【花冠】カミレ【第三期】
こちらの企画に引き続き参加させて頂きます。
花冠を戴く者【id=55830776】
第三期【id=58008815】
「強く念じて、俺を呼んで。その声が聞こえる限り、俺の翼は君の元へ疾るから。」
■カミレ・ポルー Kamille Polu
一人称:俺
二人称:君、手前さん
男性/19歳/森の国/付与魔術師
「人事を尽くして天命を待つ」
性格はどちらかと言えば穏やか。…の皮を被った努力家。
凪いだような対応を心がけているものの素性は諦めが悪く負けん気が強い為、呪いについては「受け入れはしたが諦めたとは言っていない」というスタンス。
怒ったり悲しんだりと立ち止まるより、打開策を練り前進しようとするタイプ。
耳が機能しない自分は傭兵に向かないと解りつつも、剣も人と関わっていくことも捨てきれず母と同じ道を選んだ。
♡素敵なご縁を結ばせて頂きました!
小さな温もり 菊乃緒さん【illust/58271566】
彩の国からの帰路。
眼下に広がる赤と白の煌きに目を引かれ、羽休めに降り立った林。
小さく震える声を聴く。
「っあ、ご、ごめんね!怪しい者じゃないんだ、ええと、なんて言えばいいか。この地の花々と実が綺麗で、つい降りてきてしまった。誓って悪いことはしない。」
「…俺はカミレ・ポルー。森の国を中心に傭兵をしている。耳が駄目になっていて、君の声は聞こえないから…ええと。何か書くものがあればそっちで…あ、ごめん!近づかない方がいいかな…!」
「…良ければまた、この地へ来てもいいかな。次は手土産でも持ってくるよ。」
始めは花に惹かれて。
彩の国に来る度彼女の元を訪ね、花を見上げながら下手くそな会話をした。
「お土産、今日のは森の国の茶だ。君の舌に合うかは解らないけれど、君の握り飯に合うかと思って。」
「ええっと…君に似合うかと思ってついこんな簪を買ってしまったのだけど…いや、好みでないなら貰ってくれなくていいんだ。その、後先考えず買ってしまって…はは…。」
(嗚呼、なんて無垢なひと。今まで出会った誰より綺麗な心が聴こえる。)
(嗚呼、嗚呼、惹かれている。優しい心に。愛しい姿に。)
「この花は呪い。美しい…だけど意地悪な。本当はもっと上手に人と話がしたかった。俺は人が好きだから。…こんなはずじゃ、なかったんだ…。」
「…ごめん。暗い話をした。もっと楽しい話をしよう!そうだなあ、この間は…」
「…願いを…。いや、その…その為に会いにきていたわけじゃないんだ。」
「…だけど、ああ…どうしよう。凄く…凄く、嬉しい。」
彼女が一度きりの奇跡をくれた。
例えそれが正しく叶わなくとも、彼女の想いが嬉しくて。溢れる涙は止まらなかった。
(ああ、伝えねば。知ってたんだ。君と惹かれ合う声が聞こえてたんだ。俺だけが知っているのは、卑怯だ。)
「…なんて言えばいいかな。ごめん…本当は、俺の耳は初めから…出会った日から、聴こえているものがあった。
…この耳は、他者の心を盗み聴く。君の本当の声は聞こえずとも、本当の心を…君の心の声を。俺はずっと聴いていた。」
「待って、逃げないで!お願い、聞いて。聞いて…ほしい。」
「…君が鬼灯をくれてから…声が少し聞こえるようになったと言ったね。その代わり、以前のように心の声を聴くことが出来なくなった。音が小さくなった。」
「子供の頃みたいにどちらも鮮明じゃないけど…それでも俺の願いに近付けてくれた。…ありがとう。本当に。」
「…隠していたことはこれで全部だ。…全て話した上で、伝えたいことがある。」
「菊乃緒。俺は、君が好きだ。…俺も、君が好きなんだ。」
