【フェシーナ】息吹屋【第四期】
◆フェシーナの花々【illust/76345084】
◆39代目息吹屋・椿(ツバキ) ◆point40:STR2/INT9/DEX28/LUCK1 (前期30pt+今期10pt=40pt)
女 / 17歳 / 156cm / あたし/自分の名前 : あなた・名前+さん
◇前期:38代目息吹屋・奏【illust/78621128】(point:30)
相手:卒塔婆建つ花葬の国 柩箋 日次宮撫子さん【illust/78655102】(point:30)
今期:卒塔婆建つ花葬の国 柩箋 日次宮鬼灯さん【illust/79582022】(point:40)
「父様。父様が残したこの指輪大事に付けてるよ。私も何か残せたら良いな」
「母様は、たまに顔を見せてくれるから嬉しい。でも、母様の隣に父様がいないのが残念でならないの」
「いつも素敵な笑顔の兄様、大好き。兄様がいるから椿は安心なの。
兄様は、いなくならない、よね?ここにいる、よね」
◆息吹屋【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11968873】
◆39代目息吹屋ツバキ
息吹屋・奏と卒塔婆建つ花葬の国 柩箋の日次宮撫子との間に生まれる。
血により能力を受け継ぐ。白化は髪の半分。左肩に息吹屋の黒紋。
父・奏が担っていた護符作りを引き継ぐ。
銀による魔法を扱う細工が得意で、護符をつまみ細工のように加工するのが好き。
武器そのものが苦手。作れるし扱えるけれど、乗り気ではない。
夕に起き朝に寝る日を習慣づけている。
夢枕に母の姿を見ているためか母に対する寂しさはないものの、
父が作った護符や護身用の武器を眺めては、家族4人でいられたら良かったのにな、という気持ちがある。
作る物に対しては自信をもつものの、他に出来ることはなく、今の自分には何ができるのだろうかと悩んでいる。
父のように他国を見て回れば何か変わるのではと思い、誕生日を機に度々国を出るようになった。
唯一の家族である、優しく穏やかな兄が大好き。
たとえ彼女の信頼や思いが、兄にとっては枷のようなものであっても。
彼女は気づかない。兄は"そう"あったのだから。これからも"そう"だと思い続ける。
◆開花(03/03):レヴァネルリさん【illust/79520144】
穏やかな兄と職人達との穏やかな日々。
両手を頭上に掲げ、形見の指輪を見つめる。
――母様の瞳の色の石。
満ち足りているはずなのに、寂しさだけは一滴一滴溜まっていくようだった。
父様のように旅をしてみれば、何か。何か変われるだろうか。
そんな気持ちで始めた旅は思っていたよりも大変で、失敗も多かった。
夕に起き、朝に寝る。これだけは欠かしてはいけない。
花が成長しきってしまったら、あたしは。
今は大丈夫。けどいつか"その日"はくるだろう。
それが花が先なのか、力を使い果たした時かは分からないけれど。
◆◇◇
夜の妖精に出会ったのは、月の綺麗な日だった。
正確には妖精ではないのだけれど、そう思えるほど綺麗な人で――
誘われるままにお茶をして、事情を話して、次に会う約束をして。
気づいたときには宿に戻っていた。
顔を覆い、ごろりと寝転がる。
まるで夢をみているかのようなひと時だった。
緊張することもなく、魔法にかかったようにするりと言葉が出ていたのだ。
今までこんなことはなかった。国の中では常に壁があったから。
偉業を成し遂げた父の娘であり、国の姫である自分。
いくら気さくにしてもそれは覆されない事実。
「……友達、かぁ」
縁のなかったソレに、思わず口元が緩む。
明日が、その次がとても楽しみになった日だった。
◆◆◇
他愛のない話、他愛のないこと。
寂しさを分かりあい、肯定され、受け入れられる。
ひとつひとつ溶かしていく彼女に惹かれるのは必然だった。
自分は彼女に何ができるだろう。
支えてもらったのなら、こちらも支えになりたい。この人の力になりたい。
そのためにも、自分が生み出すもの全てに、自信がもてるように頑張ろうと決めた。
◆◆◆
「あたしはレヴァが大好き!兄様より……は……悩むなって?それとこれとは違うじゃなーい!」
「レヴァ。レヴァ。新作ができたの!きっと似合うから付けて見せて」
重くても苦しくても、許されるのなら存分に甘えよう。
私に安らぎを与えてくれた大事な人。
何があっても、この縁だけは手放さないと決めたのだから。
◆39代目息吹屋・椿(ツバキ) ◆point40:STR2/INT9/DEX28/LUCK1 (前期30pt+今期10pt=40pt)
