。
全身が硬直し、あの時の記憶が急再生される。
今、すれ違ったモノ。
その残り香を僅かに感じながら、アラシマルはただ立ち尽くす事しか出来なかった。
アラシマル【illust/102119699】
現所属ギルド:イルマーレファミリー【illust/101968120】
イシミカワ【illust/102054461】
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2022-12-08 16:51
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