出梅オブジェクティブシルバーアイ

セベク「……オルト。」
オルト「なに？セベク・ジグボルトさん。」
セベク「……愛、とはなんだ？」
オルト「『愛。そのものの価値を認め、強く引きつけられる気持ち。かわいがり、いつくしむ心。大事なものとして慕う心。』……辺りが真っ先に検索に上がるね。」
セベク「そ、そうか！！！」
オルト「え？」
セベク「ああ、い、いや……ゴホンッ、つまりは相手の強さや生き様を認め敬意を抱く事も、即ち愛で良いのだな？大切に思う、というだけでも愛なのだな！？」
オルト「そうとも、言えるのかな？」
セベク「そうだとも！！！何も伴侶にしたい、独占したいと行った様な傲慢な独占欲に限った話ではないという事だな！！！感謝するぞオルト！！ようやくスッキリとした！！！」
オルト「どういたしまして。」
ジャック「お、セベクか。」
監督生「そんな所でなにやってんだー？」
セベク「気にするな！！！」
オルト「オンボロ寮の屋根の上にいて家主に気にするなというのは無理があるんじゃないかな？」
セベク「……全くシルバーの奴め、僕が？妖精族は嫉妬深いのだぞ？……ならば、違うではないか…。」
オルト「？」
フロイド「あっはー、小エビちゃんいたー♪」
ルーク「『狼の騎士』も一緒だね。」
ジャック「なんだこのコンビ…。」
ルーク「『杖』の特訓のお誘いに来たのさ、そうしたらフロイド君も来たいと言ってね。」
フロイド「小エビちゃんと遊んでぇ、ついでにウニちゃんもシメれる絶好の機会じゃん♪(マジペン構え」
ルーク「ウィ！？！？」
監督生「待て待て待て待て。」
ジャック「チッ……そんな事だろうと思ったぜ。簡単にやられ」
セベク「(勢いよく屋根の上から飛び降りてきた)」
フロイド「は？」
セベク「クズウツボが、噛み砕いてやろうか！！！！」
ジャック「お、おい、セベク？」
監督生「セベクどしたん？？？」
フロイド「はーあ？最近ちょっとワニちゃん生意気じゃね？その口縛り上げて締めて……ゲッ。」
アズール「見つけましたよフロイド！！！今日のシフトはサボるなと再三伝えたでしょうが！！！」
フロイド「アズールちょまぎょりッ！？(殴打」
アズール「ウチのウツボがご迷惑をお掛けしました！！！お詫びは後日改めて！！！(フロイドの足掴んで引きずってく」
ジャック「……ワンパンで沈めたな。」
監督生「タコって賢さが目に行くけど、結構パワー系なんだよね。」
セベク「……。」
監督生「セベクー？」
ジャック「どうした、さっきから。」
セベク「あああああああああ！！！もうわからん！？何もわからん！！！僕がわからん！！！ぁああああぁああああ！？！？！？(ゴロゴロ」
ジャック「情緒不安定か。」
監督生「……二人共、今日は夕飯も食っていけば？」
セベク「(ピタッ)」
ジャック「いいのか？」
監督生「うん……あ、狩人や……ルーク先輩、今日は時間も半端ですし、明日の放課後に時間があれば『杖』の特訓に付き合っ……？」
ルーク「(満面笑顔でサムズアップ)」
監督生「ナンデ？？？？？？」
ジャック「？？？」
セベク「？？？？？？」

オルト「(……拗らせてる、なあ…。)」

■見切り発車LINE風小噺。7-3まで読了。
関東地方梅雨明けちゃったらしいんで、てるてる坊主を片付ける前におひとつ。
■拙宅監督生はなんやかんやで四季の行事とかから小さな文化まで、いろんなジパングな事をして過ごすのが好きなんでしょうな。七夕も雛祭りもやってるし。ツイステてるてる坊主は地味に見てみたい感。
■描写はあまり多くはないし明言も殆どしないし、なんなら言葉足らずがデフォルトなウチのシルバー。でも、なんやかんやで初期から監督生とは個人的に仲良くしているし、ディアソムニアどころかNRC全体で見ても特に監督生やその周囲を見守ってきた一人でもあるんですよね。いろいろと思う所もあるし、シルバーだからこその視点もあるわけですからね。ある意味、セベクの本質を一番見抜いているし、セベクが特に誰と誰と誰に情が深いかも、よくよく分かっているんですよね。セベクが無自覚な所まで。実質にいちゃんは流石である。
なおシルバーは【役職】についてはてんで理解出来てない、出来てないけれど、親父殿が誰に妙な執着をしているかも息子にはなんとなく分かるもんなんですわ。そういう男なんですよ。
■ちなみに「出梅」は「梅雨明け」って意味です。