サリナと見知らぬ兄と妹
うちの看板娘の獅子原サリナ(左下)は、図のようにしょっちゅう変顔をするのと、なにかというとドバッと脱ぎまくる
慎みのない性格ゆえに、あまり美少女とは認識されないズッコケねーちゃんでございます。
高校のクラスでもそんなに美貌じゃないのは、彼女の母校が芸能人だらけなので仕方ないのですが。
ですが、彼女の前にまぼろしの巨匠と呼ばれる映画監督の父・獅子原佐満(illust/122516027)が
現われたことで、サリナの運命は風雲急を告げるのでございました。
✖✖「おねえさまぁああああああああああああああーっ!」
サリナ「へっ?」
見ると、美しい金髪の巻き毛と真っ白な頬を赤く染めた「典型的美少女」が、向こうから駆けてくるのでした。
✖✖「お姉さま!サリナお姉さま、逢いたかった!」
サ「あ…あのお嬢ちゃん、なにかの勘違いよ?まるっきり日本人のあたしだもの、あなたみたいな妹は…」
✖「ひ、ひどいわお姉さま!わたしです。佐満パパの子供、獅子原エロワーズですっ!」
サ「え…えろちゃん…!?」
すると、いつの間にか物陰から優美な物腰で現われた青年がサリナを見据えた。
〇〇「美しい妹を薄汚く呼ぶな、サリナ。俺もまたおまえの兄、獅子原ジュストだ」
サ「お。おにいさま…?」
ジュ「そうだ。唾棄すべきあの忌まわしい男の…長男だ」
サ「はら…」
思わず早鐘のように鼓動を速めるサリナの胸元から、コンプラも物ともせずボタンがひとつ、二つはじけ飛んだ。
サ「はれえっ!?」
両の乳房がまろび出るかと思われたその時、ピンク色の影がその前に瞬時に跳び、膨らみをガードした。
オ「…オホーツク猫、推参!」
サ「あ、またあんたが…取りあえず感謝しとくわ💦偶然にしてはスゴいけど…」
オ「偶然…そないなコトとまだ思うてはりますか?」
ジュ「笑止!…愚かな妹よ」
サ「愚か…あ?ちょいとおにーさん!初対面で失礼ぶっこいてくれるじゃないの!何様よ!」
ジュ「全ては獅子原の呪われた血のためだ!見ろ!」
マント姿のジュストは、いきなりバッとマントを翻した。何も穿いていなかった。
サ「へっ、ヘンっタ~イ!!」サリナは咄嗟に目を背けた。
ジュ「ふん…安心しろ。未だかつて俺のナニを見た者などいない」
サリナはおそるおそる視線を戻した。すると、ジュストの白い裸身は一瞬にしてビリジアンに染まっていた。
…いや、そうではなかった。彼の引き締まった肉体の前に突如として緑色の大柄な猫が出現していたのだ。
ビ「(シブい声で)ごきげんさ~~ん。ノヴァヤゼムリャ猫でおま~」
オ「おお先輩。いつもながらええタイミングでおました」
エ「おにいさま…麗しゅうございました」そして、うつむき加減のエロワーズは頬を赤らめて微笑んだ。
サリナは、ただ愕然として頬をこわばらせた。
ジュ「見たかサリナ。これが現実だ…獅子原家のいにしえよりの呪いなのだ」
サ「な、何だってのよ!こんなチンケなのが呪いなの?笑っちゃうわ、がは、がははは」
ジュ「では見るがいい。帝国にあらがった者への罰を。父は愚かにも血を薄めるために、あらゆる民族の女を愛し抱いた。
だが、その努力が何をもたらしたか!見ろ!」
ジュストは末の妹、エロワーズを指差した。
エロワーズは息を荒くし、真っ赤な顔で体を訪れるもののうごめきを感じとっていた。
(※)猫。絶対皇室はネコビトとともにあり、遥か遠くの星に生きるかれらの力を得て世界の支配を企んだ。
それに反逆を試みた若き戦士たちは、帝国に踏みにじられた東方の国、海の孤島、西方の海賊から
戦いの狼煙をあげ、そしてネコビトの血を注ぎ込まれた皇女を洗脳より救い出した。
ネコビトの神は怒り、三人の戦士と覚醒した皇女に永遠の呪いを与えた…。
再びこの星に攻め入ったとき、絶対皇室に逆らう四者の子孫が障害にならぬよう、
かれらの子に色濃いネコビトの遺伝子を注ぎ込む監視者の派遣だ。
極寒の世界で能力を極大まで鍛え抜かれたネコビト。
かれらは、四人の子を永遠に眠らせ、自軍の戦士になるまで育むのだ。
(※)ウラ設定なのでマジメに記憶せずななめ読みしてください💦
サ「エロちゃん!どうしたの!」
エロワーズは体の熱を抑えきれず、ついに自分の手で桃色のワンピースを引き裂き始める。
彼女の白い裸身に、人間としての器官が浮かび上がることはない。
いや、むごすぎる。法悦すら読み取れる彼女の興奮とは裏腹に、体には無数の白い子猫たちが、
執拗にうごめくことで彼女のヒトへの関心を奪っているのだ。
ジュ「こいつは二重に呪われた子だ。ふたりの戦士の血を継ぐことでマークされている。
彼女は普通の男すら、愛することはできないのだ。
俺は誓った。この子が好きな人間と愛情を成就できるまで戦う!
