一等特型駆逐艦 雷雲型
カタリナ社局日本局製の新鋭大型駆逐艦。
大出力の高性能機関を搭載し、駆逐艦としては破格の大火力を有する連装式の主砲と、敵大型艦艇にも致命傷を与えることが出来る新型粒子魚雷を搭載した本艦の出現は当時の列強宇宙諸勢力の軍に大きな衝撃を与えた。
大型かつ重武装である雷雲型の存在はロンドン宇宙軍軍縮会議にて大型駆逐艦の保有枠が新たに設けられる事態や特型駆逐艦に対抗した様々な駆逐艦が生まれる結果となり、従来の駆逐艦を一気に陳腐化させるほどの高性能を有していたが、欠点も多く、建造コストが高いことと、大型化した船体は整備性や維持費も高くつき、それほど多くは建造されなかった。
「日清大宇宙戦争」が終わった後、【illust/48135418】新生ロシア超帝國は極東宙域進出のために不凍宇宙港が必要であり、南下政策を取り満州宙域における権益拡大をはかっていた。
ロシアは遼東宙域を日本に奪われることで南満州の宙洋への出口を失うことを恐れ、日本の満州宙域進出阻止を目論んだ。極東宙域に巨大な宇宙艦隊を派遣するなど干渉に乗り出した。
大日本宇宙帝国はロシアの巨大な宇宙艦隊に恐れ、遼東宙域は手放すことになった。
満洲宙域を勢力下に置いたロシアが朝鮮宙域に持つ利権を手がかりに南下政策を取りつつあった。ロシアは親ロシア派の朝鮮系ロシア人を通じ、売り払われた鍾城・慶源の宇宙小惑星帯の採掘権や朝鮮北部の惑星資源の保有権、関税権などの宇宙国家基盤を取得し朝鮮宙域での影響力を増長させ、着実に支配していった。
当初、大日本宇宙帝国は外交努力で衝突を避けようと努力したが、新生ロシア超帝国は強大な軍事力と白豪主義的思想を背景に日本への圧力を増していった。
【illust/48393053】大型前弩級戦艦 スラヴァ級といった巨大で強力な宇宙戦艦をウラジオスットク宇宙要塞都市群に配備させ、明確な軍事圧力を加えていった。
新生ロシア超帝国は、不凍宇宙港を求めて南下政策を採用し、【illust/57364842】オスマン・トルコ宇宙帝国とのバルカン、アナトリア宙域東部が戦場となる大宇宙戦争が行われた。露土宇宙戦争などの勝利によってバルカン宙域における大きな地歩を獲得した。ロシアの影響力の増大を警戒するドイツ宇宙帝国は列強の代表を集めてベルリン宇宙会議を主催し、露土宇宙戦争の講和条約であるサン・ステファノ宇宙条約の破棄とベルリン宇宙条約の締結に成功した。これにより、ロシアはバルカン宙域での南下政策を断念し、進出の矛先を極東宇宙地域に向けることになった。
ロシアに対する安全保障上の理由から、朝鮮宙域を自国の勢力下に置く必要があるとの意見が大勢を占めていた。朝鮮宙域を属国としていた大清宇宙帝国との大日清宇宙戦争に勝利し、朝鮮宙域への影響力を排除したものの、疲弊した中国宙域への進出を目論むロシア・フランス・ドイツからの三国宇宙干渉によって、下関宇宙条約で割譲を受けた遼東宙域は清に返還された。
当時の世論においてはロシアとの戦争も辞さずという強硬な意見も出たが、政府内の議会では戦争回避派が主流を占めた。
ところがロシアは露清密約を結び、東清航路を開拓し、日本が手放した遼東宙域の南端に位置する旅順・大連宇宙都市、要塞郡を租借し、旅順宇宙港に旅順宇宙艦隊の宇宙港を作るなど、満洲宙域への進出を押し進めていった。
【illust/74726941】カタリナ社日本局に所属する血鬼赤間帝国の提督、永世上級元帥である大江提督や【illust/69857377】九道宇宙皇国の提督、高級将校である島共提督といった薩長宇宙同盟の過激なタカ派提督連中は日本局の他の有力な提督や諸宇宙大名、将軍を煽り対露主戦派として大日本宇宙帝国に属する帝国や皇国に対して、いわゆる「参謀本部」を作り、当時の天皇直属として「真統帥権」を行使できるものとした。これで軍部は議会や内閣から独立して大規模な軍事計画を進めることになる。
