調査の結果2

Cheetah's Sanctuaryのバックヤードにて…。
　
　
　
　
「そうか……アカギツネは調査から帰ってきたんだな……」
「プロングホーン、一つ確認してもいいかしら……？」
「ん？いいぞ……」
「インパラが突然バンドを脱退した日っていつだったっけ？」
「えーっと……2017年7月8日だ……」
「あっ！7月8日……！！」
「それがどうかしたんだ……？」
「実はね……アカギツネ曰く、“since 2017. 7/9”と書かれた紙が店内の壁に貼ってあったらしいのよ……」
「……なっ、なんだって！？」
「おそらく、あの居酒屋は2017年7月9日から営業開始したと見て取れるわね……」
「うっ……うそだろう……！！」
「となると……やっぱり、インパラはもともと居酒屋を経営したかったんじゃないのかしら……？」
「しかし脱退を告げたその翌日からだぞ……？？考えれば考えるほどに分からなくなってくる……」
「ジョブチェンジするにしても早すぎるわよね……さすがの私でも、そこまで素早く行動できないわよ……」
「じゃあ、脱退する以前から店の準備や諸々やっていたのか、あいつは……？？」
「あの子、あなたにそういった素振りは見せてたの？」
「いや……そういう風にも見えなかったがな……」
「お酒の話をしたり、二人で飲みに行ったりはしなかった？」
「これまでに一回もしたことがない……どちらかと言えば、インパラは酒が苦手な方だったぞ……」
「えぇ……？じゃあなんで居酒屋を開いたのかしら……？？」
「それが全く分からん……メンバーそれぞれに違う脱退理由を話すのも……一体何があったんだ？？」
「一応聞くけど、インパラって演歌には興味なかったのよね……？」
「当然その話も一度もしたことがないぞ……」
「とにかく……インパラの脱退理由は“居酒屋を始めたかったから”が正解なのよね？」
「多分その方が最もだな……ほぼ確実だろう……」
「でも他にもまだ何かあるかもしれないし……どんどん追求していきましょ！プロングホーン！」
「ああ、もちろん……！」
　
　
　
「プロちゃん、ぬぅ～……」
「おっ、オグロヌー……そういうわけだ……」
「プロちゃんに一つだけ話していい？どうしても納得いかなくて……」
「うむ、何でも言ってくれ……」
「インパラちゃん、他のみんなにはそれっぽい理由を話してるのに、なんで私だけよりによって“演歌”をチョイスしたのかな～……」
「その気持ちは分からんでもないぞ……オグロヌー……」