ブリストル ボーファイター

ボーファイターは、ブリストル社が独自にイギリス空軍に対して仕様提案を行い、それを空軍が採択したことから開発が開始された大口径機関砲搭載の双発重戦闘機であった。先行してブリストル社が生産していた双発雷撃機ボーフォートの設計を流用しており、外翼・尾翼・降着装置などはボーフォートと共通。
 1939年に試作1号機が初飛行、1940年に量産開始となり同年中に部隊配備。


 しかし当初計画していた昼間重戦闘機としての用途は(バトル・オブ・ブリテン=BoBの昼間戦闘も経験はしているが)既に現実的ではなくなっており、その機体規模を活かして機上レーダーを搭載した夜間戦闘機としてバトル・オブ・ブリテンで活用されることとなった。また双発のエンジンは強力で運動性能も良好だったことから、ロケット弾を搭載しての対地対艦攻撃、機関砲重装備を活かしての対地・対舟艇機銃掃射、小型爆弾による対地・対水上爆撃、魚雷を搭載しての艦艇攻撃など多数の用途が見出された。これにより、それまでボーフォートが担っていた空軍沿岸警備隊(Coastal Command)や海軍艦隊航空隊(Fleet Air Arm)の任務がボーファイターに転換されることとなった。オーストラリア空軍や南アフリカ空軍、米軍などでも使用された。総生産機数5,900機以上。


 オーストラリア空軍のボーファイターは、同軍のボーフォートのほかアメリカ軍のB-17・B-25・A-20・P-38などと連合でビスマルク海海戦にも参加し、日本軍の輸送船団に大打撃を与えた。

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2019-07-21 12:34

 rakku666


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