ある日の12号店

漬けジャパリまん・12号店にて…。
　
　
　
　
「ジャガー、よくこの場所を見つけてくれたな！！」
「いや～、姉さんが店をやってるって聞いたから探したんだけど……」
「よし！じゃあさっそく“ブラックジャガー漬け”を食べてくれ！」
「うわ、本当に真っ黒だなー……」
「丹精込めて作ったぞ！妹のジャガーだったらやみつきになってくれる！！」
「と、ところで姉さん……」
「ん？どうしたジャガー！」
「いつの間にか“ブラックジャガーパーク”なるレジャー施設を経営してたんだな……知らなかったよ」
「おお、ジャガーも気になるのか！！」
「話でよく聞くからさ……その詳細を直接姉さんから聞こうと思って……」
「分かった！結論から言わせてもらう！」
「う、うん……」
　
　
　
　
「そんなものは無い！！」
　
　
　
　
「………えっ！！？」
「もう一度言う！そんなものは無い！」
「ちょっと待って……どういうこと？？」
「今から話すと2時間くらいかかると思うが、それでもいいか？」
「いや、手短に頼むよ……」
「分かった！手短に言おう！！」
「う、うん……」
「これもすべて店の集客の為に俺が企画したキャンペーンだ！」
「えっ……？でもブラックジャガーパークって無いんだろ……？」
「当然だ！確かに無い！！」
「ものっすごい自信に満ち溢れてるようだけど……これ、バレたら取り返しがつかなくなるんじゃないか……？」
「でも言ってしまったからには……後には引けない！！」
「ど、どうするんだ姉さん……？？」
「ジャガー、一つだけ言わせてくれ！」
「えっ？」
「バレたら取り返しがつかなくなる状況下で店を運営するこの感じ……このスリルを味わうのが物凄く気持ちいいんだ！」
「えっ、えぇ……嘘だろ……」
「実の妹であるジャガーなら俺の気持ちを分かってくれるだろう？」
「いや、全然分からん！！」
「とにかく俺が定めた条件を満たすには時間がかかる……仮に条件をクリアしたフレンズが現れたとしても、それまでには何とかしてるはずだ！！」
「何とかしてるって……何とかできるものか……？」
「当然だ！姉である俺を信じてくれ！！」
「もし、バレて取り返しがつかなくなったらどうするんだ……？？」
「そうなった場合か……方法は一つしかない！！」
「あっ、あるのか……！？」
　
　

「ジャガー！その時はお前も俺と一緒だ！！」
　
　
「ええっ！？私……共犯かよっ！？」
　
　
　
　
　
……どうするジャガー！？