【紅い糸】日野 文景【結縁】
こちらの企画【赤い糸illust/41002568】に参加させていただきます。
狂米町出身の男です。ご近所さんに友人から愛憎などなど、男女問わず大歓迎です。
*素敵なご縁、ありがとうございます!
匂坂 樹さん 【illust/41685628】
( 彼に僕の声は届かない… 届かない… )
( なんだか目を離せないというか、ほおっておけない雰囲気というか… )
あなたと一緒にいる時が、一番心地よいのだと気が付くのに、そんなに時間はかからなかったように思います。
それでも、最初は解らなかった。だってそうでしょう。
だって、
ぽつり、ぽつりと紡がれるあなたの声に圧倒されることもなく
会話ができないことに苛まれることもなく
あなたと僕が綴る言葉が、日ごと増えていく。
重くしまいこまれていた気持ちが、じわりとあふれてくるのがわかる。
あなたとなら、嬉しいとか、楽しいとか、思っても許されるかな。
あなたになら、さみしいとか、……恋しい、とか、思っても許されるかな。
じわじわと、どちらからともなく甘え、甘やかし合っている気がする。浮かれてしまう。
あなたにやさしく甘やかされると、今まで味わったことのない気持ちが全身を巡ってぞくりとする。
そうやって甘やかされるのは、僕のため?それとも、あなたのため?
そんな風にふわふわとした時間を享受していると、途端に冷や水をあびせられる。
あなたは時々、冷たい声で、冷たい視線で、僕を刺しますね。
ああ、浮かれていた。いや、これも浮かれる原因かな。そんな風に思う僕への罰なんでしょう。
冷たい声の先の、あなたの顔、あなたの目に、いろんな気持ちが見え隠れしている。
あなた以外に向けられる僕の視線が、僕の気持ちが、憎いですか? 怖いですか? 不安ですか?
ごめんなさい。そうやって刺されると、あなたにそれだけ好かれているのだとうぬぼれてしまうんだ、僕。
ごめんなさい。でも、本当はすごく怖いんだ。僕よりも、あなたが傷だらけになっていくのが解るから。
知っていますか?
あなたにだけなんですよ、こんなに気持ちがあふれて止まらなくなるのは。手を伸ばしたくなるのは。
最初はあなたが優しくしてくれるから、あなたも僕も欠けているから、傷のなめ合いだったんでしょう。
でもそれだけじゃないって、あなたが思わせてくれたんですよ。
もうずっと、誰かのやさしい手を取ることをしてこなかった。だって、いつか振りほどかれるから。
声を捨てようとしたあの日から、ずっとそう。振りほどかれたその手は、僕に振りかざされるばかりだったから。
…あなたも時々振りかざすけれど、それは他の人とは理由が違うってわかるからいいんだ。
でもね、叶うなら、ずっと手を離さないでいてほしい。 なんて思う僕はおこがましいのでしょうね。
それでも気持ちが止まらないから、そう、あなたと居ると欲もでるんですよ。
叶うなら、傷つかないでほしい。あなたが望むなら、あなたが望むように僕を捕えてくれればいい。
…僕が、ね。あなたを離したくないんです。そばに居させてほしいんだ。
あなたと一緒にいる時が心地よすぎてね、さみしいって気持ちが、いとしいという気持ちが止まらないんです。
許されるかな。許してもらえるといいな。
ねえ、抱きしめてもいいですか。あなたが自分を砕いてしまわないように。ううん、あなたが離れていかないように。
ねえ、僕もあなたが好きなんですよ。ねえ、うまく伝わっていますか?
いつかあなたがどこかへいってしまう気がして怖いんだ。
こんなに抱きしめても、抱きしめられても、時々不安でしょうがなくなる。
「ずっと、一緒に」なんて言ってくれたのはあなただけど、それでもその言葉ごと消えてしまうんじゃないかと不安になる。
もっと、一緒にいたくなる。
紙に綴る文字も、あなたに伸ばした手も、あなたに向ける目も、身体も、気持ちも全部。
全部、あなたと一緒にいるからうまれたんですよ。
僕の声は届かなくても、僕の心が、熱が、あなたに届いていると、いいな。
*常連のお客さんや、よく見る方たち
よく喫茶店に来る女生徒、梅園さん【illust/41515104】
「うっ…(また怪我をしている…大丈夫なんだろうか…。あ、あまり、まくしたてないでほし、っ…)」
犬に優しい常連のお客さん、柊木さん【illust/41652018】
「…(時々、僕と犬と一緒に遊ぶ…というか、共に過ごしてくれる優しい方。店でも僕に嫌な顔をしないので、とても…気が楽です)」
印象的な通行人、小夜子さん【illust/41540622】
「…(朝や夕に店前で見かける…通り道なのだろう。ちらと見えた目が印象的で…無意識につい見てしまう…)」
よく喫茶店に来る薬屋の女性、久遠さん【illust/41851878】
「…(雰囲気が少し怖いけれど、優しいところもある……のだと思う…腕は確かなようで、僕もたまにお使いに行きますよ)」
人の好さそうな駄菓子屋のご主人、深暮さん【illust/41538451】
「…(ご主人の人柄がいいからでしょうね。お店に伺うと、ついゆっくりとしてしまう…。時々喫茶にも来てくださって…優しいご主人ですよ)」
追記した方が良いことを思い出したら追記します!
