【華縁】白馨【五世代目】
企画元様:華の由縁【illust/96568934】
10/4 メッセージ確認致しました。ありがとうございます!!
「…何の用だ。」
「木を彫っていると、落ち着く…。」
「お前を傷付けたらと思うと、恐ろしい。それでも此処に居て欲しいなんて俺はどうかしている」
■白馨(はくか)<本名:白銀杏(バイインシン/はくぎんきょう)>
■半妖(金華猫+飛縁魔+ぬらりひょん+猫又+送り狼+飯綱+人間+樹木子+牛鬼+妖狐+火車)
■男
■213歳(見た目年齢24~26)
■182cm
霧深い山奥につましい庵がある。
昼夜を問わず、木を彫る幽かな音が続くが、静かな山奥でなければその音には気付かないほど。
その庵に住む職人はそれは見事な彫刻を施すらしい。
噂を聞き尋ねて行っても見つけられないことも多いという。
しかし、山で迷った怪我人や病人には必ず門戸を開くとか。
■彫刻師と薬師を営んでいる。
山奥に住んでいる。
依頼を受けて家具や扉・柱など木製品への装飾彫刻を請け負っている。
決まった大工や家具職人の依頼しか中々受けることはない。
手先が器用でその装飾は大変精微。得意なのは植物や鳥や動物などの彫刻。
一方で、ありとあらゆる「病」の水薬とそれに対応する特効薬を煎じることができる。
薬師としては広く活動しておらず、自身が住まう山や、せいぜい山の麓の村などに重篤な病人や怪我人が出た時に手を貸す程度。
薬や病の研究を好み、稀有な症例には強い好奇心を抑えられない。
性格は物静かで気難しく、素直になれないタイプ。
ひとに会うことをあまり好まず、山奥で一人仕事に没頭することに安堵する。
細かい作業が好きで集中力も長く続き、集中している時は周りの声が聞こえない。
怪我人や病人に対しては放って置けない様な心配性な面がある。
強い魅了の芳香と吸血衝動を持ち合わせており、それらを自身の調合する薬で常に抑制している。
特に、吸血衝動は、夜間に心を寄せる相手に対して強く発動され、それを知ってから強く恐れている。
自分も父親のように夜な夜な血を求め、母親のように愛する相手を拉致監禁したりするのではないかと危惧しているところがある。
本人に自覚はないが執着心が強く嫉妬深い。
病や万能薬を作り出す金華猫の血肉を持ち、樹木子の特質として髪や角から銀杏の葉が生える。
食事は専ら月の精気を吸う。血の方がより効率的に少ない量で食事が済むが吸血は自身に禁止している。
月光浴をよくしている。
山奥の庵は神出鬼没で遠く崑崙山に繋がっている時もあるらしい。
火車の血の影響で銀杏の葉や尾が火の様に燃えて光るが熱はなく、普段は何かを燃やしたりはしない。
灯代わりに使うことがほとんど。
怒りや嫉妬など強く感情が昂った時には本物の炎に変わる。
■血縁
父:仄白様【illust/99413321】
母:夜鈴【illust/99471850】
「あの二人を見ていれば、自分の本性が何か知れるだろ。…なんだ別に。…羨ましいなどということは無い…」
双子の姉:皐桃様【illust/100141757】
「どうしてそう無鉄砲なんだ。顔色が良くないな、少し其処に寝ていろ。最近いい薬を開発したから分けてやる」
「…まあ、なんだ。皐桃の話を聞くのは面白い。それで?その新しい病の葉の話だが…」
素敵なご縁を頂けました。
■結劔様【illust/100237855】
■■■
始めは何だったか。
遠方から旅の薬師が来ていると麓で噂になっていたので会いに行ったのだったか。
薬が欲しいと連絡を受けて山村を尋ねてみれば、既にその旅の薬師に薬を処方してもらったのだと言われたのだ。
それは俺が診ていた難病の患者だったので、その病の薬の処方ができる薬師がいるのかと半ば感心し半ば腹立ちもあったのだろう。
なにしろわざわざ山から降りて来たのに要らないと言われたので…。
興味半分にその薬師を訪ねたのだ。
年端もゆかぬ少女だったので俺は驚いた。
彼女は初対面の俺相手にも物怖じせず相対し、よどみなく薬学の受け答えをした。
日華国を渡り歩いているのだという少女の話は俺の知らないことも含んでいて面白かった。
だからか、つい「また」などと、彼女の別れの挨拶に柄にもなく頷いたのだと思う。
その後、本当に「また」があるとは思わなかった。
自身がそうだというように、煙のように捉えどころがなく自由に振る舞う。
気さくで軽いが真摯であるその態度にどうも惹かれていたらしい。
風に漂うもののように今が過ぎれば二度と会えないのではと思うのに、彼女は言葉を違えなかった。
「また」と云えば、次が必ずあったので。
