改正鉄道敷設法別表第134号

◆次回は7月26日(火)予定です。
【改正鉄道敷設法別表第134号】
『胆振国鵡川ヨリ石狩国金山ニ至ル鉄道
　及「ペンケオロロツプナイ」附近ヨリ分岐シテ石狩国登川ニ至ル鉄道』
【沿線人口(線路から500m圏内)】鵡川〜金山:7,608人（内未成区間1,329人）胆振福山〜登川:11人
【路線長1kmあたりの沿線人口】鵡川〜金山:77人/km（内未成区間25人/km）胆振福山〜登川:0.6人/km
※ニニウ〜占冠のほとんどは石勝線と共用ですが、途中に旅客駅や旅客駅に転換可能な信号場がないため、未成区間として沿線人口を計算しています

◆北海道中南部の山間部を抜けて日高本線と根室本線および夕張線登川支線（廃止済）を接続します。
◆予想はしていましたが無人地帯です。文字通り桁違いに。

◆前段のうち鵡川〜富内は富内線として開業済みです。また一部が石勝線と共用になっています（後述）。
◆富内〜ニニウは崖が多く、川岸に沿って進むのがなかなか難しい区間です。そのため橋とトンネルが多くなっています。
◆石勝線の清風山信号場はもともとニニウ駅として計画されていました。今号のニニウ駅はそこから40mほど離れた別の駅です。津軽今別駅と津軽二股駅みたいな関係と思っていただければ。
◆で、そのニニウ駅より800mほど北のトンネル手前で石勝線に合流し、占冠まで線路を共用させます。
◆占冠〜金山はほぼ完全に国道237号線と並行します。峠を越えるため25〜30パーミルの急勾配＋ループ線を使用。

◆後段は文献によっては『石勝線により開業済み』とするものもあります。この路線の目的（夕張地方と根室本線を直接結ぶ）を考えればそれでもいいのですが、ここはあえて新規につくってみました。
◆『ペンケオロロツプナイ』は『居路夫』と漢字があてられ、さらに後年に『福山』と改称された旧・穂別町（現・むかわ町）内の地名と思われます。日本語訳すれば「目に見えざる力をもった上流の川」といったところです。
◆『登川』は夕張線（現・石勝線）の廃止された登川支線の終点です。
◆1950年代ぐらいに石勝線が開業したらこんな感じのルートになるんじゃないでしょうか。