そうできなかったら、俺もろともこの子を刺し貫いて息の根を止めてやる…」
サ「お兄ちゃん…」
ふと、何かがサリナのなかで弾けた。
サ「エロちゃん…エロワーズ!」
サリナはひざを折り、エロワーズを優しく、でも力強く抱きしめた。
サ「あんたを殺させない…お姉ちゃんがあんたを助けてあげるから!」
ジュストはぎょっとした。サリナはエロワーズを抱きしめ続け、その結果小猫たちに異変が起き始めている。
ある猫は力を失って消え、転げ落ちたままに座り込む猫もいる。
エロワーズの体は、次第に美しく滑らかな曲線に戻ってゆく。
ジュ「こいつ…まだ事実を話しただけなのに…」
すっかりきれいになったエロワーズの体に、サリナは着ていたダサいスカジャンを羽織らせる。
エ「いい匂い…お姉ちゃんの匂い?」
サ「普通だよ。毎日おフロなら入ってるけど」
エ「おなか…空いちゃったな」
サ「早く言いなさいよ、ソレ。お姉ちゃんが焼肉奢ってあげる…お兄さんもどう?」
ジュ「え…俺は…」ジュストの腹が大きく鳴る。
サ「からだは正直だ!行きましょ♥」
ジュストは当惑していたが、手をつなぎ歩くサリナとエロワーズに狡猾な安心感を抱いていた。
ジュ「こいつなら…やれるかもしれない」
太陽は傾いていたが、まだまだ夕暮れには程遠い初秋の日だった。
(気がむいたら続きます)
慎みのない性格ゆえに、あまり美少女とは認識されないズッコケねーちゃんでございます。
高校のクラスでもそんなに美貌じゃないのは、彼女の母校が芸能人だらけなので仕方ないのですが。
ですが、彼女の前にまぼろしの巨匠と呼ばれる映画監督の父・獅子原佐満(illust/122516027)が
現われたことで、サリナの運命は風雲急を告げるのでございました。
✖✖「おねえさまぁああああああああああああああーっ!」
サリナ「へっ?」
見ると、美しい金髪の巻き毛と真っ白な頬を赤く染めた「典型的美少女」が、向こうから駆けてくるのでした。
✖✖「お姉さま!サリナお姉さま、逢いたかった!」
サ「あ…あのお嬢ちゃん、なにかの勘違いよ?まるっきり日本人のあたしだもの、あなたみたいな妹は…」
✖「ひ、ひどいわお姉さま!わたしです。佐満パパの子供、獅子原エロワーズですっ!」
サ「え…えろちゃん…!?」
すると、いつの間にか物陰から優美な物腰で現われた青年がサリナを見据えた。
〇〇「美しい妹を薄汚く呼ぶな、サリナ。俺もまたおまえの兄、獅子原ジュストだ」
サ「お。おにいさま…?」
ジュ「そうだ。唾棄すべきあの忌まわしい男の…長男だ」
サ「はら…」
思わず早鐘のように鼓動を速めるサリナの胸元から、コンプラも物ともせずボタンがひとつ、二つはじけ飛んだ。
サ「はれえっ!?」
両の乳房がまろび出るかと思われたその時、ピンク色の影がその前に瞬時に跳び、膨らみをガードした。
オ「…オホーツク猫、推参!」
サ「あ、またあんたが…取りあえず感謝しとくわ💦偶然にしてはスゴいけど…」
オ「偶然…そないなコトとまだ思うてはりますか?」
ジュ「笑止!…愚かな妹よ」
サ「愚か…あ?ちょいとおにーさん!初対面で失礼ぶっこいてくれるじゃないの!何様よ!」
ジュ「全ては獅子原の呪われた血のためだ!見ろ!」
マント姿のジュストは、いきなりバッとマントを翻した。何も穿いていなかった。
サ「へっ、ヘンっタ~イ!!」サリナは咄嗟に目を背けた。
ジュ「ふん…安心しろ。未だかつて俺のナニを見た者などいない」
サリナはおそるおそる視線を戻した。すると、ジュストの白い裸身は一瞬にしてビリジアンに染まっていた。
…いや、そうではなかった。彼の引き締まった肉体の前に突如として緑色の大柄な猫が出現していたのだ。
ビ「(シブい声で)ごきげんさ~~ん。ノヴァヤゼムリャ猫でおま~」
オ「おお先輩。いつもながらええタイミングでおました」
エ「おにいさま…麗しゅうございました」そして、うつむき加減のエロワーズは頬を赤らめて微笑んだ。
サリナは、ただ愕然として頬をこわばらせた。
ジュ「見たかサリナ。これが現実だ…獅子原家のいにしえよりの呪いなのだ」
サ「な、何だってのよ!こんなチンケなのが呪いなの?笑っちゃうわ、がは、がははは」
ジュ「では見るがいい。帝国にあらがった者への罰を。父は愚かにも血を薄めるために、あらゆる民族の女を愛し抱いた。
だが、その努力が何をもたらしたか!見ろ!」