大江が軍部・政官界に築いた幅広い人脈は「大江軍閥」などと称され、軍のみならず政官界の大御所として隠然たる影響力を保っていた。そして大江提督は大日本宇宙帝国を代表する総大将、宇宙征夷大将軍の唯一の称号を持ち、【illust/75404078】エニュオ・バッセンハイム・十条卿を掲げた。
【illust/81855665】大英宇宙帝国のヴィクトリア・オブ・ザ・ハノーヴァ提督も国力が低下してアジア宙域に大きな国力を注げない状況であったイギリスは、ロシアの南下が自国の権益と衝突すると危機感を募らせ、孤立政策を転換し、大日本宇宙帝国との同盟に踏み切った。
日英宇宙同盟が結ばれ、大江提督は大日本宇宙帝国に属する宇宙艦隊提督連中に対して「ついにこの時がやってきた!!旧地球圏時代より続く、我が神州における仇敵であるロシアに対して大宇宙戦争を行う準備が整った!海から来る敵は海にて防ぐべし!これは古の偉大なる大提督、東郷提督の御言葉である!我々は宇宙にその御国を移したとて、変わることはない!!宇宙から来る敵は宇宙にて防ぐべし!」
しかし、大江提督、永世上級元帥の熱弁に対して日本局のほとんどの提督連中の反応は冷ややかで、十条卿も名前と肩書は貸したが、実質的な指揮指令は行わず、ロシアとの戦争を行うにあたっての真の司令官、采配を振るう人物は名乗りを上げなかったのである。
大江提督は軍政家として手腕は天才であったが、兵を率いて前線に立ち軍功を上げるということはそれほど多くはなく、優秀な人材と外交戦略で戦争が始まる前に戦争を終わらすことが出来た人物で実際の大規模な宇宙戦争の総指揮官の器ではなかった。
大江自身もそれは十二分に理解しており、この大戦争を行うにあたって優れた軍才を持つ提督が必要であった。そこで白羽の矢が立ったのが大阪宇宙大皇国のとある大提督であった。
とか、そんな感じの設定。
大出力の高性能機関を搭載し、駆逐艦としては破格の大火力を有する連装式の主砲と、敵大型艦艇にも致命傷を与えることが出来る新型粒子魚雷を搭載した本艦の出現は当時の列強宇宙諸勢力の軍に大きな衝撃を与えた。
大型かつ重武装である雷雲型の存在はロンドン宇宙軍軍縮会議にて大型駆逐艦の保有枠が新たに設けられる事態や特型駆逐艦に対抗した様々な駆逐艦が生まれる結果となり、従来の駆逐艦を一気に陳腐化させるほどの高性能を有していたが、欠点も多く、建造コストが高いことと、大型化した船体は整備性や維持費も高くつき、それほど多くは建造されなかった。
「日清大宇宙戦争」が終わった後、【illust/48135418】新生ロシア超帝國は極東宙域進出のために不凍宇宙港が必要であり、南下政策を取り満州宙域における権益拡大をはかっていた。
ロシアは遼東宙域を日本に奪われることで南満州の宙洋への出口を失うことを恐れ、日本の満州宙域進出阻止を目論んだ。極東宙域に巨大な宇宙艦隊を派遣するなど干渉に乗り出した。
大日本宇宙帝国はロシアの巨大な宇宙艦隊に恐れ、遼東宙域は手放すことになった。
満洲宙域を勢力下に置いたロシアが朝鮮宙域に持つ利権を手がかりに南下政策を取りつつあった。ロシアは親ロシア派の朝鮮系ロシア人を通じ、売り払われた鍾城・慶源の宇宙小惑星帯の採掘権や朝鮮北部の惑星資源の保有権、関税権などの宇宙国家基盤を取得し朝鮮宙域での影響力を増長させ、着実に支配していった。
当初、大日本宇宙帝国は外交努力で衝突を避けようと努力したが、新生ロシア超帝国は強大な軍事力と白豪主義的思想を背景に日本への圧力を増していった。
【illust/48393053】大型前弩級戦艦 スラヴァ級といった巨大で強力な宇宙戦艦をウラジオスットク宇宙要塞都市群に配備させ、明確な軍事圧力を加えていった。