色々と話し込んでは、次第に次を待ち遠しく思うようになった。
結劔が運んでくる話はどれも耳心地がよく興味深く、そして次第に俺は彼女自身のことに関心を惹かれていくようになった。
親しい友やあるいは弟子に向ける親近のそれだったと思う、その時はまだ。
親しくなるにつれ、そして、少女だった彼女が徐々に色づき咲き零れていくにつれ、
俺の心はなにやら靄のような蟠りを抱えるようになったのだ。
始めは寂しいのだと思った。
いつものように風に乗って去って行ってしまう姿を見送るのが物寂しい。
その腕を引いて引き留めたいようなそんな心持になる。
ここに居て欲しい。
閉じ込めてしまいたい。
自分だけを見て欲しい。
彼女の柔らかそうな身体を抱き寄せて…嗚呼、そうだ。
彼女の血が欲しい。
夜に酷く抗いがたい衝動を持って、やがてそれは、俺が最も忌避していた感情なのだと知った。
どんなに薬を重ねても抑えることの出来ない情動。
そしてそれは逢うたびに増していく。
薬師相手に体調の不調を隠すことは俺でも出来ない。
結劔に気取られるのは時間の問題でしかなかった。
そして何よりも最早、結劔に告白しないではいられないと心も体も俺を急かしてくる。
けれど、俺は結劔のようにはなれないのだ。
欲しいものはどんな犠牲を払っても手に入れる、その勇気が俺にはない。
だからどうか、俺がお前を傷付ける前に逃げて欲しかった。
「厭だったら力ずくで逃げて欲しい」
「…否、本当は、結劔をここに閉じ込めて俺だけのものにしたい」
「お前がそれで傷つくかも知れないと思うとそれが恐ろしいのに、逃がしたくないとも思う」
この欲深い獣のような感情にさえも、お前は笑ってくれるのだな。
お前のほうが余程強欲だ。
「幸せな二人というものになりたいのでその為の努力はする、欲しいものの為に努力するというのはお前から学んだ」
「だから余り、煽ってくれるな」
「心という目に見えないものをくれ、とは一体どうしてお前にくれてやったらいいのか教えてくれ。」
「四六時中お前のことを考えてしまうということでは、俺の心にはお前しか居ない。」
「お前の書いた文字ひとつもこんなに愛おしく思うのだから、ああ、これが恋というものなのか」
10/4 メッセージ確認致しました。ありがとうございます!!
「…何の用だ。」
「木を彫っていると、落ち着く…。」
「お前を傷付けたらと思うと、恐ろしい。それでも此処に居て欲しいなんて俺はどうかしている」
■白馨(はくか)<本名:白銀杏(バイインシン/はくぎんきょう)>
■半妖(金華猫+飛縁魔+ぬらりひょん+猫又+送り狼+飯綱+人間+樹木子+牛鬼+妖狐+火車)
■男
■213歳(見た目年齢24~26)
■182cm
霧深い山奥につましい庵がある。
昼夜を問わず、木を彫る幽かな音が続くが、静かな山奥でなければその音には気付かないほど。
その庵に住む職人はそれは見事な彫刻を施すらしい。
噂を聞き尋ねて行っても見つけられないことも多いという。
しかし、山で迷った怪我人や病人には必ず門戸を開くとか。
■彫刻師と薬師を営んでいる。
山奥に住んでいる。
依頼を受けて家具や扉・柱など木製品への装飾彫刻を請け負っている。
決まった大工や家具職人の依頼しか中々受けることはない。
手先が器用でその装飾は大変精微。得意なのは植物や鳥や動物などの彫刻。
一方で、ありとあらゆる「病」の水薬とそれに対応する特効薬を煎じることができる。
薬師としては広く活動しておらず、自身が住まう山や、せいぜい山の麓の村などに重篤な病人や怪我人が出た時に手を貸す程度。
薬や病の研究を好み、稀有な症例には強い好奇心を抑えられない。
性格は物静かで気難しく、素直になれないタイプ。
ひとに会うことをあまり好まず、山奥で一人仕事に没頭することに安堵する。
細かい作業が好きで集中力も長く続き、集中している時は周りの声が聞こえない。
怪我人や病人に対しては放って置けない様な心配性な面がある。
強い魅了の芳香と吸血衝動を持ち合わせており、それらを自身の調合する薬で常に抑制している。
特に、吸血衝動は、夜間に心を寄せる相手に対して強く発動され、それを知ってから強く恐れている。
自分も父親のように夜な夜な血を求め、母親のように愛する相手を拉致監禁したりするのではないかと危惧しているところがある。
本人に自覚はないが執着心が強く嫉妬深い。
病や万能薬を作り出す金華猫の血肉を持ち、樹木子の特質として髪や角から銀杏の葉が生える。
食事は専ら月の精気を吸う。血の方がより効率的に少ない量で食事が済むが吸血は自身に禁止している。
月光浴をよくしている。