「お願いします。この手を取って。…俺との未来を、選んで、ください。」
(嘘吐きだと失望されてもいい。本当の俺を見て、決めてほしい。)
(そうしてどうか、いつまでも隣で笑ってほしいんだ。)
■スキル
夜裂の剣:夜を舞う為の剣技。空からの攻撃や暗所での身の振り方等が主。母方から継いできたものを、カミレが独自に型にはめたもの。
影荊の嘲笑:詳細【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7014533】
カミレの願いは「上手に人と話したい」という願い。よって聴力を失い、口頭でのコミュニケーションが困難となってしまった。
遠風の碧眼:カミレの右目。遠くまで見渡し、雲と風の流れを読む青い瞳。スキルを利用し、天気占いが出来る…らしいが、彼はあまり上手ではない。
覚:花に似た形状の耳、金色の瞳。他者の心の声を聞く。彼の場合は耳の内側に菊の花のような形状の器官が存在する。
■種族
ノーチ・ヴァローナ【id=57329704】
有翼人ポルー族【id=57165979】
覚【id=57303876】
…綿毛の民【id=57250579】
■家族
父 菊千代さん【illust/57866596】
「父上の薬は本当に効く、是非に使ってみてくれ。少しそっけないかもしれないが、腕は確かだし…優しい人なんだ。もう声は聞こえないけれど…それでも名を呼んでくれた声は忘れようがない。俺は、父上を尊敬しているよ。」
母 ロアンニ・ポルー【illust/57911610】
「母上は剣の道を俺に教えた後、家族の側に居るため滅多に剣を取らなくなった。…自由に家族と会える今と、志を持って孤独に生きてきた過去…どちらが正しいかは俺にはわからない。でも…母上の剣は、俺がしっかりと受け継いでいくよ。」
兄 春菊さん【illust/58377889】
「俺のことはいいから…あっちを優先して構わないよ。また今度俺の為に時間を取ってくれたらそれでいい。約束だからね、兄上!」
(兄上は優しい。優しすぎるくらいだ。…兄上の胸中がわからないことがもどかしい。もっと自分を大事にしたって、怒りはしないのに。…ああ、大丈夫かな。騙されることはないだろうけれど、どうにも心配だ…。)
■子供達
リリウム【id=58956351】
「剣は傷つける術ではなく守る為の術だと、何度言ったら…嗚呼、待ってリリウム、ほら、お弁当…話を…ああ、またあの子は俺の話を聞かずに…。」
國乃緒さん【id=58821570】
「國、元気にやってるかい?いや、器用な君のことだ、心配はしていないよ。ああでも、嫌なことがあったらいつでも父さんに…ははは、子ども扱いし過ぎかな。」
よろしくお願いします!
花冠を戴く者【id=55830776】
第三期【id=58008815】
「強く念じて、俺を呼んで。その声が聞こえる限り、俺の翼は君の元へ疾るから。」
■カミレ・ポルー Kamille Polu
一人称:俺
二人称:君、手前さん
男性/19歳/森の国/付与魔術師
「人事を尽くして天命を待つ」
性格はどちらかと言えば穏やか。…の皮を被った努力家。
凪いだような対応を心がけているものの素性は諦めが悪く負けん気が強い為、呪いについては「受け入れはしたが諦めたとは言っていない」というスタンス。
怒ったり悲しんだりと立ち止まるより、打開策を練り前進しようとするタイプ。
耳が機能しない自分は傭兵に向かないと解りつつも、剣も人と関わっていくことも捨てきれず母と同じ道を選んだ。
♡素敵なご縁を結ばせて頂きました!
