決勝の舞台は整った
決勝の舞台は整った。占領軍の若きエリート剣士と、代々この地を守る騎士の末裔。大会が盛り上がるには、これ以上ない対戦だ。ドルチは剣を抜くとルイーズに近づいていった。「街で会って以来だな。まさか本当にお前を叩き潰せることになるとはな……嬉しいぞ」剣を握る手に今まで以上の力をこもる。それもそのはずだ。彼にとってこの戦いは、今後のキャリアを左右する大一番なのだ。目の前に立つ、いかにもか弱そうな女を打ちのめすことができれば、占領軍のなかでの地位は約束される。対するルイーズは、いつものように自然体で剣を構えた。
23
24
3244
2020-11-23 04:06
Comments (3)
なんか気負い過ぎて駄目な気がするドルチ。
ドルチさま、がんばれーっ!! 実戦剣術と道場剣法とは、違うのだと! その小娘の体に叩き込んでやってくれーぃ! チェストォッ! リョナァアア!!
さあ~、舞台が整ってきたぞ! もうすぐ、待望の場面が見られる・・・かな?