何か意見や質問等ありましたらメッセージかツイッターからどうぞ。不備や問題があった際にも教えていただけると助かります;
ツイッター創作垢:https://twitter.com/maki_busa
狂米町出身の男です。ご近所さんに友人から愛憎などなど、男女問わず大歓迎です。
*素敵なご縁、ありがとうございます!
匂坂 樹さん 【illust/41685628】
( 彼に僕の声は届かない… 届かない… )
( なんだか目を離せないというか、ほおっておけない雰囲気というか… )
あなたと一緒にいる時が、一番心地よいのだと気が付くのに、そんなに時間はかからなかったように思います。
それでも、最初は解らなかった。だってそうでしょう。
だって、
ぽつり、ぽつりと紡がれるあなたの声に圧倒されることもなく
会話ができないことに苛まれることもなく
あなたと僕が綴る言葉が、日ごと増えていく。
重くしまいこまれていた気持ちが、じわりとあふれてくるのがわかる。
あなたとなら、嬉しいとか、楽しいとか、思っても許されるかな。
あなたになら、さみしいとか、……恋しい、とか、思っても許されるかな。
じわじわと、どちらからともなく甘え、甘やかし合っている気がする。浮かれてしまう。
あなたにやさしく甘やかされると、今まで味わったことのない気持ちが全身を巡ってぞくりとする。
そうやって甘やかされるのは、僕のため?それとも、あなたのため?
そんな風にふわふわとした時間を享受していると、途端に冷や水をあびせられる。
あなたは時々、冷たい声で、冷たい視線で、僕を刺しますね。
ああ、浮かれていた。いや、これも浮かれる原因かな。そんな風に思う僕への罰なんでしょう。
冷たい声の先の、あなたの顔、あなたの目に、いろんな気持ちが見え隠れしている。
あなた以外に向けられる僕の視線が、僕の気持ちが、憎いですか? 怖いですか? 不安ですか?
ごめんなさい。そうやって刺されると、あなたにそれだけ好かれているのだとうぬぼれてしまうんだ、僕。
ごめんなさい。でも、本当はすごく怖いんだ。僕よりも、あなたが傷だらけになっていくのが解るから。
知っていますか?
あなたにだけなんですよ、こんなに気持ちがあふれて止まらなくなるのは。手を伸ばしたくなるのは。
最初はあなたが優しくしてくれるから、あなたも僕も欠けているから、傷のなめ合いだったんでしょう。
でもそれだけじゃないって、あなたが思わせてくれたんですよ。
もうずっと、誰かのやさしい手を取ることをしてこなかった。だって、いつか振りほどかれるから。
声を捨てようとしたあの日から、ずっとそう。振りほどかれたその手は、僕に振りかざされるばかりだったから。
…あなたも時々振りかざすけれど、それは他の人とは理由が違うってわかるからいいんだ。
でもね、叶うなら、ずっと手を離さないでいてほしい。 なんて思う僕はおこがましいのでしょうね。
それでも気持ちが止まらないから、そう、あなたと居ると欲もでるんですよ。
叶うなら、傷つかないでほしい。あなたが望むなら、あなたが望むように僕を捕えてくれればいい。
…僕が、ね。あなたを離したくないんです。そばに居させてほしいんだ。
あなたと一緒にいる時が心地よすぎてね、さみしいって気持ちが、いとしいという気持ちが止まらないんです。
許されるかな。許してもらえるといいな。
ねえ、抱きしめてもいいですか。あなたが自分を砕いてしまわないように。ううん、あなたが離れていかないように。
ねえ、僕もあなたが好きなんですよ。ねえ、うまく伝わっていますか?
いつかあなたがどこかへいってしまう気がして怖いんだ。
こんなに抱きしめても、抱きしめられても、時々不安でしょうがなくなる。
「ずっと、一緒に」なんて言ってくれたのはあなただけど、それでもその言葉ごと消えてしまうんじゃないかと不安になる。
もっと、一緒にいたくなる。
紙に綴る文字も、あなたに伸ばした手も、あなたに向ける目も、身体も、気持ちも全部。
全部、あなたと一緒にいるからうまれたんですよ。
僕の声は届かなくても、僕の心が、熱が、あなたに届いていると、いいな。
*常連のお客さんや、よく見る方たち
よく喫茶店に来る女生徒、梅園さん【illust/41515104】
「うっ…(また怪我をしている…大丈夫なんだろうか…。あ、あまり、まくしたてないでほし、っ…)」
犬に優しい常連のお客さん、柊木さん【illust/41652018】
「…(時々、僕と犬と一緒に遊ぶ…というか、共に過ごしてくれる優しい方。店でも僕に嫌な顔をしないので、とても…気が楽です)」
印象的な通行人、小夜子さん【illust/41540622】
「…(朝や夕に店前で見かける…通り道なのだろう。ちらと見えた目が印象的で…無意識につい見てしまう…)」
よく喫茶店に来る薬屋の女性、久遠さん【illust/41851878】
「…(雰囲気が少し怖いけれど、優しいところもある……のだと思う…腕は確かなようで、僕もたまにお使いに行きますよ)」
人の好さそうな駄菓子屋のご主人、深暮さん【illust/41538451】
「…(ご主人の人柄がいいからでしょうね。お店に伺うと、ついゆっくりとしてしまう…。時々喫茶にも来てくださって…優しいご主人ですよ)」
追記した方が良いことを思い出したら追記します!
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2014-02-13 03:55
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