例の案件で
一方その頃…。
「やっと到着したわね、プロングホーン……」
「うむ、そうだな……意外にも遠かった……」
「サンクチュアリから1時間半かかるなんて想定外だったわよ……ただでさえ長距離は苦手なのに……」
「でも今の時間、私達二人で外出して大丈夫なのか?アカギツネとオグロヌーは今日いないんだろう……?」
「その辺は大丈夫よ、今の時間だけは店を閉めてるわ」
「そうか……なら良かったな、他のスタッフは待機中ってところか……」
「さてと、プロングホーン……ここが例の店よ!」
「ここがもう一つの迷宮王国……、“居酒屋 迷宮王国”なる飲食店か……」
「要するに、この店からクレームがあったってワケなのね……」
「ああ、そうなるな……ちゃんと菓子折りも準備してきたぞ……」
「すぐ入店して、事情を詳しく説明してあげなさいよ?できるだけ穏便に済ませなさいよね?」
「ああ、分かっているさ……何せ私は“迷宮王国”の責任者だ……」
「あなた、ずっと険しい顔してるわね……責任者だからこそ、自信持って堂々と立ち向かわないと!」
「クレームなんて今までなかったじゃないか……何故よりによって迷宮王国に……」
「だって、たまたま名前が被っちゃっただけなんでしょ?プロングホーンは全然悪くないと思うけど……」
「そ、それはな……確かにな……」
「不安に思ってることがあれば私に話してみなさい、少しはスッキリするんじゃないかしら」
「ここの店長が凄まじく怖いフレンズだったら何も言えないと思ってな……」
「あんた、意外とビビリなのね……」
「しかも今回はアポ無しで臨むことになる……電話番号ですら不明だったから……」
「せめて責任者は誰なのか、もっと事前に知っておくべきだったかもしれないわね~……」
「あー……私が電話応対すれば良かったんだ、あの時だけは……」
「ほらっ、いつまでもチキってないで、とにかく入店しましょ!きっと大丈夫よ!」
「……あっ!チーター!」
「ん?どうしたのよ?」
「かすかに店内が見えるが……あそこにいるのが店長か誰かか?」
「えっ?それは分からないけど……でも見た感じ小柄な女の子みたいね」
「じゃあ、ただの従業員なのか……んっ?いや、待て……」
「もう……少しは落ち着きなさいって、プロングホーン……」
「いや、違うんだ!アレはもしかして……?」
「店内の子に心当たりあるの?」
「あ、あるのやもしれない……!」
「あるの……?じゃあもう入店しちゃったら?」
「でもな……この一歩を踏み出すのを躊躇ってしまう……この複雑な心境、分かるか……?」
「プロングホーン、どんだけ葛藤に苛まれてるわけ……?結局行くの?行かないの……??」
「よし……決心した……!私は行く!!」
「ほんと、しっかりしなさいよ……迷宮王国の責任者なんだから……」
※やり取り上ではこんなんですが、入店を決心するまでに30分以上も要してます。
「やっと到着したわね、プロングホーン……」
「うむ、そうだな……意外にも遠かった……」
「サンクチュアリから1時間半かかるなんて想定外だったわよ……ただでさえ長距離は苦手なのに……」
「でも今の時間、私達二人で外出して大丈夫なのか?アカギツネとオグロヌーは今日いないんだろう……?」
「その辺は大丈夫よ、今の時間だけは店を閉めてるわ」
「そうか……なら良かったな、他のスタッフは待機中ってところか……」
「さてと、プロングホーン……ここが例の店よ!」
「ここがもう一つの迷宮王国……、“居酒屋 迷宮王国”なる飲食店か……」
「要するに、この店からクレームがあったってワケなのね……」
「ああ、そうなるな……ちゃんと菓子折りも準備してきたぞ……」
「すぐ入店して、事情を詳しく説明してあげなさいよ?できるだけ穏便に済ませなさいよね?」
「ああ、分かっているさ……何せ私は“迷宮王国”の責任者だ……」
「あなた、ずっと険しい顔してるわね……責任者だからこそ、自信持って堂々と立ち向かわないと!」
「クレームなんて今までなかったじゃないか……何故よりによって迷宮王国に……」
「だって、たまたま名前が被っちゃっただけなんでしょ?プロングホーンは全然悪くないと思うけど……」
「そ、それはな……確かにな……」
「不安に思ってることがあれば私に話してみなさい、少しはスッキリするんじゃないかしら」
「ここの店長が凄まじく怖いフレンズだったら何も言えないと思ってな……」
「あんた、意外とビビリなのね……」
「しかも今回はアポ無しで臨むことになる……電話番号ですら不明だったから……」
「せめて責任者は誰なのか、もっと事前に知っておくべきだったかもしれないわね~……」
「あー……私が電話応対すれば良かったんだ、あの時だけは……」
「ほらっ、いつまでもチキってないで、とにかく入店しましょ!きっと大丈夫よ!」
「……あっ!チーター!」
「ん?どうしたのよ?」
「かすかに店内が見えるが……あそこにいるのが店長か誰かか?」
「えっ?それは分からないけど……でも見た感じ小柄な女の子みたいね」
「じゃあ、ただの従業員なのか……んっ?いや、待て……」
「もう……少しは落ち着きなさいって、プロングホーン……」
「いや、違うんだ!アレはもしかして……?」
「店内の子に心当たりあるの?」
「あ、あるのやもしれない……!」
「あるの……?じゃあもう入店しちゃったら?」
「でもな……この一歩を踏み出すのを躊躇ってしまう……この複雑な心境、分かるか……?」
「プロングホーン、どんだけ葛藤に苛まれてるわけ……?結局行くの?行かないの……??」
「よし……決心した……!私は行く!!」
「ほんと、しっかりしなさいよ……迷宮王国の責任者なんだから……」
※やり取り上ではこんなんですが、入店を決心するまでに30分以上も要してます。
けものフレンズ
Kemono Friends
チーター(けものフレンズ)
Cheetah (Kemono Friends)
プロングホーン(けものフレンズ)
Pronghorn
フレンズ食道楽シリーズ
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アナログ
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2020-10-09 06:01
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