重巡洋艦 生駒型
カタリナ社局日本局製の新鋭大型重巡洋艦。
新型の大出力機関と高火力の粒子砲を備えた大日本宇宙帝国の威信をかけて設計建造された肝いりの戦闘艦。
搭載された電子機器も最新式の高性能な機器とソフトでそろえられており、列強諸国の条約型重巡洋艦を圧倒する諸性能を誇るが、小型の弩級戦艦を超える高コストと維持費が仇となり、貴重で高価な大型重巡洋艦を失うことを恐れた艦隊司令部は、後方の小艦隊旗艦として運用され、前線ではここぞという場面でしか投入されず性能の割に、あまり積極的に実戦には出されなかった。
「日露宇宙戦争」と呼ばれる新生ロシア超帝国と大日本宇宙帝国の挑戦宙域を巡っての一大宇宙戦争が行われることとなった。
しかし【illust/74726941】大江提督は強力な宇宙艦隊の戦闘指揮官が必要であり、源提督を頼るがこれが後に大きな争乱の引き金になってしまう。
大阪宇宙大皇国の首都宇宙要塞都市である「難波宇宙宮」、人類が旧地球圏から進出し、古代の宮殿、旧日本局の首都であり古宇宙都市、都城であり、事実上の皇都。かつての当時の天皇の住まいでもあった。
日本系列の宇宙国家を束ねる政治、儀式の場をはっきりした構造は「難波宇宙宮」が最初であり後の宇宙宮にも採用された。また、この「難波宇宙宮」から大日本宇宙帝国という国号、宇宙元号の使用が始まった。
大阪宇宙大皇国の源頼静提督、通称「頼静御前」の異名を持つ源提督は、鎮守府将軍として、武家屋敷にて和歌をたしなんだり、蹴鞠や能などを鑑賞して優雅に過ごしていた。
そこに大江の宇宙艦隊が入城し、ただちにお互いの上級将校や参謀、将軍を交えた軍議が行われた。
そんな中ですこし離れた源の屋敷では大江が招かれ、密談が行われていた。
大江「源将軍にぜひ、我が日ノ本の軍勢の大将になってもらい、北敵、すなわち露西亜と戦ってもらいたい、我が国は数多くの有能な将はいれども、ぜひ閣下にお願いしたい」
源提督は、大江提督をひどく冷たい目で睨み、突き放すように言った。
「さもありなん、だが、別に我でなくともよいであろう!大江!そちの欲するものは我ではないであろう!正直に答えよ!そちが欲しいのは我の大阪宇宙大皇国の新しき夜闇の御船(ステルス艦隊)であろう!」
大江提督はちらりと庭園から見える宇宙港に停泊する重巡洋艦生駒型やその他の強力な最新鋭の宇宙艦隊を横目で見る。
大江「それもありますが・・・新鋭のステルス艦隊群を巧みに操れる将は、源将軍に他、おりませぬ。
私は艦隊も閣下も両方、欲しいのです。お分かりか?」
パンと源提督が扇子を開いてあおぐ。
「よく言うわ!そちがやれば良いではなか!!日ノ本の総大将をよ!船が欲しけりゃくれてやるわ!ほらぁ持っていけェ」
大江提督が睨み返す。
「源将軍・・・閣下が欲しいのは、私がいなくなった後の空き家の参謀本部ですか?源さん、ここはひとつお互いの汚い腹を割って話せんかのう?」
源提督は扇子を大江提督の首に当てる。
源「大江ェ!わりゃ、なんか勘違いしとらんか?ぬしの血の匂いで沁みついた椅子が我が欲しがるとでも?」
大江はふっと鼻で笑う。
「私は半分、ヴァンパイアの血が混ざっております。亡者の貴方にはこれ以上ないくらいのぴったりの椅子だとも思いますが?」
源提督が大江の口にがっと手を突っ込み、鋭い犬歯を指でなぞる。鋭い犬歯のせいで源の指から出血する。
源「大江よォ・・・立派な牙もっちょるのォ!!まるで狼のようじゃ!我の艦隊と我の軍才がそんなに喰いたいか?」
