各種試験

2076年3月。VDF-37の原型機XVDF-37/YF-37とVDF-39の量産型であるVDF-39αの宇宙での速度記録に挑戦した。「こちらアルキデス１、発進完了。」アルキデス１のXVDF-37はアルキデス２のVDF-39や「はせがわ宇宙基地」と連絡を取りながら徐々にスラスターを全開にした。「アルキデス２よりアルキデス１へ、未確認飛行物体を確認。正体は・・・VDF-37？」「アルキデスリーダーよりアルキデス２へ、VDF-37？反統合組織がなぜそれを持っている。」「恐らく・・・前年の奪取の件で・・・情報が敵に転送されたのでは？」「厄介な敵が８機も居やがる。はせがわ基地に連絡。」「こちらアルキデス１、はせがわ基地、応答せよ。」「こちらはせがわ基地、敵機はやはりVDF-37をデッドコピーした機体です。」「こいつは厄介だ。アルキデス２、ビームランチャーで敵を掃射してくれ。」「速度記録のためにビームランチャーは先ほどおいてきてしまいました。」「ちっ。仕方がない、こうなったら固定武装だけでも使って敵の侵攻を止めるぞ！」アルキデスリーダーのXVDF-37には固定武装として後方警戒機銃のほかに全方位警戒ミサイルとマウザーMK.Ⅰ前方警戒レーザーが装備されていた。更に開発中のYF-47のエンジンをエンジンブロックに装備している。その他にアルキデス２のVDF-39は主翼エンジンナセルにGA-37レーザー機銃を備え、胴体内にCB-9後方レーザーを備える。また、前部胴体内にマイクロミサイルを収納している。これらの固定武装は2057年の規定変更で速度記録を計算するにしろ、最低限の武装は積まなければならないことになってた。「こちらアルキデス２、敵機はこちらにまだ気づいていません。」「なら、都合がいい。こちらのＡＳＳがコピーできていないことになるな。よし、ミサイルと前方レーザーを発射するぞ。」「はい！」「５、４、３、２、１、ファイア！」無数のミサイルとレーザーの波にのまれて敵機は次々と銀河の果てに散ってゆく。「こちらアルキデス１、速度記録の試験は後日に回す。」