飛蛇

森林地域ララミディアに棲息する、大型のシルフに属するトカゲ。
広げると翼開長14mにもなる大きな翼と、人間を丸呑みにできる程に大きな嘴が特徴。骨の内部が空洞で軽く、前足の筋肉が発達しているため、助走もなく翼を羽ばたかせて浮上し、飛翔と滑空を用いて長い距離を飛んで移動することができる。
飛行だけでなく歩行も得意であり、翼膜を折りたたんで頑丈な前足で地面を踏み締め、地上を歩行・走行することができる。ちなみに着地して立ち上がった時の体高は7mにもなり、同地域に棲むタイタン「緑の巨人」に次ぐ背の高さである。
肉食であるが、細い嘴は大きな獲物を捕まえることができないため、丸呑みすることができる小型の生き物(魚、小動物、大型の昆虫、人間等)を捕食したり、トカゲの死骸から肉を突いて食べる。
飛蛇にとって我々人間は捕食対象の一種にすぎず、野生の個体は脅威の存在でしかないが、卵を盗み幼体から育てることができれば信頼関係を築くことができ、背に乗って共に空を飛ぶこともできる。発展した大きな町では手懐けた飛蛇を利用して荷物・物資の運搬の効率化させている。

《GLORIA DATA》
ケツァルコアトルス(人造種)
6600万年前白亜紀後期マーストリヒシアン期の惑星イフに棲息していた大型翼竜類ケツァルコアトルス(純血種)から遺伝子情報を採取し、より身体能力を強化させた人造種。純血種より大型であり前足の筋力も高いため、弊社の意図により解放された人造種が純血種を上回る繁殖力を見せて、棲息地を奪って彼らを絶滅させた後も地と空を統べてしまった。
体色はアメリカ合衆国の国鳥であるハクトウワシと、北アメリカに棲息するヒガシダイヤガラガラヘビを参考に遺伝子操作で変化させている。噂ではアメリカ政府が新たな象徴となるようこのケツァルコアトルス(人造種)の開発を依頼したのだとか…＊。

シルフ…翼竜類の総称。
＊この作品内における世界観・設定はフィクションであり、実際のものとは一切関係ありません。