改正鉄道敷設法別表第90号ノ3

◆第90号ノ2『岡山県総社附近ヨリ広島県神辺ニ至ル鉄道』は井原鉄道として開業済みです。

【改正鉄道敷設法別表第90号ノ3】
『岡山県宇野附近ヨリ香川県高松ニ至ル鉄道』
路線の性質上あまり沿線人口に意味がありません。ので省略。

◆岡山から四国を結ぶ鉄道ルートは3つほど候補が挙がり、最終的に現在の茶屋町〜宇多津に決まりました。今回は選ばれなかった2ルートを含めてそれらを地図に示します。
◆図中、橋梁の長さは全て海上部分のみを計測しています。実際には表記よりも数十m長くなるはずです。

1.宇野・高松ルート
◆新規敷設距離が約21kmと最も短く、また岡山〜高松が3.経由より20km以上短縮されます。
◆一方で橋梁の規模は最大です。特に柏島〜女木島は橋長4,800m以上で日本最大の海上鉄道橋となります。
◆宇野駅は1994年に100mほど北へ移転しましたが、このルートの場合さらにまた100mほど移す必要がありそうです。

2.玉野市日比・高松市下笠居ルート
◆新規敷設距離は約27km（香西付近から予讃線に合流）とやや長めながら、岡山〜高松の距離は1.とほぼ同等のルートです。
◆本州本島から四国本島までの距離が最短、かつ海上部分の総距離も最短です。
◆海上橋が最少の3本です。ただし1本1本は長く、本州本島〜大槌島は3,200m以上と明石海峡大橋に次ぐ規模です。

3.児島・宇多津ルート（本四備讃線として実現）
◆新規敷設距離が約31kmと最も長く、岡山〜高松の距離も最長です。
◆しかし橋梁の最大長は小さく、海上部分最長の南備讃瀬戸大橋でも1,700m強で済みます。
◆また愛媛・高知方面に近いため、四国全体へのアクセスを考えるなら間違いなく最良のルートです。