【命巡】ヴィユ【導く星】
❇命巡る星空の下で【illust/94904779】 素敵な企画様に参加させて頂きます。
❇Viyu(ヴィユ)【導く星/祭壇座】職業:万事屋/実年齢:72歳/身長:157㎝/一人称:私/二人称:貴方
∟燃え盛る炎を映し出す髪に石台を模した色味の服を纏う祭壇座の導く星。
自身の髪を媒体に自在に炎を生み出すことが出来るが、実生活で必要な時にしか能力を使わない。
∟あまり物事に頓着せず常にマイペース。こだわりがない分なんでも器用にこなせ、普段は『万事屋アルターロ』としてあちこり出回っている。仕事はジャンルを問わず、雑用から力仕事までなんでも受付けている。
仕事中はほぼ『アルターロ』と名乗っている為、『ヴィユ』という本名を知る人はあまり多くない。
∟無垢の星に対して特別何か思う事はないが、かつて自分が導いて貰ったように、自分なりに相手を導こうという気はある様子。
❇ペア/素敵なご縁を頂きました❇
∟スカーヴァティさん【illust/95777158】 呼び方:ヴァティ
思えば最初から、貴方はあまりにも真っ直ぐすぎる子でした。
「……何なりと、と言われましてもねぇ。どちらかと言うと、私が貴方に『してあげる側』なんですが」
無垢な貴方。彩り豊かなその姿とは相対するように、心は一色しか見えていないようで──それがなんだか、ほんの少しだけ羨ましくもありました。
「まあいいでしょう。どちらにせよ共にあるのは定めのことですし……私なりに貴方を導いてあげます。はぐれずついて来て下さいね、スカーヴァティ」
私が最初にそう言ったからなのか、それとも生来の性質からなのか、貴方はいつだって私の傍を離れませんでしたね。
「ですから、仕事の手伝いはしなくて結構です……って、話聞いてないでしょう貴方……仕方ないですねぇ、それではこちらをお願いできますか?」
いつも私に付き添って、仕事を振れば喜んで働き、何も無いと無理にでも探そうとする貴方。
「今日は店じまいです。さあさあ、家に帰って本でも読みますよ。貴方も適当に読んで、見聞を広めてくださいな?」
休ませる口実に本を見繕えば、他愛のない会話や仕事以外の時間が増えていって。
「好きな本を見つけたら教えてくださいね、私も興味がありますので」
気づいたら、そう。貴方が仕事以外の何に興味を持つのかを探すようになりました。だって本当に貴方は、仕事か私の事しか眼中にないようでしたから──これでも一応、心配していたんですよ。
共に過ごす時間は長く穏やかに続くでしょうが、確実に終わりの日は近づくものです。だから私は、貴方の世界が私一人きりにならないようにしたいのです。だってそうでないと、貴方を残してなんて───
***
「ヴァティ──どうしました、考え事ですか?貴方がぼんやりするなんて、珍しいこともありますね」
微睡みかけていた貴方にそう声をかけ、意識をこちらに引き寄せて小さく笑う。まだ駄目ですよ、と言うように。まだ思い出に浸るには早すぎますよ、と伝えるように。
「貴方が手伝うようになってから効率が上がってしまって、以前より仕事が増えて困ってるんですよ。ぼんやりしても構いませんけど、そこのところは責任を取って頂かないと」
私の髪に触れ、流れるようにそっと撫でる貴方に向かって、わざとらしくそう言った。
貴方が余計なことを考えないように、貴方が前だけ見れるように──私が、最期まで貴方の『導き』であれるように。
***
「もしも私に心残りがあるとすれば、それは貴方ですよ、ヴァティ」
「馬鹿みたいに真っ直ぐなヴァティ。仕事中毒のヴァティ。私にこだわる、おかしな子」
「ねえヴァティ、きっと私はもうすぐ天に還ります。だけど世界の痕跡に、貴方の心に、私を残していきますから」
「だから私が居なくなっても、しっかりと生きてくださいね。楽しいことをして、好きなことをして……沢山、私へのお土産話を用意しておいてください」
「私は天で、それを聞かせてもらえるのを待っていますからね」
ヴァティ、私の大切な、私の無垢。
私からの最初で最後の、たったひとつのほんとの願い。
それを貴方が誓ってくれたら、私は嬉しい────なんてね。
❇交流について
∟交友関係・作品交流についてもゆるりと遊んで頂ければ幸いです。作品交流に際し、導く星同士での既知関係等はご自由に設定して頂いて大丈夫です。ヴィユ共々、よろしくお願い致します!
❇主催様承認頂きました、ありがとうございます!
