改造少女

「研修は初めてですので、よろしくお願いします」

若い男性はそう言って職場で挨拶をした。先ほど、学校を卒業し、この改造人間専門の病院に配属されたところである。
この病院は人体に機械などを埋め込まれ改造されたもの達を治療したりメンテナンスするのを主な業務としている。
このような病院に勤務するのは、優秀な医師兼技師である。肉体と機械の両方を診なければならないからだ。

「みんな君には期待しているよ。早速だが、君に担当してもらう女性がいるんだが」
「は、はい。頑張ります」
「事故でボディのほとんどが機械になっているんだが、できるかね？」
「は、大丈夫です。頑張ります」
「それは、よかった。ちょうど君と同じ年齢の女性だからやりやすいだろう」

こうして、若い研修医は初めての患者を受け持つこととなった。そして、メンテナンス部屋のドアを開けて患者に挨拶をした。

「今度、君を担当することになった・・・えっ？」

男は女性を見て絶句した。

「えっ？」
「えっ？もしかして・・・真那？え？」
「もしかして、優君？」

2人は幼馴染であった。最近は連絡を取ることもなくお互いどうなっているのかを知ることはなかった。

「まさか、真那が改造人間だなんて・・・」

終