大江提督は、源提督の指から出た血を一滴のみ、うやうやしく跪き、最初の文言を言った。
大江「源将軍にぜひ、我が日ノ本の軍勢の大将になってもらい、北敵、すなわち露西亜と戦ってもらいたい、我が国は数多くの有能な将はいれども、ぜひ閣下にお願いしたい」
源提督は、どかっと椅子に座ると、和紙を取り出し、墨を用意しさらさらと証文を描き、大江の騎馬で出血した指で血印を押し、大江に無言で手渡した。
大江は、うやうやしくそれを受け取ると、内容も確認することなく。懐深くにしまい込んだ。
源提督は縁側に座り込み、ぼつりとつぶやいた。
「吹く風をなこその関と思へども道もせに散る山桜かな・・・」
大江「・・・どの道、やらねばならぬ、私や貴方がやらなくても誰かがやる・・・なれば、我らがやらねばならんでしょう」
源「此度の戦は、東郷や乃木閣下はおらんぞえ、やれるかのう?」
大江「どうでしょうか?かの大英霊にも負けぬ大戦を見せてやれそうな気がします」
この日、大阪宇宙大皇国の源提督は、大日本宇宙帝国の連合宇宙艦隊の総司令官となり、日本局系列の諸提督、将軍たちを実質的に束ねる実働艦隊の代表、総大将として着任した。
大江提督は、軍政の大将として、軍事計画、統制や参謀本部の司令官として、源、大江、両軍閥が共同体制を行うこととなった。
大日本宇宙帝国の他の提督や将軍連中は、源が大江と共同戦線を行うことに驚愕したが、とりあえずhはおとなしく従うことで合意。
本音では一番面倒で一番責任のある仕事を両将軍が引き受けたことで、ほっとしたというのが本心であった。
新型の大出力機関と高火力の粒子砲を備えた大日本宇宙帝国の威信をかけて設計建造された肝いりの戦闘艦。
搭載された電子機器も最新式の高性能な機器とソフトでそろえられており、列強諸国の条約型重巡洋艦を圧倒する諸性能を誇るが、小型の弩級戦艦を超える高コストと維持費が仇となり、貴重で高価な大型重巡洋艦を失うことを恐れた艦隊司令部は、後方の小艦隊旗艦として運用され、前線ではここぞという場面でしか投入されず性能の割に、あまり積極的に実戦には出されなかった。
「日露宇宙戦争」と呼ばれる新生ロシア超帝国と大日本宇宙帝国の挑戦宙域を巡っての一大宇宙戦争が行われることとなった。
しかし【illust/74726941】大江提督は強力な宇宙艦隊の戦闘指揮官が必要であり、源提督を頼るがこれが後に大きな争乱の引き金になってしまう。
大阪宇宙大皇国の首都宇宙要塞都市である「難波宇宙宮」、人類が旧地球圏から進出し、古代の宮殿、旧日本局の首都であり古宇宙都市、都城であり、事実上の皇都。かつての当時の天皇の住まいでもあった。
日本系列の宇宙国家を束ねる政治、儀式の場をはっきりした構造は「難波宇宙宮」が最初であり後の宇宙宮にも採用された。また、この「難波宇宙宮」から大日本宇宙帝国という国号、宇宙元号の使用が始まった。
大阪宇宙大皇国の源頼静提督、通称「頼静御前」の異名を持つ源提督は、鎮守府将軍として、武家屋敷にて和歌をたしなんだり、蹴鞠や能などを鑑賞して優雅に過ごしていた。
そこに大江の宇宙艦隊が入城し、ただちにお互いの上級将校や参謀、将軍を交えた軍議が行われた。
そんな中ですこし離れた源の屋敷では大江が招かれ、密談が行われていた。
大江「源将軍にぜひ、我が日ノ本の軍勢の大将になってもらい、北敵、すなわち露西亜と戦ってもらいたい、我が国は数多くの有能な将はいれども、ぜひ閣下にお願いしたい」
