カント Z.1018 レオーネ
イタリア空軍は1937年に完成間近だったZ.1007アイローネの 後継となる次期爆撃機の開発をカント社へ指示した。この新型機は基本設計こそZ.1007を ベースにしていたが、エンジンは3発ではなく双発とされ、機体もかなり洗練されたデザインと なっていた。
1939年に木製胴体を持つ原型機が完成したが、この機体の性能は思った以上に低かった。 これは木製胴体が重たかったことに加え、イタリアが保有する量産型エンジンが非力(千馬力級) だったためである。その後も複数のエンジンを搭載して飛行試験を繰り返したが満足できる性能 を発揮することはできなかった。
ところが1941年になってピアッジョ社とアルファロメオ社が1,350馬力のエンジンを 完成させたため、このエンジンを搭載したところ計画どおりの性能を発揮できるようになった。 そこでイタリア軍はこの新型エンジンを搭載した量産型300機を早速カント社へ発注したのだ が、量産開始にもたつき、そのうち連合軍の爆撃が激化したため機体・エンジンとも生産工場が 操業不能となったため、1943年9月にイタリアが休戦するまでに生産された機体はごく少数 にとどまっている。
ちなみに原型機では木製、双垂直尾翼だった胴体は、量産型では金属製、単垂直尾翼に改めら れており、爆撃機型の他に20ミリ機関砲7門と12.7ミリ機銃3丁を装備する重戦闘機型や ドイツ製機上レーダーを搭載する夜間戦闘機型も計画されていた。
1939年に木製胴体を持つ原型機が完成したが、この機体の性能は思った以上に低かった。 これは木製胴体が重たかったことに加え、イタリアが保有する量産型エンジンが非力(千馬力級) だったためである。その後も複数のエンジンを搭載して飛行試験を繰り返したが満足できる性能 を発揮することはできなかった。
ところが1941年になってピアッジョ社とアルファロメオ社が1,350馬力のエンジンを 完成させたため、このエンジンを搭載したところ計画どおりの性能を発揮できるようになった。 そこでイタリア軍はこの新型エンジンを搭載した量産型300機を早速カント社へ発注したのだ が、量産開始にもたつき、そのうち連合軍の爆撃が激化したため機体・エンジンとも生産工場が 操業不能となったため、1943年9月にイタリアが休戦するまでに生産された機体はごく少数 にとどまっている。
ちなみに原型機では木製、双垂直尾翼だった胴体は、量産型では金属製、単垂直尾翼に改めら れており、爆撃機型の他に20ミリ機関砲7門と12.7ミリ機銃3丁を装備する重戦闘機型や ドイツ製機上レーダーを搭載する夜間戦闘機型も計画されていた。
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2020-07-11 16:21
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