姥桜さくや老後の思ひ出 芭蕉
松江重頼編の寛文5年刊『佐夜中山集』所収。
芭蕉がまだ伊賀の宗房だった頃の句の中でも最も古い句の部類に入る。
昔は山桜が主流で、花と同時に葉も出るのが普通の桜の認識だったため、彼岸桜のような花だけ咲いて葉がない桜を「歯がない」に掛けて姥桜と呼んでいた。染井吉野の普及以降、葉のない桜の方が標準になってしまったため、この言葉もほとんど用いられなくなった。
芭蕉がまだ伊賀の宗房だった頃の句の中でも最も古い句の部類に入る。
昔は山桜が主流で、花と同時に葉も出るのが普通の桜の認識だったため、彼岸桜のような花だけ咲いて葉がない桜を「歯がない」に掛けて姥桜と呼んでいた。染井吉野の普及以降、葉のない桜の方が標準になってしまったため、この言葉もほとんど用いられなくなった。
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2025-03-30 14:57
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