【フェシーナ】飛空楽団ドゥディッヒカペレ【第二期】

♪フェシーナの花々【76345084】二期【77786679】に参加させて頂きます。

【組織名】飛空楽団　ドゥディッヒカペレ
【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11979968】
空を翔け、世界を巡り、音楽を奏で広める創設280年の音楽団。
若々しい姿の楽団員達がその名と音楽を各地に響かせている。
主に音楽団と楽団員達を支える人々が暮らす一つの小さな都市である大型飛空船の事を指す。
36代目息吹屋の助言により第22代楽団長時代に楽団の中に新たにミリテアと名付けられた武装楽隊もつくられた。
【代表者】ツヴァ
45歳(外見は20前後)/175㎝/男性/音楽団の第28代楽団長。
【ポイント】20pt　STR:0 DEX:18 INT:2 LUCK:0(前期10pt+今期10pt=20pt)
【前期】飛空楽団ドゥディッヒカペレ アインス【illust/77048520】(DEX8/INT2)
「楽長あんたさ……まぁいいや暇だろう?この辺の楽譜交奏曲様に起こしてください」
【前期開花相手】36代目息吹屋・叶さん【illust/77110441】(DEX10)
「先生に選んでもらえなかったことを悔しく思わなかったわけじゃないが……俺にはその道の才能がないってことの方が堪えたな。昔の話さ」
【前期開花相手今期】37代目息吹屋・閑さん【illust/77847346】
「俺に頼らなくても閑なら自分で見つけられると思うが……せっかくだ甘やかし足りない兄らしい事せてもらおうか。作業しやすい場所へ行こう」

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素敵な開花のご縁を頂きました。
黒白の聖駒テンペスト・コルティナプティ・シュシュレさん【illust/77939493】
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第28代楽団長の時代は定期的な公演先が増えた時期でもある。
その代表的なものがテンペストの硝子舞踏会を彩るための公演であろう。
また、テンペストから魔法技術の提供により飛行船の維持及び移動効率が向上しはじめた時期でもある。
本体である大型飛行船だけでは限界があるため、より多くの場所で公演できるよう新たに小型の飛空船の開発も始まっていた。
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当時、好評だからと繰り返し訪れる土地はあっても決まった定期講演先は少なく、次の行き先を決めあぐねることもよくあった。
その時もそういった状況にあった上に、噂できいた場所に近いはずだから「新たな土地に音楽を広めるため」と行き先を押し通した。
飛行船の行き先を他の団員より強い立場で提案できるのは、楽団長なんてものをしていて得られる数少ない特典だろう。
本来なら事前に誰か向かわせたり手紙を送るなり、事前に提案をすることもあるが本当に存在するのかもわからない場所だったため致し方ない。
険しい山岳地帯を軽快な音楽を響かせながら抜けた先にはそれまでの景色とは打って変わって整然とした白と黒の美しい街並みが広がっていた。

｢突然の来訪申し訳ございません。私達はドゥデッヒカペレという音楽団。新たな公演先を求めてこちらに参りました｣
｢出来ましたら突然の来訪のお詫びとこちらの目的をお伝えするため、そういったお話を聞いていただける方とお会いしたいのですが｣
｢は?い、いや失礼……。外見で判断することは無意味だと知っているのに貴方の言葉に礼を欠いた態度をとり申し訳ありません｣
｢それでは改めて。私達は音楽団ドゥデッヒカペレ、私はその代表として楽団長を務めているツヴァと申します。
こちらの都市は古くから伝え聞くテンペストでよろしいでしょうか？
あぁ、よかった。この地に訪れることが出来て光栄です。
私達に敵はございません。あちらで停空している飛空船も防衛のための武装しかしておりません。
ただ伝説の様にきくテンペストに訪れ誠であるか知りたいと、
そして我々の音楽を貴方方の伝説の一節に加えて頂きたいと参りました。
「私達の演奏会の機会を頂くだけでなく、図書館なども快く開放してくださりありがとうございます」
「お陰様で一部の整備員や楽団員が各図書館に籠ったり魔法人形師の方々に話を聞きたいとテンペスト滞在延長を申告してきてます」
「私自身も可能ならもうしばらく滞在していたいくらいですよ。
残念ながら次の公演の予定があるため一度船を出さなければなりませんが」
「お手数ですが、コルティさんからも滞在延長希望者の手続きについて関係個所に話を通して頂けませんか？」
「それと以前お話していた硝子舞踏会での公演について、改めて企画書と候補になる演奏を閉じ込めた記録媒体をお持ちしました。
次に訪れるまでに検討頂ければ幸いです。
硝子舞踏会がテンペストと国民の皆様にとって大切な行事だと理解しております。
だからこそより盛り上げ、華やかに彩るために一役買わせて貰いたいと、そして歴史あるテンペストの伝説の一節になれたら思っております」
「快い返事を期待しております」

「あぁ、あともう一つ。“俺”は堅苦しいのは苦手でね。組織の代表としてやり取りする時以外はこんな風に気安く話しかけてもいいか？」
「よかった、あんたなら気にしないと思ったけど周りはそうじゃないだろうから一応確認しておこうってね」
｢気安さのついでに、国としては勿論個人として何かお土産もってくるよ。
何か欲しいものがあったら教えてくれ｣

｢はぁ疲れた…な、何を…?子供じゃないから頭撫でれても…
べ、別に照れてるとかではなく……｣
｢いや、正直恥ずかしい……｣
｢まぁ、あんたから見れば俺なんて子供より小さいような年の差はあるけど…｣
｢でもまぁ嫌ではないよ。コルティに触れてもらえるのは嬉しいからさ｣
知ってしまった笑顔とは違う笑顔の彼女に喪失感を感じて自分の気持ちを理解する。
彼女の笑顔の変化に気づいたのは過労で倒れた楽団員の話をしたあとからだったろうか？
話の中で楽団員の退団や楽譜の恩恵に深く触れたとき彼女の表情に陰りが見えた。
もしかしたらその前から彼女は俺達と俺と距離を置こうという態度をしていたのかもしれない。
ただ、温厚な彼女が不快と感じたり機嫌を損ねる程のことをした覚えはなから、原因はその程度しか思い至らないとも言える。
以降、はっきりと拒絶はしないが出会った時のように、いやそれ以上に余所余所し態度だった。
理由と原因…そしてどうしたいか。
幸いにして考える時間はたくさんあった。

｢コルティ、コルティナプティ…！
話がある、公演とかの話じゃなくて、個人的な話だけど逃げないで聞いてほしい｣

｢コルティナプティ、俺は君が好きだ。
君に俺のそばにいて欲しいし、君のそばに居たい。
……これからの君の人生を俺にくれないか｣
｢神様よりも、永遠よりも、俺を選んでくないかという話だ。
神様ではないから絶対の保証はできないけど、出来る限り君の心を守るから、
俺の過去と未来をかけて誓いを形にするまでに考えてほしい」
(キャプション最終更新日:2019年12月31日)