源提督は、大江提督をひどく冷たい目で睨み、突き放すように言った。
「さもありなん、だが、別に我でなくともよいであろう!大江!そちの欲するものは我ではないであろう!正直に答えよ!そちが欲しいのは我の大阪宇宙大皇国の新しき夜闇の御船(ステルス艦隊)であろう!」
大江提督はちらりと庭園から見える宇宙港に停泊する重巡洋艦生駒型やその他の強力な最新鋭の宇宙艦隊を横目で見る。
大江「それもありますが・・・新鋭のステルス艦隊群を巧みに操れる将は、源将軍に他、おりませぬ。
私は艦隊も閣下も両方、欲しいのです。お分かりか?」
パンと源提督が扇子を開いてあおぐ。
「よく言うわ!そちがやれば良いではなか!!日ノ本の総大将をよ!船が欲しけりゃくれてやるわ!ほらぁ持っていけェ」
大江提督が睨み返す。
「源将軍・・・閣下が欲しいのは、私がいなくなった後の空き家の参謀本部ですか?源さん、ここはひとつお互いの汚い腹を割って話せんかのう?」
源提督は扇子を大江提督の首に当てる。
源「大江ェ!わりゃ、なんか勘違いしとらんか?ぬしの血の匂いで沁みついた椅子が我が欲しがるとでも?」
大江はふっと鼻で笑う。
「私は半分、ヴァンパイアの血が混ざっております。亡者の貴方にはこれ以上ないくらいのぴったりの椅子だとも思いますが?」
源提督が大江の口にがっと手を突っ込み、鋭い犬歯を指でなぞる。鋭い犬歯のせいで源の指から出血する。
源「大江よォ・・・立派な牙もっちょるのォ!!まるで狼のようじゃ!我の艦隊と我の軍才がそんなに喰いたいか?」
大江提督は、源提督の指から出た血を一滴のみ、うやうやしく跪き、最初の文言を言った。
大江「源将軍にぜひ、我が日ノ本の軍勢の大将になってもらい、北敵、すなわち露西亜と戦ってもらいたい、我が国は数多くの有能な将はいれども、ぜひ閣下にお願いしたい」
源提督は、どかっと椅子に座ると、和紙を取り出し、墨を用意しさらさらと証文を描き、大江の騎馬で出血した指で血印を押し、大江に無言で手渡した。
大江は、うやうやしくそれを受け取ると、内容も確認することなく。懐深くにしまい込んだ。
源提督は縁側に座り込み、ぼつりとつぶやいた。
「吹く風をなこその関と思へども道もせに散る山桜かな・・・」
大江「・・・どの道、やらねばならぬ、私や貴方がやらなくても誰かがやる・・・なれば、我らがやらねばならんでしょう」
源「此度の戦は、東郷や乃木閣下はおらんぞえ、やれるかのう?」
大江「どうでしょうか?かの大英霊にも負けぬ大戦を見せてやれそうな気がします」
この日、大阪宇宙大皇国の源提督は、大日本宇宙帝国の連合宇宙艦隊の総司令官となり、日本局系列の諸提督、将軍たちを実質的に束ねる実働艦隊の代表、総大将として着任した。
大江提督は、軍政の大将として、軍事計画、統制や参謀本部の司令官として、源、大江、両軍閥が共同体制を行うこととなった。
大日本宇宙帝国の他の提督や将軍連中は、源が大江と共同戦線を行うことに驚愕したが、とりあえずhはおとなしく従うことで合意。
本音では一番面倒で一番責任のある仕事を両将軍が引き受けたことで、ほっとしたというのが本心であった。
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2022-08-08 23:38
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