山奥の庵は神出鬼没で遠く崑崙山に繋がっている時もあるらしい。
火車の血の影響で銀杏の葉や尾が火の様に燃えて光るが熱はなく、普段は何かを燃やしたりはしない。
灯代わりに使うことがほとんど。
怒りや嫉妬など強く感情が昂った時には本物の炎に変わる。
■血縁
父:仄白様【illust/99413321】
母:夜鈴【illust/99471850】
「あの二人を見ていれば、自分の本性が何か知れるだろ。…なんだ別に。…羨ましいなどということは無い…」
双子の姉:皐桃様【illust/100141757】
「どうしてそう無鉄砲なんだ。顔色が良くないな、少し其処に寝ていろ。最近いい薬を開発したから分けてやる」
「…まあ、なんだ。皐桃の話を聞くのは面白い。それで?その新しい病の葉の話だが…」
素敵なご縁を頂けました。
■結劔様【illust/100237855】
■■■
始めは何だったか。
遠方から旅の薬師が来ていると麓で噂になっていたので会いに行ったのだったか。
薬が欲しいと連絡を受けて山村を尋ねてみれば、既にその旅の薬師に薬を処方してもらったのだと言われたのだ。
それは俺が診ていた難病の患者だったので、その病の薬の処方ができる薬師がいるのかと半ば感心し半ば腹立ちもあったのだろう。
なにしろわざわざ山から降りて来たのに要らないと言われたので…。
興味半分にその薬師を訪ねたのだ。
年端もゆかぬ少女だったので俺は驚いた。
彼女は初対面の俺相手にも物怖じせず相対し、よどみなく薬学の受け答えをした。
日華国を渡り歩いているのだという少女の話は俺の知らないことも含んでいて面白かった。
だからか、つい「また」などと、彼女の別れの挨拶に柄にもなく頷いたのだと思う。
その後、本当に「また」があるとは思わなかった。
自身がそうだというように、煙のように捉えどころがなく自由に振る舞う。
気さくで軽いが真摯であるその態度にどうも惹かれていたらしい。
風に漂うもののように今が過ぎれば二度と会えないのではと思うのに、彼女は言葉を違えなかった。
「また」と云えば、次が必ずあったので。
色々と話し込んでは、次第に次を待ち遠しく思うようになった。
結劔が運んでくる話はどれも耳心地がよく興味深く、そして次第に俺は彼女自身のことに関心を惹かれていくようになった。
親しい友やあるいは弟子に向ける親近のそれだったと思う、その時はまだ。
親しくなるにつれ、そして、少女だった彼女が徐々に色づき咲き零れていくにつれ、
俺の心はなにやら靄のような蟠りを抱えるようになったのだ。
始めは寂しいのだと思った。
いつものように風に乗って去って行ってしまう姿を見送るのが物寂しい。
その腕を引いて引き留めたいようなそんな心持になる。
ここに居て欲しい。
閉じ込めてしまいたい。
自分だけを見て欲しい。
彼女の柔らかそうな身体を抱き寄せて…嗚呼、そうだ。
彼女の血が欲しい。
夜に酷く抗いがたい衝動を持って、やがてそれは、俺が最も忌避していた感情なのだと知った。
どんなに薬を重ねても抑えることの出来ない情動。
そしてそれは逢うたびに増していく。
薬師相手に体調の不調を隠すことは俺でも出来ない。
結劔に気取られるのは時間の問題でしかなかった。
そして何よりも最早、結劔に告白しないではいられないと心も体も俺を急かしてくる。
けれど、俺は結劔のようにはなれないのだ。
欲しいものはどんな犠牲を払っても手に入れる、その勇気が俺にはない。
だからどうか、俺がお前を傷付ける前に逃げて欲しかった。
「厭だったら力ずくで逃げて欲しい」
「…否、本当は、結劔をここに閉じ込めて俺だけのものにしたい」
「お前がそれで傷つくかも知れないと思うとそれが恐ろしいのに、逃がしたくないとも思う」
この欲深い獣のような感情にさえも、お前は笑ってくれるのだな。
お前のほうが余程強欲だ。
「幸せな二人というものになりたいのでその為の努力はする、欲しいものの為に努力するというのはお前から学んだ」
「だから余り、煽ってくれるな」
「心という目に見えないものをくれ、とは一体どうしてお前にくれてやったらいいのか教えてくれ。」
「四六時中お前のことを考えてしまうということでは、俺の心にはお前しか居ない。」
「お前の書いた文字ひとつもこんなに愛おしく思うのだから、ああ、これが恋というものなのか」
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2022-08-01 00:12
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