巨烈獣ガルジャー
第34話「ガルジャー謎の秘密兵器」に登場。豪雷配下。
◆概要
背中のミサイルランチャーとウイング、鳥に似たシャープな顔がメカニカルな印象を与える巨烈獣です。
どんなに頑丈な相手でも内部から爆破する秘密兵器、ダムダム時限爆弾を頭部に備え持っており、
戦闘不能になったと思わせて騙し討ちを仕掛けるのが得意。そのぶん、純粋な戦闘力ではやや見劣りします。
胸部には人ひとりが収まる程度のカプセルがあり、これを使って人質作戦も行えます。まさに卑劣な構造。
基本的には鳴き声だけで声優さんによるかけ声はアテられませんが、ボインダーの粉爆弾で
咳き込んでいた時のみ、中の人が顔を出しました。たぶん今回もたてかべ和也さんです。
◆戦力・能力
・ミサイル
背部から頭上に張り出した大型のミサイルランチャーより発射します。
サイズと大仰な発射装置の割には特筆するほどの威力はなく、ゴッドブロックで防御できる程度。
ただし、洸は右腕に怪我をしていたので衝撃が傷に響き、激痛を味わっています。
巨烈獣ギランには全く通用しませんでした。
・星球分銅
右腕に装備されたトゲ付き鉄球。本体と鎖で繋がっているので射出の形で飛ばしたり、
鎖を伸ばした状態で振り回して牽制しつつ相手に叩き付けたりします。トゲ自体の射出も可能。
格闘武器としてもメインウェポンを張るものですが、どちらかといえば相手に絡みつけ、
電撃を流して追加ダメージを与えるのが本来の使い道かもしれません。
・火炎
口にあたる部位から放射する火炎。
かなり広範囲に放射することが可能で、攻撃だけでなく防御に使うこともできます。
劇中ではゴッドゴーガンを迎撃して焼きつくしたり、ブルーガーのミサイルを防いだりしていました。
ギランに対しては、その突進を押しとどめることさえできていません。
・腕部遠隔操作
両腕は本体から遠隔操作することが可能で、たとえ切り落とされても敵に襲いかかります。
宙を舞う腕のビジュアルは、さながらオールレンジ攻撃。
ただし、あまり細かい動きはできないのか標的にぶつける程度の攻撃しかしていませんでした。
どちらかと言えば、後述のダムダム時限爆弾のために相手の気をそらすのが目的。
なお、遠隔操作できるからといって元通りに再生できるというわけではないようです。
・ダムダム時限爆弾
最大武器にして、ある種の隠し武器。
敵の隙を狙い、その胴体へ叩き込んで内部に食い込ませ、爆破するという最後の切り札です。
というより、ガルジャー自身がこの切り札のために存在するといっても過言ではありません。
その威力は、鉄壁の防御力を誇る激怒巨烈獣ギランでさえ粉々にされてしまうほど。
ライディーンに対してもその装甲をあっさりとブチ抜き、内部へと迫る描写がみられます。
名前からみてコーカツのダムダム砲が基と思われますが、爆発力では恐らく上。
時限式になっているのは、ライディーンの真芯に食い込んで確実に木っ端微塵とするためでしょう。
ドライガーの心臓破りミサイルと違って放っといても起爆するので、アレの改良版とも言えます。
難点があるとすれば一発しかないことと、起爆までどうしても時間がかかること。
ライディーンなら辛うじて起爆前に引き抜けてしまうので、食い込む力も今一歩足りません。
このせいで追い打ちもできず、逆に自分自身が起爆に巻き込まれることとなってしまいました。
◆劇中での扱いなど
御前試合において、激怒巨烈獣ギランと激突。
四肢をバラバラにされるものの、ダムダム時限爆弾を決めて逆転勝利を収めます。
出戦の前に、豪雷の尖兵となったムー人血族の女性に洸を手懐けさせ、毒を盛る運びとなりましたが、
女性が非情になれずに失敗したので次の段階として直接現れ、街で暴れてライディーンを呼び寄せました。
緒戦では正面からぶつかり合いますが、格闘戦で一方的にボコられてしまいます。
そこで豪雷の指示もあり、あのムー人の女性を胸のカプセルに取り込んで洸の動揺を狙います。
女性が妖魔の支配を受けて攻撃の指揮を始めたことで、目算通り洸を動揺させることに成功。
さらに洸の負傷箇所=ライディーンの右腕を狙い、戦いを有利に運ぼうとします。
が、ボインダーが作った隙を狙われて再逆転。
ゴッドミサイルの連発で両腕を吹っ飛ばされ、さらにゴッドバードで両脚を切断されました。
もちろんここまでは想定内で、女性を救出するため迂闊に接近したライディーンを両腕の遠隔操作で翻弄。
その間隙を衝き、ダムダム時限爆弾を命中させます。
しかし、正気を取り戻した女性の激励によってライディーンは底力を発揮し、ミサイルを除去。
投げ捨てたミサイルが自身に突き刺さり、あえなく最期を遂げることになりました。
いささか間抜けな散り際と言わざるを得ません。
洸がミサイルを抜こうと奮闘している間、特になんにもせずボーッと寝てるだけでしたし。
あまりにも一発に特化しすぎたせいでしょうか、本人?の戦力的にはしょっぱい印象しかないです。
ミサイルを決めるまではギランやライディーンに押されていたのも、かなりのマイナス点。
豪雷もそれは承知していたのか、並行していろいろと作戦を立ててはいたのですが結果的に、
お膳立てとして利用した件の女性が洸に力を与え、危機を脱するような形に終わったのは皮肉でした。
◆余談
・他メディアへの出演経験はなし。
・スパロボ的にはもちろん、ダムダム時限爆弾が脅威といえます。
ゲームですからそこまで弱く調整されるとも思えないし、他の武器にもそれなりに注意が要るかも。
もしダムダム時限爆弾に気力が必要なようなら、真っ先に倒される類の雑魚となりますが……
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2015-08-27 00:49
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