小さな温もり 菊乃緒さん【illust/58271566】
彩の国からの帰路。
眼下に広がる赤と白の煌きに目を引かれ、羽休めに降り立った林。
小さく震える声を聴く。
「っあ、ご、ごめんね!怪しい者じゃないんだ、ええと、なんて言えばいいか。この地の花々と実が綺麗で、つい降りてきてしまった。誓って悪いことはしない。」
「…俺はカミレ・ポルー。森の国を中心に傭兵をしている。耳が駄目になっていて、君の声は聞こえないから…ええと。何か書くものがあればそっちで…あ、ごめん!近づかない方がいいかな…!」
「…良ければまた、この地へ来てもいいかな。次は手土産でも持ってくるよ。」
始めは花に惹かれて。
彩の国に来る度彼女の元を訪ね、花を見上げながら下手くそな会話をした。
「お土産、今日のは森の国の茶だ。君の舌に合うかは解らないけれど、君の握り飯に合うかと思って。」
「ええっと…君に似合うかと思ってついこんな簪を買ってしまったのだけど…いや、好みでないなら貰ってくれなくていいんだ。その、後先考えず買ってしまって…はは…。」
(嗚呼、なんて無垢なひと。今まで出会った誰より綺麗な心が聴こえる。)
(嗚呼、嗚呼、惹かれている。優しい心に。愛しい姿に。)
「この花は呪い。美しい…だけど意地悪な。本当はもっと上手に人と話がしたかった。俺は人が好きだから。…こんなはずじゃ、なかったんだ…。」
「…ごめん。暗い話をした。もっと楽しい話をしよう!そうだなあ、この間は…」
「…願いを…。いや、その…その為に会いにきていたわけじゃないんだ。」
「…だけど、ああ…どうしよう。凄く…凄く、嬉しい。」
彼女が一度きりの奇跡をくれた。
例えそれが正しく叶わなくとも、彼女の想いが嬉しくて。溢れる涙は止まらなかった。
(ああ、伝えねば。知ってたんだ。君と惹かれ合う声が聞こえてたんだ。俺だけが知っているのは、卑怯だ。)
「…なんて言えばいいかな。ごめん…本当は、俺の耳は初めから…出会った日から、聴こえているものがあった。
…この耳は、他者の心を盗み聴く。君の本当の声は聞こえずとも、本当の心を…君の心の声を。俺はずっと聴いていた。」
「待って、逃げないで!お願い、聞いて。聞いて…ほしい。」
「…君が鬼灯をくれてから…声が少し聞こえるようになったと言ったね。その代わり、以前のように心の声を聴くことが出来なくなった。音が小さくなった。」
「子供の頃みたいにどちらも鮮明じゃないけど…それでも俺の願いに近付けてくれた。…ありがとう。本当に。」
「…隠していたことはこれで全部だ。…全て話した上で、伝えたいことがある。」
「菊乃緒。俺は、君が好きだ。…俺も、君が好きなんだ。」
「お願いします。この手を取って。…俺との未来を、選んで、ください。」
(嘘吐きだと失望されてもいい。本当の俺を見て、決めてほしい。)
(そうしてどうか、いつまでも隣で笑ってほしいんだ。)
■スキル
夜裂の剣:夜を舞う為の剣技。空からの攻撃や暗所での身の振り方等が主。母方から継いできたものを、カミレが独自に型にはめたもの。
影荊の嘲笑:詳細【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7014533】
カミレの願いは「上手に人と話したい」という願い。よって聴力を失い、口頭でのコミュニケーションが困難となってしまった。
遠風の碧眼:カミレの右目。遠くまで見渡し、雲と風の流れを読む青い瞳。スキルを利用し、天気占いが出来る…らしいが、彼はあまり上手ではない。
覚:花に似た形状の耳、金色の瞳。他者の心の声を聞く。彼の場合は耳の内側に菊の花のような形状の器官が存在する。
■種族
ノーチ・ヴァローナ【id=57329704】
有翼人ポルー族【id=57165979】
覚【id=57303876】
…綿毛の民【id=57250579】
■家族
父 菊千代さん【illust/57866596】
「父上の薬は本当に効く、是非に使ってみてくれ。少しそっけないかもしれないが、腕は確かだし…優しい人なんだ。もう声は聞こえないけれど…それでも名を呼んでくれた声は忘れようがない。俺は、父上を尊敬しているよ。」
母 ロアンニ・ポルー【illust/57911610】
「母上は剣の道を俺に教えた後、家族の側に居るため滅多に剣を取らなくなった。…自由に家族と会える今と、志を持って孤独に生きてきた過去…どちらが正しいかは俺にはわからない。でも…母上の剣は、俺がしっかりと受け継いでいくよ。」
兄 春菊さん【illust/58377889】
「俺のことはいいから…あっちを優先して構わないよ。また今度俺の為に時間を取ってくれたらそれでいい。約束だからね、兄上!」
(兄上は優しい。優しすぎるくらいだ。…兄上の胸中がわからないことがもどかしい。もっと自分を大事にしたって、怒りはしないのに。…ああ、大丈夫かな。騙されることはないだろうけれど、どうにも心配だ…。)
■子供達
リリウム【id=58956351】
「剣は傷つける術ではなく守る為の術だと、何度言ったら…嗚呼、待ってリリウム、ほら、お弁当…話を…ああ、またあの子は俺の話を聞かずに…。」
國乃緒さん【id=58821570】
「國、元気にやってるかい?いや、器用な君のことだ、心配はしていないよ。ああでも、嫌なことがあったらいつでも父さんに…ははは、子ども扱いし過ぎかな。」
よろしくお願いします!
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2016-08-09 03:16
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