SS将校の夜会服

夜会服を着用した1939年頃のアルゲマイネSSのSS将校 (佐官クラス) です。
◆この夜会服は夜会など特別な席で着用するSS将校専用のイブニングドレスとして1938年に制定されました。
上衣後裾の燕尾部分がないものの、民間の燕尾服と酷似したスタイルをしていた夜会服は最高品質の生地で仕立てられていました。上衣の下襟は絹製でボタンにはSSルーンと柏葉がデザインされていたほか、襟周り以外にも袖の折り返し部分とSS腕章の上下にも銀モールのパイピングが施されていました。また、この夜会服では肩章を両肩に付ける規定となっていました。
夜会服用のズボンの両側面には白のパイピングが施されていたほか、更にその左右には22ミリ幅のアルミモールの側章が付けられており、黒制服用のストレートズボンよりも豪華に仕立てられていました。
◆この夜会服では着用するアイテムによって正式用と略式用の二種類が存在します。正式の夜会ではイカ胸ウイングカラーシャツに白の蝶ネクタイ、白のウエストコート、礼装飾緒を着用し、右胸に金属製の夜会徽章を付けます (このイラストが正式用の夜会服)。略式の夜会ではヒダ胸ウイングカラーシャツに黒の蝶ネクタイ、黒のウエストコートを着用しますが、礼装飾緒と夜会徽章は付けませんでした。

SSの礼服として制定された夜会服と夜会服よりも略式にあたる準礼服 (illust/68586225) でしたが、程なくして第二次世界大戦が勃発した事により、着用される機会が殆どなくなりました。

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2025-02-24 13:18

 Yasu


Comments (3)

Sebastian_Z 2025-02-25 22:43

ひさぽん 2025-02-24 20:03

安埜雲 2025-02-24 16:02

折角、作ったのに戦争勃発であまり使用の機会が無いのは勿体ないですね。まあ、第三帝国の体質では遅かれ早かれ、勝たない限りそうなるのですが。

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