【三夏】水越 静寂【住民票】
「君は、僕の気持ちなんて知らないから」
「僕は君の幸せを願いたいですが、君の好きな人の幸せは願えないかもしれません」
「夏祭り、行ったことがないんです。
君と一緒なら、すごく楽しそうだなって思っちゃいますね」
「片思いってすごく幸せだけど、すごく苦しい。だから、手を伸ばしたくなってしまうんですよね」
「君の背中が遠くて遠くて、僕はどうしたらいいんだろうね」
🎐三色菫の夏越し【illust/50949300】
水越 静寂(ミナコシ シジマ) 高3 男 186cm AB型 9/12生まれ
療養の為に数年前から三澄ヶ丘に住む男子高校生。
去年まではあまり学校へ登校出来ていなかったが、今年の4月からは調子も良い為きちんと通えている。
元々体が弱かったため、運動が苦手というよりほとんどしたことがない。
ので、運動が出来る人には非常に憧れを抱いているほどの運動音痴。
やたらと長身なのでバスケを勧められるも、何度やってもボールにつまずくので諦めた。
穏やかで丁寧な口調。たまに砕けた言葉も使うが、基本的に無意識。
妹が一人おり、非常にかわいがっている。
🎐素敵なご縁を頂きました…!
君島 志乃さん【illust/51744873】
夏休みに入ってすぐの頃。
前を歩く女の子に、やけに惹きつけられた。
高い位置で結ばれた栗毛の髪が揺れて、ぼうっとそれを見つめてしまう。
不意に振り向いた彼女をみて、ハッとする。
「……志乃ちゃん?」
そんなことありえないって思っても、ああ、でも僕を呼ぶその声は変わらない。
明るくて、前向きで、でも友達に囲まれている時、たまにほんの少し困った顔をする。
きっと僕しか知らないんじゃないかなって思う、そんな顔が好きだった。
「志乃ちゃんは、とっても綺麗になったんですね」
「僕もすごく嬉しいんです、どうしてだろ、感動してるのかな、泣いちゃいそうです」
何一つ変わっていない志乃ちゃんだけど、こんなにも女の子で、可愛い。
僕はもしかして、彼女のことを女の子として好きだったのかもしれない、なんて思う。
目の前で笑う志乃ちゃんが、その暖かな声が、じんわり胸に広がってなんだかくすぐったい。
思い切って祭りに誘うと、志乃ちゃんはよろこんで、と笑ってくれる。
こんなに女性らしくなって、気立てもよくて、きっとどんな男だって放っておかないだろう。
じわ、と汚い感情が滲みだしそうになる。
志乃ちゃんに僕のこんな汚い所を知られたくなんかない、素敵で、やわらかくて、可愛い君。
「君の手は僕のなんかよりずっと小さいのに、ずっと大きな僕を導いてくれるんですよね」
「こうやって君が手を引くのは、僕だけであってほしい、なんて」
志乃ちゃんはこの祭りが終われば地元へ帰ってしまうんだ。
そう思うと、寂しくもあるし、僕の知らないところで過ごす君の姿なんて見たくない。
ぱっと飛び散る花火みたいに綺麗な感情なら、君に伝えられたのにな、なんて思う。
僕の優しくない気持ちを言葉にしてしまったら、何か壊れてしまいそうで。
「……、志乃ちゃん、今、なんて……?」
どんと上がった花火の音が、その光が、志乃ちゃんの本心を覆い隠そうとしている。
ずい、と志乃ちゃんに近づいたら、花火に照らされただけじゃない赤い頬が、見えた。
「ね、志乃ちゃん、僕も、ずっと好きです」
また、既知関係等も喜んで受けさせていただきますので、何かあればメッセージにてお願いいたします。
問題等ありました場合もメッセージにて。
キャプション随時変更いたします...。
「僕は君の幸せを願いたいですが、君の好きな人の幸せは願えないかもしれません」
「夏祭り、行ったことがないんです。
君と一緒なら、すごく楽しそうだなって思っちゃいますね」
「片思いってすごく幸せだけど、すごく苦しい。だから、手を伸ばしたくなってしまうんですよね」
「君の背中が遠くて遠くて、僕はどうしたらいいんだろうね」
🎐三色菫の夏越し【illust/50949300】
水越 静寂(ミナコシ シジマ) 高3 男 186cm AB型 9/12生まれ
療養の為に数年前から三澄ヶ丘に住む男子高校生。
去年まではあまり学校へ登校出来ていなかったが、今年の4月からは調子も良い為きちんと通えている。
元々体が弱かったため、運動が苦手というよりほとんどしたことがない。
ので、運動が出来る人には非常に憧れを抱いているほどの運動音痴。
やたらと長身なのでバスケを勧められるも、何度やってもボールにつまずくので諦めた。
穏やかで丁寧な口調。たまに砕けた言葉も使うが、基本的に無意識。
妹が一人おり、非常にかわいがっている。
🎐素敵なご縁を頂きました…!
君島 志乃さん【illust/51744873】
夏休みに入ってすぐの頃。
前を歩く女の子に、やけに惹きつけられた。
高い位置で結ばれた栗毛の髪が揺れて、ぼうっとそれを見つめてしまう。
不意に振り向いた彼女をみて、ハッとする。
「……志乃ちゃん?」
そんなことありえないって思っても、ああ、でも僕を呼ぶその声は変わらない。
明るくて、前向きで、でも友達に囲まれている時、たまにほんの少し困った顔をする。
きっと僕しか知らないんじゃないかなって思う、そんな顔が好きだった。
「志乃ちゃんは、とっても綺麗になったんですね」
「僕もすごく嬉しいんです、どうしてだろ、感動してるのかな、泣いちゃいそうです」
何一つ変わっていない志乃ちゃんだけど、こんなにも女の子で、可愛い。
僕はもしかして、彼女のことを女の子として好きだったのかもしれない、なんて思う。
目の前で笑う志乃ちゃんが、その暖かな声が、じんわり胸に広がってなんだかくすぐったい。
思い切って祭りに誘うと、志乃ちゃんはよろこんで、と笑ってくれる。
こんなに女性らしくなって、気立てもよくて、きっとどんな男だって放っておかないだろう。
じわ、と汚い感情が滲みだしそうになる。
志乃ちゃんに僕のこんな汚い所を知られたくなんかない、素敵で、やわらかくて、可愛い君。
「君の手は僕のなんかよりずっと小さいのに、ずっと大きな僕を導いてくれるんですよね」
「こうやって君が手を引くのは、僕だけであってほしい、なんて」
志乃ちゃんはこの祭りが終われば地元へ帰ってしまうんだ。
そう思うと、寂しくもあるし、僕の知らないところで過ごす君の姿なんて見たくない。
ぱっと飛び散る花火みたいに綺麗な感情なら、君に伝えられたのにな、なんて思う。
僕の優しくない気持ちを言葉にしてしまったら、何か壊れてしまいそうで。
「……、志乃ちゃん、今、なんて……?」
どんと上がった花火の音が、その光が、志乃ちゃんの本心を覆い隠そうとしている。
ずい、と志乃ちゃんに近づいたら、花火に照らされただけじゃない赤い頬が、見えた。
「ね、志乃ちゃん、僕も、ずっと好きです」
また、既知関係等も喜んで受けさせていただきますので、何かあればメッセージにてお願いいたします。
問題等ありました場合もメッセージにて。
キャプション随時変更いたします...。
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2015-07-29 00:00
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