ジュストは末の妹、エロワーズを指差した。
エロワーズは息を荒くし、真っ赤な顔で体を訪れるもののうごめきを感じとっていた。
(※)猫。絶対皇室はネコビトとともにあり、遥か遠くの星に生きるかれらの力を得て世界の支配を企んだ。
それに反逆を試みた若き戦士たちは、帝国に踏みにじられた東方の国、海の孤島、西方の海賊から
戦いの狼煙をあげ、そしてネコビトの血を注ぎ込まれた皇女を洗脳より救い出した。
ネコビトの神は怒り、三人の戦士と覚醒した皇女に永遠の呪いを与えた…。
再びこの星に攻め入ったとき、絶対皇室に逆らう四者の子孫が障害にならぬよう、
かれらの子に色濃いネコビトの遺伝子を注ぎ込む監視者の派遣だ。
極寒の世界で能力を極大まで鍛え抜かれたネコビト。
かれらは、四人の子を永遠に眠らせ、自軍の戦士になるまで育むのだ。
(※)ウラ設定なのでマジメに記憶せずななめ読みしてください💦
サ「エロちゃん!どうしたの!」
エロワーズは体の熱を抑えきれず、ついに自分の手で桃色のワンピースを引き裂き始める。
彼女の白い裸身に、人間としての器官が浮かび上がることはない。
いや、むごすぎる。法悦すら読み取れる彼女の興奮とは裏腹に、体には無数の白い子猫たちが、
執拗にうごめくことで彼女のヒトへの関心を奪っているのだ。
ジュ「こいつは二重に呪われた子だ。ふたりの戦士の血を継ぐことでマークされている。
彼女は普通の男すら、愛することはできないのだ。
俺は誓った。この子が好きな人間と愛情を成就できるまで戦う!
そうできなかったら、俺もろともこの子を刺し貫いて息の根を止めてやる…」
サ「お兄ちゃん…」
ふと、何かがサリナのなかで弾けた。
サ「エロちゃん…エロワーズ!」
サリナはひざを折り、エロワーズを優しく、でも力強く抱きしめた。
サ「あんたを殺させない…お姉ちゃんがあんたを助けてあげるから!」
ジュストはぎょっとした。サリナはエロワーズを抱きしめ続け、その結果小猫たちに異変が起き始めている。
ある猫は力を失って消え、転げ落ちたままに座り込む猫もいる。
エロワーズの体は、次第に美しく滑らかな曲線に戻ってゆく。
ジュ「こいつ…まだ事実を話しただけなのに…」
すっかりきれいになったエロワーズの体に、サリナは着ていたダサいスカジャンを羽織らせる。
エ「いい匂い…お姉ちゃんの匂い?」
サ「普通だよ。毎日おフロなら入ってるけど」
エ「おなか…空いちゃったな」
サ「早く言いなさいよ、ソレ。お姉ちゃんが焼肉奢ってあげる…お兄さんもどう?」
ジュ「え…俺は…」ジュストの腹が大きく鳴る。
サ「からだは正直だ!行きましょ♥」
ジュストは当惑していたが、手をつなぎ歩くサリナとエロワーズに狡猾な安心感を抱いていた。
ジュ「こいつなら…やれるかもしれない」
太陽は傾いていたが、まだまだ夕暮れには程遠い初秋の日だった。
(気がむいたら続きます)
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2024-09-23 11:08
Comments (56)
左下の御婦人だけ世界観が違うぅうう
このエロちゃんのまるで花開いたような爛漫な雰囲気の少女漫画ティストと好対照すぎですねw でも、サリナって、絶世の美女では無くても、クラスで5番以内に入る位の愛らしさと屈託のなさで男子には意外に人気者のな感じなんですよね。
View Repliesうむ、エロワーズよ。 すまなかったな、私が本当の父親な鯖なのだ、いや、ホント、実際のとこ真面目に真実なので、とりあえず、こっちいらっしゃい(誠実な瞳!)
View Replies「飛び出し猫!獅子原の呪い!?」 猫がいきなり飛び出る…それに、「愛する」ことができないエロワーズさん。その少女を守ると誓った二人の戦士。 サリナちゃん、ジュストさん。呪いに負けず、エロワーズさんが好きな人を愛することができるように頑張ってくれ!
View Repliesエロワーズちゃんて、もしかして【https://www.pixiv.net/artworks/99316907】で初出演した子でしょうか? 今後の彼女の活躍も要チェックですね
ジュストお兄さんのキャラの濃さは父親譲りっぽい所も良きかななのです
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