傍若武神ドシガタイン　79-1

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一方。
春日井博士と異星人たちillust/129344203がくじけずに技術と情報の交換を続けた結果、自律兵器軍団対策に、進展が見えてきました。

先日ドシガタインに撃破された強化型自律機獣・ダンビラスの残骸から、データメモリーの部分をぶっこぬき、自律兵器軍団の本陣の位置を突き止め、一気に攻め込んで潰すための足掛かりとする。
これまでも地球側で自律機獣のパーツを鹵獲してその技術を逆用していた者たちはいましたが、眼前の敵と直接戦うためのハード部分の利用だけであり、地球外の文明の言語体系の解明が遅れていたことから、ソフト部分の利用はなされていませんでした。
が、今回異星人たちと交流の場を得たことで、ソフト部分の技術解明が大きく進みました。
敵の本拠の位置の発見だけでなく、他の情報も取り急ぎ解明していく予定です。

敵地に一気に攻め込むための、空間転移システムの開発は既に進められており、実用段階に持ち込めるめどは立っています。攻め込もうにも、本拠の位置がわかっておらず、座標を指定できなかったことがこれまでの問題でした。
攻め込んで敵を殲滅さえすれば、地球圏側の位置も把握しておくことで、戻ってくることもできます。

春日井博士「ただし。
このやり方で攻め込むからには、一回で、自律兵器軍団を壊滅させる必要がある。

これまで次々と尖兵を送り込んできた敵の本陣は、自分らの空間転移システムも持っているだろう。
一回で壊滅させられなかった場合、当然次以降の対策を練られ、自律兵器軍団は、本腰を入れて地球を滅ぼしに来るだろう。危機的状況は一気に増し、今度こそ、本当に地球が滅ぼされかねん。
十全の用意をしたうえで攻め込まねば…！」

続く予定です。