【仁本物語】誘【第六世代】

「待って、待って、おいていかないで」

◆名前：誘(ゆう)　
種族：半妖(人魚・夜雀・鎌鼬・小豆洗い・死神・人形神・片車輪・妖巫・大蛇・迷い家の家神・人間)　
性別：女

◆人の不幸を味わいたいがために、かつて数多の人間を腹中の迷い家へ招き入れ、かいがいしく世話をしたが、そのすべてに逃げられてしまった。その際に茶碗や花瓶などを持ち去られ、人々を幸福にした。失敗したものの諦めきれず、再度人間を迷い家へ呼び込んだが逃げ出され、家具もすべて失ってしまう。それでも不幸の味が知りたいと、人を招き入れ続け、ついには襖や瓦、畳まで持ち去られ、今や本体である迷い家はぼろぼろで崩れ落ちる寸前となっている。迷い家から出て行った人々とは二度と会えないが、きっと最高の幸福と、この迷い家に二度と会えない最高の不幸を手に入れたはずだと信じている。その様を見ることができないのは物足りないので、ずっと腹中におさめておける不幸な存在が欲しくてたまらず、いつも誰かを招き入れている。
歩くたびに迷い家の庭先に咲いた紅白の花がこぼれ落ち、赤い羽をかわしてその花を持ち帰れば幸福が訪れる。母から受け継いだ夜雀と死神の力は強く、夜その羽に触れたものの目の光を奪い、再び触れたものを死にいざなうが、運動能力が非常に低いため、かわすことは容易。自分の動きが遅いということに気づいておらず、いつも不思議そうに花を持ち去る人々の背を見つめている。

健やかな嘆きには
健やかな食事と睡眠そして少しの快楽
みんなみんな与えてあげる

最高の不幸には
最高の幸福が必要

だからみんな与えてあげる
わたしの体

嘆くには笑顔が必要

だからみんな与えましょう
襖も瓦も全部あげる

だからその血をみんな涙にかえて
わたしにちょうだい
ちょうだいよ


「僕の娘は戸締まりがとても下手です」
「僕の娘は足下からぼとぼとと庭先の草花をこぼします」
「僕の娘は体が弱くのろまだが血は濃く強い」
「僕の娘の羽はとても赤い紅い朱い」

「僕の娘は未だ不幸を知らず、幸福も知らない」


◆母：景さん【illust/42712045】
「母様は父様といっしょになって、しあわせ…？ふしあわせ…？それとも…両方なのかな…」
◆父：蠱惑【illust/42712479】
「父様…わたしも不幸の味が知りたい…でもうまくいかない…どうして…？」
◆きょうだい：九さん【illust/43431863】
「やさしい九に…たくさん、たくさんわたしの体分けてあげる」

◆素敵なご縁がありますように…
◆友人関係などものんびり募集しております。
◆お返事は即日～３日以内にさせていただきます。