【HD札幌市交01】残念なイケメン電車【A830形】
札幌市交通局A830形:
1965年登場の連接車。奇数車と偶数車でユニットを組んだ2車体1編成で、
A831~A842号の6編成12両が製造された。なお本形式は車体ごとに番号が違うため
今回のイラスト紹介では車体単位で1両とする。
A831~A836号の3編成6両が日本車輌、A837~A842号の3編成6両が東急車輛による製造で、
前年に登場していたA820形の改良車で、車体中央付近の大型ドアは2枚片開き引き戸である。
冬季は半分だけ開くことも可能であった。また進行方向後ろ側1か所を乗車専用、前側1か所を
降車専用とするなどパッセンジャーフロー方式を徹底的に実施している。
何より目を引くのがそのデザインで、当時の交通局長・大刀豊が、西ドイツの路面電車を参考にした
スタイルに決定したという。そのため窓が大きく軽快なスタイルの路面電車として大いに注目を集めた。
このため1966年のローレル賞受賞という栄冠に輝いている。
しかし、ロングシート配置であるにもかかわらず、デザイン重視で窓面積を大きくしたために
シートの背もたれは窓の内側に設置された簡素な棒状のものしかなく、座り心地は決して良くなかった。
おまけに側窓のほとんどが固定窓で、その上部にあった開閉窓自体も開口面積が小さく、
夏場は車内に熱気がこもり気分を悪くする乗客も続出した。
折しもこの時期の札幌の夏は暑く、札幌市民にとってみれば「格好ばかりで乗るのが大変な電車」だったかもしれない。
1976年の市電縮小に伴い連接車・連結車の運行がなくなると、全編成が運用を離脱。
このうち東急車輛製のA837~A842号は名古屋鉄道に譲渡されてモ870形となった。
残る日車製3編成も名鉄への譲渡計画はあったようだが、結局実現せず長期休車の後1983年に廃車・解体された。
札幌における保存車はないが、名鉄に譲渡された編成についてはモ875号のカットボディが旧美濃駅に保存されている。
1965年登場の連接車。奇数車と偶数車でユニットを組んだ2車体1編成で、
A831~A842号の6編成12両が製造された。なお本形式は車体ごとに番号が違うため
今回のイラスト紹介では車体単位で1両とする。
A831~A836号の3編成6両が日本車輌、A837~A842号の3編成6両が東急車輛による製造で、
前年に登場していたA820形の改良車で、車体中央付近の大型ドアは2枚片開き引き戸である。
冬季は半分だけ開くことも可能であった。また進行方向後ろ側1か所を乗車専用、前側1か所を
降車専用とするなどパッセンジャーフロー方式を徹底的に実施している。
何より目を引くのがそのデザインで、当時の交通局長・大刀豊が、西ドイツの路面電車を参考にした
スタイルに決定したという。そのため窓が大きく軽快なスタイルの路面電車として大いに注目を集めた。
このため1966年のローレル賞受賞という栄冠に輝いている。
しかし、ロングシート配置であるにもかかわらず、デザイン重視で窓面積を大きくしたために
シートの背もたれは窓の内側に設置された簡素な棒状のものしかなく、座り心地は決して良くなかった。
おまけに側窓のほとんどが固定窓で、その上部にあった開閉窓自体も開口面積が小さく、
夏場は車内に熱気がこもり気分を悪くする乗客も続出した。
折しもこの時期の札幌の夏は暑く、札幌市民にとってみれば「格好ばかりで乗るのが大変な電車」だったかもしれない。
1976年の市電縮小に伴い連接車・連結車の運行がなくなると、全編成が運用を離脱。
このうち東急車輛製のA837~A842号は名古屋鉄道に譲渡されてモ870形となった。
残る日車製3編成も名鉄への譲渡計画はあったようだが、結局実現せず長期休車の後1983年に廃車・解体された。
札幌における保存車はないが、名鉄に譲渡された編成についてはモ875号のカットボディが旧美濃駅に保存されている。
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2016-05-29 21:22
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