その他何かあればメッセージからご連絡くださいませ。
❇Twitter【https://twitter.com/nakabane0sizu】
❇Viyu(ヴィユ)【導く星/祭壇座】職業:万事屋/実年齢:72歳/身長:157㎝/一人称:私/二人称:貴方
∟燃え盛る炎を映し出す髪に石台を模した色味の服を纏う祭壇座の導く星。
自身の髪を媒体に自在に炎を生み出すことが出来るが、実生活で必要な時にしか能力を使わない。
∟あまり物事に頓着せず常にマイペース。こだわりがない分なんでも器用にこなせ、普段は『万事屋アルターロ』としてあちこり出回っている。仕事はジャンルを問わず、雑用から力仕事までなんでも受付けている。
仕事中はほぼ『アルターロ』と名乗っている為、『ヴィユ』という本名を知る人はあまり多くない。
∟無垢の星に対して特別何か思う事はないが、かつて自分が導いて貰ったように、自分なりに相手を導こうという気はある様子。
❇ペア/素敵なご縁を頂きました❇
∟スカーヴァティさん【illust/95777158】 呼び方:ヴァティ
思えば最初から、貴方はあまりにも真っ直ぐすぎる子でした。
「……何なりと、と言われましてもねぇ。どちらかと言うと、私が貴方に『してあげる側』なんですが」
無垢な貴方。彩り豊かなその姿とは相対するように、心は一色しか見えていないようで──それがなんだか、ほんの少しだけ羨ましくもありました。
「まあいいでしょう。どちらにせよ共にあるのは定めのことですし……私なりに貴方を導いてあげます。はぐれずついて来て下さいね、スカーヴァティ」
私が最初にそう言ったからなのか、それとも生来の性質からなのか、貴方はいつだって私の傍を離れませんでしたね。
「ですから、仕事の手伝いはしなくて結構です……って、話聞いてないでしょう貴方……仕方ないですねぇ、それではこちらをお願いできますか?」
いつも私に付き添って、仕事を振れば喜んで働き、何も無いと無理にでも探そうとする貴方。
「今日は店じまいです。さあさあ、家に帰って本でも読みますよ。貴方も適当に読んで、見聞を広めてくださいな?」
休ませる口実に本を見繕えば、他愛のない会話や仕事以外の時間が増えていって。
「好きな本を見つけたら教えてくださいね、私も興味がありますので」
気づいたら、そう。貴方が仕事以外の何に興味を持つのかを探すようになりました。だって本当に貴方は、仕事か私の事しか眼中にないようでしたから──これでも一応、心配していたんですよ。
共に過ごす時間は長く穏やかに続くでしょうが、確実に終わりの日は近づくものです。だから私は、貴方の世界が私一人きりにならないようにしたいのです。だってそうでないと、貴方を残してなんて───
***
「ヴァティ──どうしました、考え事ですか?貴方がぼんやりするなんて、珍しいこともありますね」
微睡みかけていた貴方にそう声をかけ、意識をこちらに引き寄せて小さく笑う。まだ駄目ですよ、と言うように。まだ思い出に浸るには早すぎますよ、と伝えるように。
「貴方が手伝うようになってから効率が上がってしまって、以前より仕事が増えて困ってるんですよ。ぼんやりしても構いませんけど、そこのところは責任を取って頂かないと」
私の髪に触れ、流れるようにそっと撫でる貴方に向かって、わざとらしくそう言った。
貴方が余計なことを考えないように、貴方が前だけ見れるように──私が、最期まで貴方の『導き』であれるように。
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「もしも私に心残りがあるとすれば、それは貴方ですよ、ヴァティ」
「馬鹿みたいに真っ直ぐなヴァティ。仕事中毒のヴァティ。私にこだわる、おかしな子」
「ねえヴァティ、きっと私はもうすぐ天に還ります。だけど世界の痕跡に、貴方の心に、私を残していきますから」
「だから私が居なくなっても、しっかりと生きてくださいね。楽しいことをして、好きなことをして……沢山、私へのお土産話を用意しておいてください」
「私は天で、それを聞かせてもらえるのを待っていますからね」
ヴァティ、私の大切な、私の無垢。
私からの最初で最後の、たったひとつのほんとの願い。
それを貴方が誓ってくれたら、私は嬉しい────なんてね。
❇交流について
∟交友関係・作品交流についてもゆるりと遊んで頂ければ幸いです。作品交流に際し、導く星同士での既知関係等はご自由に設定して頂いて大丈夫です。ヴィユ共々、よろしくお願い致します!
❇主催様承認頂きました、ありがとうございます!
その他何かあればメッセージからご連絡くださいませ。
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2022-01-23 00:00
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