【フェシーナ】ハルル=シャル【第一期】

❁フェシーナの花々【illust/76345084】

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ハルル=シャル / ?歳 / 20cm / 女
　***10pt(STR:0 DEX:4 INT:2 LUCK:4)

　天真爛漫な妖精鳥の少女(年齢不詳)。
　お花とクッキーが好きでお裁縫が得意。洗濯は流されるから苦手。
　鼻をくすぐるいい香りがしたら、そこにはきっと小さな春の鳥がいることでしょう。

✿妖精鳥(フェアリーフール)
頭と背中に生えている小さな羽根で飛ぶ小さな種族。
傍らに「ともだち」を連れている場合が多い。
生涯に一度だけ、自分の飛行能力(羽根)と引き換えに願い事をひとつ叶えてくれる。
基本的に不老ではあるが、叶えた願いの質により個体の寿命が決まる。

「甘いクッキーにお花の香り…う～～ん！やっぱりこれが好き！」

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❁素敵なご縁を頂きました
　ルルララさん【illust/77236096】

ちいさな春の妖精鳥は　気ままなウサギの少女と出逢いました。
ふたりでこなす仕事の日々は　やがてふたりだけの冒険譚に
春風のように穏やかに　けれど忙しなく　楽しく過ぎていきました。

***

「手伝う！」と二つ返事したことが、わたしたちのはじまり。
長い耳が楽しげに動くのが気になったから…というのも嘘じゃないけれど。
初めは盗みなんて…と思ったけど、彼女は賊のそれとは根本的なものが違った。
そしてそんな彼女に興味を持つのに、さほど時間はかからなかった。

彼女―ルルララと過ごす毎日は、驚くほどに楽しくて。
色んな他の世界のことを教えてもらったし、仕事が上手くいくと面白い。
わたしも美味しい木の実の見分け方くらいは教えてあげられたと思う。
気付いたら一緒に過ごすのが当たり前になっていて。
離れることは考えられなかった。離れるのは嫌だと、心から思った。

だから、ついていくって言ったのよ。だってわたしたち、『相棒』だもの。

―ねえ、ルルララ？
　あなたが叶えなかったこの「願い」、
　もったいないからわたしが叶えるわ。

　あなたの最期はちゃんと看取ります。
　それがわたしたちの約束で、あなたの願い。
　でもね、その後のこと…あなた考えてた？

　ずっと傍にいる。わたしがそう決めたの。
　ルルララが眠ったら、わたしも隣で眠るから。
　だからその時まで、どうか、健やかでいて。

　…これはわたしだけの秘密にしておくの。
　だって、びっくりさせたいじゃない？だから、ナイショ！

「…え？ふふ、なんでもないわ。さあ、今日の仕事をしましょうか、ルルララ！」

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