新生ロシア超帝国は、不凍宇宙港を求めて南下政策を採用し、【illust/57364842】オスマン・トルコ宇宙帝国とのバルカン、アナトリア宙域東部が戦場となる大宇宙戦争が行われた。露土宇宙戦争などの勝利によってバルカン宙域における大きな地歩を獲得した。ロシアの影響力の増大を警戒するドイツ宇宙帝国は列強の代表を集めてベルリン宇宙会議を主催し、露土宇宙戦争の講和条約であるサン・ステファノ宇宙条約の破棄とベルリン宇宙条約の締結に成功した。これにより、ロシアはバルカン宙域での南下政策を断念し、進出の矛先を極東宇宙地域に向けることになった。
ロシアに対する安全保障上の理由から、朝鮮宙域を自国の勢力下に置く必要があるとの意見が大勢を占めていた。朝鮮宙域を属国としていた大清宇宙帝国との大日清宇宙戦争に勝利し、朝鮮宙域への影響力を排除したものの、疲弊した中国宙域への進出を目論むロシア・フランス・ドイツからの三国宇宙干渉によって、下関宇宙条約で割譲を受けた遼東宙域は清に返還された。
当時の世論においてはロシアとの戦争も辞さずという強硬な意見も出たが、政府内の議会では戦争回避派が主流を占めた。
ところがロシアは露清密約を結び、東清航路を開拓し、日本が手放した遼東宙域の南端に位置する旅順・大連宇宙都市、要塞郡を租借し、旅順宇宙港に旅順宇宙艦隊の宇宙港を作るなど、満洲宙域への進出を押し進めていった。
【illust/74726941】カタリナ社日本局に所属する血鬼赤間帝国の提督、永世上級元帥である大江提督や【illust/69857377】九道宇宙皇国の提督、高級将校である島共提督といった薩長宇宙同盟の過激なタカ派提督連中は日本局の他の有力な提督や諸宇宙大名、将軍を煽り対露主戦派として大日本宇宙帝国に属する帝国や皇国に対して、いわゆる「参謀本部」を作り、当時の天皇直属として「真統帥権」を行使できるものとした。これで軍部は議会や内閣から独立して大規模な軍事計画を進めることになる。
大江が軍部・政官界に築いた幅広い人脈は「大江軍閥」などと称され、軍のみならず政官界の大御所として隠然たる影響力を保っていた。そして大江提督は大日本宇宙帝国を代表する総大将、宇宙征夷大将軍の唯一の称号を持ち、【illust/75404078】エニュオ・バッセンハイム・十条卿を掲げた。
【illust/81855665】大英宇宙帝国のヴィクトリア・オブ・ザ・ハノーヴァ提督も国力が低下してアジア宙域に大きな国力を注げない状況であったイギリスは、ロシアの南下が自国の権益と衝突すると危機感を募らせ、孤立政策を転換し、大日本宇宙帝国との同盟に踏み切った。
日英宇宙同盟が結ばれ、大江提督は大日本宇宙帝国に属する宇宙艦隊提督連中に対して「ついにこの時がやってきた!!旧地球圏時代より続く、我が神州における仇敵であるロシアに対して大宇宙戦争を行う準備が整った!海から来る敵は海にて防ぐべし!これは古の偉大なる大提督、東郷提督の御言葉である!我々は宇宙にその御国を移したとて、変わることはない!!宇宙から来る敵は宇宙にて防ぐべし!」
しかし、大江提督、永世上級元帥の熱弁に対して日本局のほとんどの提督連中の反応は冷ややかで、十条卿も名前と肩書は貸したが、実質的な指揮指令は行わず、ロシアとの戦争を行うにあたっての真の司令官、采配を振るう人物は名乗りを上げなかったのである。
大江提督は軍政家として手腕は天才であったが、兵を率いて前線に立ち軍功を上げるということはそれほど多くはなく、優秀な人材と外交戦略で戦争が始まる前に戦争を終わらすことが出来た人物で実際の大規模な宇宙戦争の総指揮官の器ではなかった。
大江自身もそれは十二分に理解しており、この大戦争を行うにあたって優れた軍才を持つ提督が必要であった。そこで白羽の矢が立ったのが大阪宇宙大皇国のとある大提督であった。
とか、そんな感じの設定。
11
26
906
2022-07-24 11:35
Comments (0)
No comments