女 / 17歳 / 156cm / あたし/自分の名前 : あなた・名前+さん
◇前期:38代目息吹屋・奏【illust/78621128】(point:30)
相手:卒塔婆建つ花葬の国 柩箋 日次宮撫子さん【illust/78655102】(point:30)
今期:卒塔婆建つ花葬の国 柩箋 日次宮鬼灯さん【illust/79582022】(point:40)
「父様。父様が残したこの指輪大事に付けてるよ。私も何か残せたら良いな」
「母様は、たまに顔を見せてくれるから嬉しい。でも、母様の隣に父様がいないのが残念でならないの」
「いつも素敵な笑顔の兄様、大好き。兄様がいるから椿は安心なの。
兄様は、いなくならない、よね?ここにいる、よね」
◆息吹屋【https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11968873】
◆39代目息吹屋ツバキ
息吹屋・奏と卒塔婆建つ花葬の国 柩箋の日次宮撫子との間に生まれる。
血により能力を受け継ぐ。白化は髪の半分。左肩に息吹屋の黒紋。
父・奏が担っていた護符作りを引き継ぐ。
銀による魔法を扱う細工が得意で、護符をつまみ細工のように加工するのが好き。
武器そのものが苦手。作れるし扱えるけれど、乗り気ではない。
夕に起き朝に寝る日を習慣づけている。
夢枕に母の姿を見ているためか母に対する寂しさはないものの、
父が作った護符や護身用の武器を眺めては、家族4人でいられたら良かったのにな、という気持ちがある。
作る物に対しては自信をもつものの、他に出来ることはなく、今の自分には何ができるのだろうかと悩んでいる。
父のように他国を見て回れば何か変わるのではと思い、誕生日を機に度々国を出るようになった。
唯一の家族である、優しく穏やかな兄が大好き。
たとえ彼女の信頼や思いが、兄にとっては枷のようなものであっても。
彼女は気づかない。兄は"そう"あったのだから。これからも"そう"だと思い続ける。
◆開花(03/03):レヴァネルリさん【illust/79520144】
穏やかな兄と職人達との穏やかな日々。
両手を頭上に掲げ、形見の指輪を見つめる。
――母様の瞳の色の石。
満ち足りているはずなのに、寂しさだけは一滴一滴溜まっていくようだった。
父様のように旅をしてみれば、何か。何か変われるだろうか。
そんな気持ちで始めた旅は思っていたよりも大変で、失敗も多かった。
夕に起き、朝に寝る。これだけは欠かしてはいけない。
花が成長しきってしまったら、あたしは。
今は大丈夫。けどいつか"その日"はくるだろう。
それが花が先なのか、力を使い果たした時かは分からないけれど。
◆◇◇
夜の妖精に出会ったのは、月の綺麗な日だった。
正確には妖精ではないのだけれど、そう思えるほど綺麗な人で――
誘われるままにお茶をして、事情を話して、次に会う約束をして。
気づいたときには宿に戻っていた。
顔を覆い、ごろりと寝転がる。
まるで夢をみているかのようなひと時だった。
緊張することもなく、魔法にかかったようにするりと言葉が出ていたのだ。
今までこんなことはなかった。国の中では常に壁があったから。
偉業を成し遂げた父の娘であり、国の姫である自分。
いくら気さくにしてもそれは覆されない事実。
「……友達、かぁ」
縁のなかったソレに、思わず口元が緩む。
明日が、その次がとても楽しみになった日だった。
◆◆◇
他愛のない話、他愛のないこと。
寂しさを分かりあい、肯定され、受け入れられる。
ひとつひとつ溶かしていく彼女に惹かれるのは必然だった。
自分は彼女に何ができるだろう。
支えてもらったのなら、こちらも支えになりたい。この人の力になりたい。
そのためにも、自分が生み出すもの全てに、自信がもてるように頑張ろうと決めた。
◆◆◆
「あたしはレヴァが大好き!兄様より……は……悩むなって?それとこれとは違うじゃなーい!」
「レヴァ。レヴァ。新作ができたの!きっと似合うから付けて見せて」
重くても苦しくても、許されるのなら存分に甘えよう。
私に安らぎを与えてくれた大事な人。
何があっても、この縁だけは手放さないと決めたのだから。
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2020-02-23 02:15
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