九十九里電気鉄道線
昭和38年東金~上総片貝間を1067mm軌間に改軌・750V電化を果たした九十九里鉄道。そもそも改軌・電化計画の起源は戦前、成宗電軌の単線化の際に資材購入に声を上げたが、時局がそれを許さずに幻に終わっている。戦後念願叶っての電化となり、大栄車輌で製造された国電の再生車両を導入している。まあ「再生」とは聞こえがいいが、ようはぶつ切りの63型に適当な台車を履かせた代物である。同時に宮城電鉄出身の買収国電のクハと大陸流れの凸型電機を購入している。芝山鉄道の東金延伸を待って全線1435mm改軌の予定で、昭和47年京成電鉄より中型電車を2連3編成購入している。その後、芝鉄の延伸が遅れており、上総一宮延伸を果たした今も1067mm軌間での運行中である。ちなみに、軽便線時代に当線のマスコットであった「キドー」「タンタン」ことキハ101~108は、片貝浜バス営業所に保管され海水浴シーズンのみ運行される、762mm軌間の「海岸線」(上総片貝~九十九里浜海の家前)で海水浴客輸送に使用されている。
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2010-09-11 14:11
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